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ウェディングプランナーが転職するときに使う「転職エージェント」とは?

公開日 2018/09/05
ウェディングプランナーが転職するときに使う「転職エージェント」とは?

ブライダル業界、とりわけウェディングプランナーは転職や離職する確率が高い業界・業種です。長時間労働や給与、人間関係など労働環境が理由のこともあれば、結婚や出産、引っ越しなどライフスタイルの変化に伴う理由であることもあるでしょう。いずれの場合であっても、新しい職場ではこれまでの経験を活かしていい会社に出会いたいですよね。そこで今回の記事では、これまでブライダル業界で採用にも携わってきた経験から、ウェディングプランナーが転職するときに使う転職エージェントについて解説します。

転職エージェントとは?

転職エージェントとは、転職希望者がサイトから登録をすると転職の相談に乗ってくれて(しかも無料)、エージェントが保有している企業の求人を紹介してくれたり、面接のセッティング、給与の交渉など転職に必要なサポートをしてくれるサービスです。ブライダル業界で言えば、ゼクシィなびなどの結婚式場紹介カウンターのサービスの転職版と言えばイメージしやすいかもしれません。

ブライダル業界と転職エージェントと

一般的な転職エージェントの利用の流れ

  1. 転職エージェントのサイトから登録
  2. キャリアや転職についてカウンセラーに相談(直接面談、電話面談のケースあり)
  3. 求人の紹介
  4. (応募する場合)面接の日程調整
  5. 履歴書や職務経歴書の添削、面接対策
  6. (内定の場合)給与交渉

転職エージェントによって、面談形式が直接の場合や電話面談の場合があったり、面接対策などのサービス内容に多少の差はあるものの、ほとんどの場合、転職活動で必要なことを全て自分の代わりにやってくれて、面接の場以外で直接企業とやりとりすることはありません。サイトに登録するとすぐに担当のカウンセラーから連絡が来るので、時間もさほどかからずに転職活動を始めることができます。逆に、もし個人で転職活動を進める場合は、求人検索や企業との調整を自分で行わなければならないので、多忙なウェディングプランナーにとってはなかなか大変かもしれません。

転職エージェントを利用するメリット

  1. カウンセラーが担当についてくれるので、自分の経験やスキル、これからのキャリアについて客観的なアドバイスがもらえる
  2. その転職エージェントだけが保有する非公開求人も紹介してくれる
  3. 面接時に推薦状を書いてくれるので、面接官に第三者目線でプッシュしてくれる
  4. サービスは無料で受けることができるので、金銭的な負担がない

ブライダル業界はどちらかといえば閉鎖的な業界(異業種と積極的な交流があるわけではない業界)なので、客観的な第三者からのアドバイスを受けられる機会は貴重ですし、ウェディングプランナーは多忙なので必要なサポートをすべて行ってくれるのは非常にありがたいと思います。ちなみに、転職エージェントのサービスがすべて無料の理由は、採用する企業側が採用時に紹介料を支払うというモデルでなりたっているためなので、無料なのでサービスレベルが低いとか、ブラック企業の求人を押し売りされるとかといったことではないのでご安心ください。

転職エージェントを使うメリット

まとめると、【本気で転職したい方は転職エージェントを使ったほうが絶対にいい!】と言えると思います。

ウェディングプランナーの経験を活かすには?

先ほど転職エージェントを利用するメリットはとても大きい!と書きましたが、ただ登録だけしてそこから丸投げでサービスをお願いしたら希望の会社から内定もらえる魔法のサービス、というわけでは当然ありません。登録後にアドバイスを受けられるとはいえ、なぜ転職しようと思っているのかの転職理由、どういう業界や業種の仕事がしたいのかの希望、これまでどんな業務を経験してきてどんなスキルを持っているのか、またそのスキルはどういったことに活かせると思うのか、こういった基本的な部分はしっかりと考え、自分の言葉で話せるようになっておくことが必要です。

特にブライダル業界経験者の場合、経験している業務内容がかなり特殊なのでそのまま話しても異業種の方には通じない可能性があります。そこで、具体的な経験を少し抽象化して表現するとしたらこのようになる、という例をいかに書いてみますので、参考にしてみてください。

新規プランナーの経験

新規プランナーは新規来館されたお客様の接客を担当し、成約を獲得する、といういわば営業の仕事です。現在は仮予約ではなく基本的に即決の会場が多いと思うので、BtoCの領域でこれだけ高額の商品を3時間ほどの接客時間で契約まで導く、というのは極めて高い営業力がないとできない仕事だと思います。

同じブライダル業界での転職なら即戦力採用であることは言うまでもなく、異業種でも不動産(マンションなど)の営業や人材紹介業のキャリアカウンセラー(どちらかと言えば大型案件よりの会社)などの業界・業種であれば新規プランナーの経験をかなり直接的に活かせると思います。

ユーザーやクライアントのニーズを瞬時にくみ取り、そのニーズに合った提案ができないと高い成約率は残せないので、そういったスキルを活かせる仕事がオススメと言えますね。

打合せプランナーの経験

成約後のお客様の担当を引き継ぎ、結婚式の当日までの打合せを担当する仕事です。会社の方針や業績にもよりますが、通常期で月間5組前後、繁忙期だと月間7組~8組ほどの担当を同時に持っている方も少なくないと思います。

結婚式は当日を迎えるまでに様々な準備をしっかりとスケジュール通りに進めなければいけません。しかも、お客様対自分の1:1の関係ではなく、スタイリストやフローリスト、シェフ、サービス、司会、音響など様々なスタッフと連携しながら進めなければいけないという超高難度のイベントです。しかもそれを同時に複数。ビジネスにおいて、1組の結婚式を1つのプロジェクトと見立てるならば、複数のプロジェクトを決して事故を起こすことなく、売上を意識しながら同時進行で進めてきた経験が豊富、と言えるでしょう。いわゆるプロジェクトマネジメント力には自信がある、と言えると思います。

同じブライダル業界への転職を検討しているなら

ちなみに、同業界での転職を考えている場合に気を付けたいのは、同じ単語でも話している定義が異なることはよくあるので(例えば成約率の定義が違う、など)面接でこれまでの実績について話すときは、先に定義を伝えておいた方がベターです。

転職エージェントを選ぶときのポイント

ここまで説明してきたように転職エージェントを利用するとスムーズに転職活動を進めることができますが、一言に転職エージェントといっても種類も数も非常に多く得意とする領域も会社によって異なるため、自分に合ったエージェントを選ばないと時間を無駄にしてしまったり、受かってもおかしくない企業に落ちてしまったということも起こりえます。

そこで、いくつか自分に合った転職エージェントを選ぶためのポイントを挙げてみます。

転職エージェントの種類

転職エージェントは、大きく分けて総合エージェントと特化型エージェントの2つがありますが、これは保有している求人案件が業界を網羅的に持っているか、特定の業界や役職(エグゼクティブなど)に絞って持っているかの違いです。自分の志望する業界が定まっている場合は、その業界を得意とする特化型エージェントを利用するといいと思いますが、そうでない場合は総合転職エージェントを利用したほうがいいと思います。

総合エージェントを利用したほうがいい理由は以下の通りです。

  • 総合エージェントのほうが保有している求人案件の絶対数が多いので、紹介してくれる求人の幅が広いこと
  • 自分では気づいていなかった特性を理解してくれて、マッチしそうな異業種を紹介してくれること
  • 対象エリアが広いので多くのエリアで相談できる(ことが多い、会社によります)

一方、特化型エージェントを利用したほうがいい業界や理由は以下の通りです。

  • コンサルティングファームやアパレルなど、その業界に特化した求人を保有していること
  • 希望業界出身者で構成されていることが多いので、特殊な面接の対策や業界知識を教えてくれること

これらの理由ですが、コンサルやアパレルに絞って転職活動を進めるわけではないブライダル経験者であれば、総合エージェントを利用したほうがメリットは大きいと思います。

総合エージェントと特化型エージェントの違い

総合エージェントを選ぶときのポイント

では、総合エージェントは、何を基準に選べばいいでしょうか?私は以下の4つの項目が重要だと考えています。

  • 保有する求人数
  • 得意とする役職や年収レンジ
  • 紹介可能なエリア
  • 担当するキャリアカウンセラーの質

いずれも選ぶにあたり重要な要素ではありますが、大手の総合エージェントになると大きな差はないと言えるでしょう。総合エージェントを利用する場合は、究極的には担当するキャリアカウンセラーとの相性も重要となるので、少なくとも2~3社以上は登録して、面談をしてみて一番相性がいいと思ったところを活用するというのがいいと思います。

  • ブライダル業界での経験が生きる業界の求人を保有している
  • メンバークラスであれば~500万円、マネジメントクラスであれば~800万円の年収レンジを得意としている
  • 結婚式場やブライダル企業が多いエリアが紹介可能

これらの条件を満たすエージェントをピックアップし、まずは登録だけでも始めることをオススメします。

まとめ

転職活動は、始めたら必ず転職しなければいけいないわけではありません。まずは気になる2~3社に登録してみましょう。サービスの利用は無料ですし、相談したいろいろ考えたら転職すること自体をやめてもう少し今の会社で頑張ってみる、となっても何の問題もありません。今の環境で悩むよりもまずは一歩、行動してみてはいかがでしょうか。

Wedding Me Career

Wedding Me Career編集部
ブライダル業界の求人・転職情報やキャリアに関することなど、ブライダル業界で働く人に役立つ情報をお届けします。

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