ウエディングプランナーとして働きたいけど、家庭の事情や子供の保育園の都合で土日は休みが希望、そういった方も多いと思いのではないでしょうか?特に近年は結婚や出産後も共働きの世帯も増えてきましたし、土日休みを希望するプランナーは今後も増え続いていくものと予想されています。
一方、そういったニーズの高まりに対して実際の求人はどのようになっているのでしょうか?今回の記事では、ウエディングプランナーの土日休みの現状と今後の予想についてまとめました。これから職場復帰や復職を考えている方、異業種から転職を検討されている方にとって参考になればと思います。
目次
一般的なウエディングプランナーの勤務形態
休日はいつ?
結婚式はリゾ婚を除き90%以上が土日祝日など休日に行われるため、ウエディングプランナーも基本的に土日は出勤することになります。会社によって雇用形態が異なるので一概には言えないものの、
- 出勤日はシフト制で毎月決める
- 1か月間の休日数は8日~9日
- 火曜日+平日1日がオフで土日は確実に出勤
という形態が一般的です。ちなみに、求人票に記載されている年間休日が110日前後となっている会社はこのような雇用条件となっていることが多いので、もし応募前に見分けたい場合は年間休日数を確認しましょう。
勤務時間はどれくらい?
ウエディングプランナーの仕事量は平日と休日で大きな差があります。平日はお客様対応がなければ朝は比較的遅く10時~11時くらいから出勤となっていることが多いです。会場を開けるのも10時~11時から、というところが多いですね。また、帰りの時間も比較的フレキシブルに設定されている場合も多く、接客の予定がなければ18時や19時には上がれる日が多いと思いますし、土日の勤務時間が伸びてしまった月は残業調整で15時に上がれる(帰らされる)こともあります。平均的には1日8時間弱、といったところでしょう。
一方、土日は結婚式用のアイテムの搬入や会場清掃、新郎新婦のお出迎えなどがあるので、7時または早いと6時に出勤となることもあります(例えば9時半から挙式の場合、新郎新婦は7時には会場入りするため)。そして夜は最後の施行のおひらき後の見送り、翌日の準備をしてから帰宅となるので、終電近くになることが多いです(特に最終枠に二次会がある日などは遅いですね)。1日の労働時間は12時間~14時間ほどになることもしばしばです。
残業はどれくらい?
ウエディングプランナーの残業時間やシーズンや曜日によって大きく異なります。例えばシーズン別では、
- 閑散期:0時間~20時間程度
- 平常期:30時間~45時間程度
- 繁忙期:50時間~75時間程度
くらいが目安となります(以前働いていた会社もだいたいこれくらいでした)。ちなみに、それぞれの期間は代替年間の1/3ずつで、繁忙期は来館が一番多い1月と、結婚式が最も多い10月~11月になります。また、曜日別だと、
- 平日:0時間
- 休日:2時間~4時間
と差が大きいのが特徴です。このように、時期や曜日の変動が大きいものの、1年間平均すると30時間~45時間程度になるかと思います。
土日休みのウエディングプランナー求人はある?
社会的なトレンドとしては、女性活躍推進や働き方改革、さらに共働き世帯の増加などから働く女性の割合は年々増えてきているので、ブライダル業界へこれから転職する場合だけでなく、産休・育休から職場復帰をする際に土日休みを希望する方も多いと思います。
ただ残念なことに明確に毎週の土日休みの求人はまずありません。ただ希望を出せば土・日・祝の休みも可能という求人はないことはないです。
またもう1つ、求人票を見ていると「完全週休2日制」という求人もありますが、これは土日休みであることではなく、1週間のうち毎週2日があることを意味しています。
ちなみに、「週休2日制」と「完全週休2日制」の違いについては、完全週休2日制とは、1年を通して、毎週2日の休日がある勤務形態です。上記求人のように毎週火曜と水曜は必ず休みになります。一方、週休2日制とは、1年を通して、月に1回以上2日の休みがある週があり、他の週は1日以上の休みがある勤務形態です。例えば、毎週火曜日と第2水曜が休みとなる場合や、1年のうち2月、5月、8月、11月の第2土曜だけ出社する場合などです。知っておいて損はないと思うので覚えておいてください。
今後、ウエディングプランナーの土日休みトレンドは来るのか予測
このサイトも含めて様々なブライダル転職サイトの求人を見た限りでは、
- 完全土日休みの求人はなし
- 土日もお休み取れそうな求人はわずか
- それ以外の求人には記載なし=土日は仕事
でした。これを見る限り、ウエディングプランナーとして仕事をするかつ土日休み、というのはかなり難しいと言えるでしょう。
しかし、配偶者と休みを合わせるためにも土日休みを希望する方や、子供の保育園の事情から日曜日は休みとしたい方は増えていくことが予想されますし、ブライダル業界に限らず現代の日本の人材不足は深刻になってきている背景から、働き方の柔軟性は今後より高まっていくのではないかと思います。
ここから先は個人的な予想ですが、土日が働けないと採用しない/採用されない、という0か1かの話から、今後はプランナーのフリーランス化が進んでいくのではないかと予想しています。具体的には、会場や会社に所属せずにスポットでお客様の担当を持てるプランナーが増え、式場側がそういったプランナーに施行の担当を外注する、というスキームです。
会場側のメリットは固定の人件費を抑えることができる、プランナー側のメリットは自分の自由な時間で担当を持つことができる・ウエディングプランナーの仕事ができる、というところが特徴です。この記事を書いている時点ではまだメジャーな方法ではないですが、そういったフリーランスプランナーの登録サービスも出来ているので、今後はこのトレンドが加速していきそうです。
(参考)フリープランナーの登録サービス
Wedding Me Works:ウエディングプランナーと結婚式場のマッチングサービス
- プラスワン・プランナー:ウエディングを行う会場とフリープランナーとを、クラウドソーシングを通じてマッチングさせるサービス
土日休みの求人についてまとめ
ウエディングプランナーとして働くときの土日休みについての現状と考察についてまとめました。ブライダル業界はサービス業なので土日完全休みは、なかなか難しいのが実情ですが、今後数年くらいで働き方も変わっていくと思いますし、そのためのサービスなども普及していくのではないかと思います。