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フリーランスで失敗する人にはどんな特徴があるのか?

公開日 2018/11/15
フリーランスで失敗する人

ウェディングプランナーに限らず、副業を始める人や起業する人が増えてきています。ただ、起業した人のうち10年後も会社が存続している確率は5%というデータが示すように、思いや情熱だけではうまくいかないのが現実です(もちろん会社を存続させない選択をする方もいるので理由は様々ですが)。また、副業をしようと思っている方も、きちんと自分のスキルや経験を活かした副業を選択をしないとただの時間の切り売りになってしまい、収入は増えるが休みがなくなり残業たくさんしているのと変わらない状況になってしまいます。そこで、今回の記事ではフリーランスプランナーとしてうまくいかない人の特徴をまとめました。これから独立または副業を始めようとしている方にとって、参考になればと思います。

会社員とフリーランスの違い

まず初めに、根本的に会社で働いているときとフリーランスとして働く場合にどういった違いがあるのか、から説明します。

仕事をしたからといってお金がもらえるわけではない

会社員の時は所定の労働時間で仕事をすれば決まったお給料をもらえていましたが、フリーランスの場合は自分で売上を立てなければ収入を得ることができません。裏を返せばたくさん稼げればその分お給料も跳ね上がります。この違いをしっかりと自覚し、必要な時間働くことではなく、必要な売上を稼ぐことを明確に意識して仕事に取り組むことが重要です。

誰かの指示で動くわけではないので、自分で決めなければいけない

フリーランスで独立したら上司はいません。自分の仕事に指示を出す人も、怒る人も褒めてくれる人もいなくなります(うまくいけば家族は褒めてくれるかもしれませんが)。どんな仕事を、いつまでに、どうやってやるのかの判断はすべて自分でしなければいけないですし、結果を見てよかったのか悪かったのか、改善すべきか継続すべきかの判断も自分次第です。会社員として働いていた時に経営に近い層で仕事をされていた方は大きな変化ではないかもしれまんが、「何かを決める」という意思決定には、とてもエネルギーがかかります。これになれていなかったり踏ん切りがつかないと、決めるべきことが先送りになりがちで、事業スピードが落ちてしまうので、そのことに慣れておくまたはどういう結果になっても受け入れるという覚悟が重要です。

周りの人から個人で見られるようになる(●●会社の~という枕詞がなくなる)

会社で働いていた時は、「○○会社の~」とか「○○部の~、○○式場の~」といったように、所属している会社や結婚式場がある程度フィルタとなって外部からの印象が決まっていましたが、フリーランスになると外部からの見られ方は完全に個人となので、いい面も悪い面もすべて自分にはね返ってきます。対お客様の提案や振る舞いだけではなく、取引先や外注先など外部の方への行いもすべて自分の評価として受け取られます。その違いをしっかりと理解し、些細なことで自分の評価を下げることの内容、1つ1つの仕事に自覚を持って取り組むことが大切です。

フリーランスで失敗する人の特徴

さて、では先ほど書いたような違いを踏まえて、フリーランスになってもうまくいかない人の特徴を6つ挙げます。

感情や気分のコントロールができない人

フリーランスのお仕事をしていると、自分の落ち度がなくても想定外のことが日常的に起こるようになります。お客様が打合せ前の宿題をやってこない、発注したはずの商品が届かない、お客様から振込されなくてお金払えない、などなど。慣れの問題とも言えますが、これらのことにいちいちイライラしていては身が持ちませんし、周りからも関わりたくない人と思われてしまいます。例え業務外の飲み会であっても、お客様やクライアントの陰口を言う人は周囲からの信頼を失いますし、ブライダルは狭い業界なのですぐに噂も広がってしまいます。安定したメンタルコントロールが重要でしょう。

他人に感謝できない人

フリーランスになりたての時は(なった後も)、正直なとこと自分一人でできることは限られています。にもかかわらず、集客から接客準備から商品手配から何から何まで本当にいろんなことをしなければいけないので、多くの方に多くの方の協力を得て少しずつ事業を立ち上げていくことになるでしょう。お客様を紹介してもらった、SNSで紹介してもらった、サイトを作ってもらった、接客ツールを作ってくれた、サロンの場所を提供してくれた、などなど、きっと多くのシーンで誰かに支えてもらうことがあるはずです。その時支えてくれた人に感謝できない、自分勝手で恩義を感じない人は、将来成功した時に「これは自分が頑張ったからだ!」と考えるので、周りの人はどんどん離れていってしまいます。自分個人の努力ももちろん必要ですが、自分中心で物事を考えるのではなく、いただいた恩をきちんと返せるように心がけていくことが大切です。

言動に一貫性がない人

言っていることとやっていることが違う、こないだ言っていたことと今日言っていることが理由もなく違う、そういった人は周囲からの信頼を得られないばかりか、もともとあった信頼も失っていきます。これはフリーランスに限った話ではなく、日常生活の家族や友人とのコミュニケーションにおいても同じでしょう。フリーランスになると「会社の信用」というカードが使えなくなるので、小さな信頼から積み重ねていくことが必要です。目の前の状況によって柔軟でスピーディに行動することももちろん大切ですが、一貫性がなくコロコロ考えが変わったり、関わった人に筋を通さない人は、長く活躍することは難しいでしょう。

自分がなりたい姿をイメージできない人

フリーランスの仕事は本当に大変です。業務量も多いし、やらなければいけないことの範囲も広い。やりたいことだけやって好きなことで自由に生きていける!わけではないですし、やりがいのある仕事とか自分で裁量権を持って仕事ができ、など耳触りのいい言葉だけでは片づけられません。立ち上げから安定飛行に至るまでの間に多くの困難や苦労がありますが、その時の原動力となるのが「目標や夢」です。自分が将来どういう仕事をしたいか、社会やお客様に対してどんなことを成し遂げたいかを具体的にイメージし、それに向かって突き進むにはパワーにしていかないと心が折れてしまう人もいるでしょう。なので、現実逃避的な思考で始めるのではなく、しっかり前向きにとらえていくことが大切です。

新たな考え方を受け入れられない人

フリーランスになろうとすることをする人は、自分の腕やスキルに自信がある方がほとんどでしょう。自分の実力で成功してやる!という自信は必要ではあるのですが、これが強くなりすぎると過信や慢心につながっていきます。時代によって結婚式のトレンドは変化していきますし、ツールやインフラなどもどんどん変化していくので、自分のコアスキルは大切にしつつも時代になったスキルを新たに身に着け、提案できるようにしていくことが必要です。これまでの成功体験にこだわって自分のことを否定できない人はどんどん取り残されていくことになるので、自信は持ちながらも謙虚に新たな考えを取り入れる姿勢が大切です。

行動力がない人

フリーランスになると誰も仕事の指示をしてくれませんので、自分で動かなければ何も進みません。初めのうちは、やらなければいけない仕事に一度も取り組んだことがない業務も多く含まれると思いますが、躊躇したり先延ばしにしたりしていると時間はあっという間に過ぎていきます。思いついたことを何も考えずにとにかくどんどんやればいい!というわけではないですが、やるべき仕事はスピード感を持って即行動に移していくことが必要です。自分はじっくり考えてから動く派なので~、とか言っている時間はないのです。即断即決でスピード感を持って行動できるようになるための努力は必須といえるでしょう。

フリーランスになる前に意識して取り組むべきこと

もし上に挙げた特徴に1つでも心当たりがあるのであれば、独立前(会社で働いているとき)から意識を変えて仕事に取り組むようにしましょう。

  • 失敗したときに他人のせいにせずに、どうすれば改善するかを常に考える癖をつける
  • WEBや財務、会計などブライダル以外のことを勉強する癖をつける
  • 1年後、3年後、5年後、10年後に自分はどうなっていたいかを毎年考え直す癖をつける
  • シンプルに業務精度を上げる(報連相なども含めて)
  • 仕事でかかわる人、お客様へ感謝の気持ちを持てるように心がける

仕事のスキルを磨くことも当然大事なのですが、それだけでは生きていけないのがフリーランスです。独立後に失敗して立ち直れなくなるよりも、今からできることを始めてみるといいと思います。

まとめ

ネガティブな内容のまとめ記事となりましたが、フリーランスになると実務的なスキルや知識と同じくらい、心構えや立ち振る舞いが大切になってきます。会社員として働いているときは実感しにくい点ではありますが、先に準備できることは全部準備してから行く方がリスクも減るしメンタルも安定するので、将来考えている方はまずは心構えから見つめなおしてみるといいのではないでしょうか。

Wedding Me Career

Wedding Me Career編集部
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