転職ガイド
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資格に関すること

資格に関すること

新卒、中途問わず、ウエディングプランナーは今でも人気職種の1つであり、「人の幸せをつくるお手伝いをする仕事」をやりがいを持って働きたいと思っている方が多いのでしょう。結婚式という一生に一度のイベント作りをプロフェッショナルとして携わるためには高いスキルと豊富な知識が必要であり、それを身に着けていくための方法の1つに「資格」があります。ウエディングプランナーとして働くこと自体に資格が必要なわけではないですが、取得のための勉強で身につけた知識や持っていることで転職に有利に働くこともあるでしょう。そこで、今回の記事ではウエディングプランナーの資格について、種類や取得方法、取得した時のメリットをまとめました。これからウエディングプランナーになりたい方、すでに働いていてもっとスキルアップをしたい方にとって参考になればと思います。

ウエディングプランナーになるために資格は必要?

資格がなくてもウエディングプランナーとして働ける

結論から言うと、いくつかの機関が認定している検定や資格はありますが、ウェディングプランナーとして仕事をするのに必ずその資格が必要というわけではありません。保育士や看護師、税理士などの士業とは異なり、資格を持っていなくてもウェディングプランナーとして活躍している人はたくさんいます。また、資格ではないですがブライダルの専門学校や大学のブライダル学科はあります。専門学校や専門学科を卒業して新卒でウエディングプランナーになる方もいますが、文系・理系の大学を卒業してウェディングプランナーになる方もいるので、特別な専門課程を卒業しなければいけないというものでもありません。

ただし、ウェディングプランナーは「新郎新婦の理想の結婚式を挙げるためのお手伝いをする、高額の無形商材を扱う極めて高度な接客業(かつ営業)」というかなり特殊な仕事になるので、資格を持っているほうが就職や転職で有利になりますし、実務の面でも役立つことは多いでしょう。

ウエディングプランナーの資格の種類

ウェディングプランナーの資格には発行している機関別にいくつかの種類があります。どの資格を目指すかによって(もっと言うと資格を取って何をしたいかによって)、取得のための準備も違ってきますので違いをよく理解してから取得準備を始めるようにしましょう。

全米ブライダルコンサルタント協会(ABC協会)の認定資格

どんな団体なの?

全米ブライダルコンサルタント協会(Association of Bridal Consultants:ABC)は米国に本部がある、ブライダル業界で活躍する方々のためのプロの組織です。現在、50ヶ国において計約7,000名の資格認定協会員が加盟しており、「プロフェッショナルの証明」としての資格認定と、認定協会員の方々の向上を目指した活動をする国際的に最大規模の権威ある協会です。日本では現在1,000名の認定協会員がおり(法人会員含む)、資格認定授与だけでなく、国内外の様々な情報の提供、全国8カ所での地区セミナーや年次コンファレンスなど各種セミナー等の開催、他にもハワイ挙式販売業務など具体的なビジネスの機会などを協会員に提供しています。

どんな資格なの?

ABC協会の認定している資格は、アメリカにあるウェディングプランナー認定を行っている団体の日本オフィスが認定している資格です。レベル別に計15個の資格認定があります。それぞれの資格の詳細はこの記事では割愛しますが、詳しく知りたい方は公式HPにてご確認ください。

アシスタントレベル資格認定
  • アシスタント・ブライダルプランナー/ABP:Assistant Bridal Planner
  • アシスタント・ドレススタイリスト/ADS:Assistant Dress Stylist
  • アシスタント・ウェディングフラワーデザイナー/AWFD:Assistant Wedding Flower Designer
プロフェッショナルレベル資格認定
  • プロフェッショナル・ブライダルコンサルタント/PBC (Professional Bridal Consultant)
  • プロフェッショナル・ウェディングヴェンダー/PWV (Professional Wedding Vendor)
  • プロフェッショナル・ドレススタイリスト/PDS (Professional Dress Stylist)
  • プロフェッショナル・ウェディングフラワーデザイナー/PWFD (Professional Wedding Flower Designer)
上級レベル資格認定
  • 上級ブライダルコンサルタント/ABC (Accredited Bridal Consultant)
  • 上級ウェディングヴェンダー/AWV (Accredited Wedding Vendor)
  • 上級ドレススタイリスト/ADS (Accredited Dress Stylist)
  • 上級ウェディングフラワーデザイナー/AWFD (Accredited Wedding Flower Designer)
マスターレベル資格認定
  • マスター・ブライダルコンサルタント/MBC (Master Bridal Consultant)
  • マスター・ウェディングヴェンダー/MWV (Master Wedding Vendor)
  • マスター・ドレススタイリスト/MDS (Master Dress Stylist)
  • マスター・ウェディングフラワーデザイナー/MWFD (Master Wedding Flower Designer)
どんな試験なの?

試験は筆記試験(マークシート方式と一部記述式)合格後に、アシスタントブライダルプランナー資格の登録申請を行い、その後実務経験を積んでいくことで、プロフェッショナルブライダルコンサルタント、上級ブライダルコンサルタント、マスターブライダルコンサルタント、と上がっていきます。また、ABC協会の認定資格を年間登録制とされており、登録をされる期間のみ有効な認定資格と位置づけてられています。

日本ブライダル事業振興会(BIA)認定資格

どんな団体なの?

日本ブライダル事業振興会(BIA)は東京にある公益社団法人で、ブライダルに関する調査・研究や人材の育成、セミナーやイベントの開催などを主な事業としています。設立は平成7年、現在の会員数は534名です。HPには、「この法人は、婚礼に係る調査及び研究、婚礼に係る施設の紹介・斡旋、施設・サービスの提供を行う事業(以下「ブライダル文化等事業」という。)に関する人材の育成、研修会、セミナー及び各種イベントの開催等を行うことにより、ブライダル文化及び産業の健全な発展を図り、もって、生活文化の向上に寄与することを目的とする。」とあり、ブライダル業界の発展のためにある組織です。このBIAの認定している「ブライダルコーディネート技能検定」も、先ほどのABCの資格とともに日本ではとても有名な資格です。

どんな資格なの?

ブライダルコーディネート技能検定はBIAが実施する国家検定で、ブライダルコーディネーターとは「お客様のニーズを汲み取り、挙式・披露宴に関する文化・慣習等の担い手としてそれらを考慮しつつ、各種分業の壁を越えて幅広い関係者をコーディネートし、お客様に合ったブライダルサービス・商品等を提供する総合エキスパート」と定義されており、以下の能力が必要です。

  • お客様のニーズを汲み取る「コミュニケーション能力」
  • お客様に合ったブライダルサービス・商品等を創造・企画する「プランニング能力」
  • お客様にプランをわかりやすく提案・説明し、承諾を得る「プレゼンテーション能力」
  • お客様の結婚式・披露宴を円滑に運営する「オペレーション能力」

ブライダルコーディネート技能検定は職種・階級区分ごとに以下のように設定されています(1級が一番上のレベルです)。

  • 1級 ブライダルコーディネート
  • 2級 ブライダルコーディネート
  • 3級 ブライダルコーディネート

こちらも詳細はこの記事では割愛しますが、詳しく知りたい方は公式HPをご覧ください。

どんな試験で誰が受検できるの?

試験は学科試験と実技試験の2つがあります。それぞれの等級ごとに受験資格があります。基本的には学科試験を合格してから実技試験を実施し、

  • それぞれの等級の学科試験をパスすること
  • ブライダル業界での実務経験を有していること(2級以上)
  • 養成講座を修了していること

これらが主な受験するために必要な要件となります。

ウェディングスビューティフルジャパン協会(WBJ)の認定資格

どんな団体なの?

ジャスマック八雲などを運営する株式会社ジャスマックが2000年に設立した団体。「人を育て、人を支える。誇りあるウエディングスペシャリストが集う場に」をコンセプトに、ウエディングプロデュース、人材サービスを展開しています。もともとは米国に本部を置くウエディングプランナー国際資格の認定機関「ウエディングス ビューティフル ワールドワイド(WBW)」の日本支部(WBJ)として始まりましたが、近年では独自のプログラムも運営しています。

どんな資格なの?

WBJでは、以下の認定試験を実施しています。

  • WB「認定エグゼクティブインストラクター(CEI)」
  • WBJ「認定ドレスコーディネーター」
  • WBJ「認定ウェディングプランナー」
  • WBW「認定ウェディングスペシャリスト(CWS)」
  • WB「認定スリースターメンバー」
誰が受検できるの?

資格ごとに細かな認定条件が設定されており、例えば「Weddings Beatiful認定エグセグティブインストラクター(CEI)」だと以下のような認定条件となります。

  1. 通算3年以上の実務経験+通算3年以上の講師(指導)経験、または通算7年以上の講師(指導)経験または実務経験があること。
  2. WB「認定スリースターメンバー」であること。
  3. 高等学校卒業以上の学歴を有し、満24歳以上であること。
  4. 心身共に健康であること。
  5. 国籍不問。但し、十分な日本語コミュニケーション能力を有すること。

それぞれの資格の認定条件詳細は長くなるので割愛しますが、詳しく知りたい方は公式HPをご覧ください。

資格を取るための方法

ここまで、ウエディングプランナーやブライダル業界で働く人のための資格を紹介しました。では、これらの資格を取得するためにはどのような方法があるのでしょうか?

スクールに通って資格を取得する

まず一般的なのが、スクールに通って勉強するという方法でしょう。ブライダル業界の人材育成に特化したスクール(クラリス東京ブライダル専門学校クローバーズウエディングスクール、など)もあれば、ヒューマンアカデミーのような大手企業が運営しているスクールもあります。社会人にとって一番ネックになるのが時間の確保になると思いますが、スクールの中には、短期集中講座を実施しているところもあるので、数日間で集中的に勉強をして知識を身に着け試験合格を狙いたい方にオススメです。

独学で勉強する

先ほど挙げた各団体のホームページには、資格取得のために勉強すべきことや過去問がデータで掲載されていますので、こちらを見て勉強するのも一つの方法です。スクールに通うとどうしてもコストが掛かってしまいますので、実技試験の練習は難しいですが、筆記試験の勉強は自力でやるというのもありだと思います。

通信講座で勉強する

仕事や家庭などの事情でどうしても忙しくて講座や学校に通うことが難しいという方は、ウエディングプランナーの通信講座を利用するというのも一つの手です。通信講座なら、時間と場所を選ばずに自分のペースで勉強をすることができますので、社会人の方にもおすすめです。大手の通信講座でも手軽な価格でウェディングプランナーの通信講座を行っていますので、迷ったら利用を検討してみるといいかと思います。

ウエディングプランナーの資格を取得するメリット

最後に、このような資格を取得すると具体的にどんなことに役立つのかについて解説します。

就職や転職活動の時に役立つ

ブライダル業界未経験から転職しようとした場合、経験者と比較されるとどうしても分が悪くなります。第二新卒などの若手層であれば熱意や情熱でカバーできなくもないですが、ある程度の年齢(20代中盤以降)でチャレンジしようとすると採用する企業側も即戦力を期待するので、知識や経験が少ないことがネックになりやすいからです。そんな時に資格を持っていると、ブライダル業界に関する基礎的な知識を有いていることをアピールできるので、未経験でも採用担当者の目にとまりやすくなります。学生も同様で、専門学校や学科を卒業していなくても、そのビハインドをカバーすることができるでしょう。

ウエディングプランナーとして実際に働く時に役立つ

ブライダル業界に限った話ではないですが、資格は持っているだけは意味がありません。それを活かして仕事をし、その先のユーザーに価値を提供できて始めて意味のあるものになります。当然、資格を持った後にウェディングプランナーとして働くわけですから、資格取得の時に得た知識を実務で活かしているとき、というのが最も役立つ瞬間だと言えます。ブライダルの資格は学科だけでなく実技を必要とする試験も多いので、新郎新婦との接客時はもちろん、ゲストとの会話や案内、立ち振る舞いなどの所作に至るまで、資格取得のために努力したことが生きるシーンは多いでしょう。もちろん、実務についてから学ぶことの方もたくさんありますが、実務経験を積み上げるための仕事の基礎があるということは非常に大きな意味があると思いますので「ウェディングプランナーとしての基礎を知っておきたい」という人が資格を目指す意味は大きいはずです。

まとめ

ウエディングプランナーの資格についてまとめました。最初にも書いたように、ウエディングプランナーは資格を持っていないとできない仕事ではありません。しかし、資格取得の過程で身に着けた知識やスキルや合格するまでやり切れたという自信は、仕事をする上で役に立ちますので、これからウエディングプランナーを目指す方やスキルアップをしたい方などは、資格取得を検討してみてはいかがでしょうか。

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