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ウエディングプランナーは転勤あり?転職前に確認すべきこととは?

公開日 2019/01/12
ウエディングプランナーは転勤あり

転職先を選ぶときに待遇や雇用条件はとても大切ですが、それしか見ずに転職をしてしまうと考えてしまうと急な移動や転勤を命じられて、自分が想像していた仕事とは全く違う働き方をしなければならない時もあります。ウエディングプランナーとしてブライダル業界に転職する場合、どうしてもこの仕事がしたい!という強い想いがあるのであれば、転勤のない会社でできるだけ自分の希望する環境を維持できる会社を選んだほうが長くブライダル業界で仕事を続けられる可能性が高くなると言えるでしょう。そういった意味でも、ウエディングプランナー職の転勤の有無は転職時に気になるランキングで上位に入ってくるポイントだと思います。そこで、今回の記事ではウエディングプランナーの転勤の可能性と転職活動時に確認すべきポイントについてまとめました。これからウェディングプランナーを目指している方や復職を検討されている方などの参考になればと思います。

ウエディングプランナーの転勤の可能性

結論から書くと、普通に転勤はあります。もちろん会社の方針や規模によりますが、全国に複数店舗を運営している企業では転勤の可能性はあると言えます。

運営している結婚式場のエリアがバラバラになりやすい理由

業界の大手企業でなくても複数の結婚式場を運営している企業はたくさんありますが、会場どうしが近接している会社はほとんどありません。その理由は3つあります。

  1. リゾ婚を除き、結婚式の商圏(お客様が結婚式場を探すエリアのこと)はかなり狭いので、もし近い場所に会場があると自社会場で競合してしまい、集客効率が落ちてしまうため。
  2. 同じエリア内にある会場数が少ないので(多くて数十会場程度)、そこに複数店舗あると競合する可能性が極めて高い
  3. ブライダル業界内に大きなシェアを持っている会社がいないため(トップシェアでも数%程度)、自社が出展していない白地のエリアが圧倒的に多い

このように、結婚式場経営の観点だと同エリアに出店し続けるドミナント戦略はメリットがあまりないため、複数店舗を運営するときは東京、神奈川、大阪、京都、など離れた地域に出店していることが多いです(もちろん、式場経営の観点では近いエリアに出したほうが間接分の拠点を一元化出来たりするので固定費を抑えられるメリットも一定あるのですが、それ以上に集客の粒試合のデメリットの方が大きい)。つまり、複数出店している会社の場合は異なるエリアであることが多くなるため、所属会場を異動する場合はそのまま転勤となる可能性が高くなるのです。

転勤となる具体的なケース例

ブライダル業界で働く場合、ウエディングプランナーからドレススタイリストへ、フローリストからウエディングプランナーへ、といった職種を超えた異動はほぼ起こらないので、転勤となるのは「所属する店舗が変わる」場合になります。具体的には以下のような場合に転勤を打診されることが多いでしょう。

新店や新規事業の立上げのため

これまで店舗運営をしていない地域に新しく結婚式場を出店する場合、現地採用のメンバーだけで立上げのプロジェクトを進めることはまずありません。危険すぎますからね。この場合、誰かが新店立上げプロジェクトに参加することになるので、転勤を伴う異動を打診されることがあります。また、逆に本社で新規事業を立ち上げるために地方の優秀なプランナーを呼ぶ場合などもあります。

プランナーのスキルアップのため

結婚式場の主な会場タイプには、

  • ホテル
  • ゲストハウス
  • レストラン
  • 専門式場
  • 神社

などがあります。それぞれのタイプごとにお客様の希望する結婚式イメージや予算が大きく違うので、接客に求められるスキルも変わってきます。ウエディングプランナーとしてのスキルアップ=提案の幅を広げるために、ゲストハウスからホテルへ、専門式場からレストランへ、と異動を打診されるケースで、それらの店舗が同じエリアにない場合は転勤を伴うことになります。

前任者の退職や異動に伴う異動

これはブライダル業界に限らず一般企業でも多いと思いますが、他店舗のプランナーが退職または異動するので、玉突きで人事異動が起こるケースです。やはり、同じエリア内での調整が難しい場合は転勤を伴うことになります。

不振店の業績の立て直し

これは優秀なプランナーに限られますが、不振店の業績の立て直しのために期間限定で転勤を伴う異動を打診されることがあり、新規プランナーに多いケースです。結婚式は契約してから売上が立つまでの期間が長いので、会社の業績の見通しはかなり早い段階から対処していかないと取り返せなくなってしまいます。特に商戦期の1月などはそうですが、業績が振るわない店舗にエース級のプランナーが行き、立て直して帰ってくる、ということもよくありますね。

実際のプランナー求人の転勤の可能性は?

では次に、実際の求人票をピックアップし、転勤の可能性がどれくらいあるのかを考察してみます。今回確認したのはいずれもウエディングプランナーの求人です(マイナビ転職で調べてみました)。

転勤について記載されていない求人

求人例①

画像

希望を考慮、と書いてありますが、実際の入社後は引っ越しを伴う異動辞令はありそうだなと思います。全国展開している上場企業の求人です。

求人例②

転勤有求人2_不明

記載されている勤務地はいずれも東京都内なので、店舗間の異動はあっても転勤まではいかなそうです。が、この情報だけではわからないので、確認が必要ですね。

求人例③

転勤有求人3_ありそう

勤務地選べます、と記載がありますがこちらの求人も入社後の転勤の可能性はありそうです。北海道から鹿児島まで。

転勤無しと明記されている求人

求人例①

転勤無し求人1

転勤一切なし、と書いてあります。大阪と三重に店舗があるようですが、それぞれで採用していてスタッフの異動は行っていないのでしょう。

求人例②

転勤無し求人2

こちらも転勤なし、と明記しています。こちらは全国展開している企業の求人ですが、この求人は特定の会場で働くスタッフを募集しているようで、転勤の可能性はないのだと思います。

求人例③

転勤無し求人3

転勤なし★と明記されています。千葉と代官山は結構遠いと思いますが、通えなくもない距離ではあります。

転勤なし求人の割合

今回求人を調べたマイナビ転職では、この記事執筆時点で

  • ウエディングプランナーの求人数:44件
  • (うち)転勤無しの求人数:27件

となっていました。割合で言うと約6割が転勤無しの求人となります。

転職活動時に転勤可能性を確認する方法

ウエディングプランナーとして転職を希望される方の中には、転勤OKの人もいれば、様々な事情でNGの方もいるでしょう。転勤は嫌だったのに実際に働いてみたら転勤を伴う異動を命じられてしまった、と言うことがないように、内定受諾前に確認しておくことが必要です。

求人票を見る

先ほどのセクションでも書いたように、求人票の中に転勤の可能性の有無について明記されているものがあります。求人サイトによっては「転勤無し」で絞り込みをかけられるサイトもあるので、もし転勤を希望しない、転勤ができない場合は、始めから転勤無しと明記されている求人を探すといいでしょう。

画像

面接で確認する

求人票に明記されていない場合は、面接で確認するのも1つの方法です。面接の最後の方で「何か質問はありますか?」と聞かれることも多いので、そこで聞いてみるといいでしょう。ただし、聞き方によっては面接官にネガティブに捉えられる可能性もあるので、そこは注意してくださいね。

オファー時の雇用条件を確認する

見事内定をもらえた場合、オファー時の条件提示の書面または入社前に雇用契約書に雇用条件が記載されています。一般的に転勤がない場合は何も記載されておらず、転勤の可能性がある場合は「転勤を命じることがある」などと書かれていることが多いです。もしこのタイミングまで確認ができていなかった、または転勤はないものと思い込んでいた、という場合は人事の担当者などに確認しましょう。入社前ならまだ間に合いますので。

エージェントの担当者に聞く

転職活動をする際にエージェントを使った方は、エージェントの担当の方に聞いてみるのもいいでしょう。面接の中で転勤の可能性について面接官に聞くと、どうしても「マイナスに思われてしまうんじゃないか」「やる気がないと思われてしまうのではないか」と不安になってしまう方も多いでしょう。転職エージェントはそのような確認はもちろんしてくれますし、条件の交渉などまでやってくれるところもあるので、もし直接は聞きにくい/聞けなかった、という場合は担当者に相談してみましょう。

まとめ

ウエディングプランナーの転勤の可能性についてまとめました。もし複数エリアに店舗展開をしている会社で転勤必須の条件で雇用されると、突然の転勤や個人の状況を考慮してもらえない転勤も起こりえます。後から「こんなはずじゃなかった」とならないためにも、転職を考えているときには、転勤がある会社なのかどうかを事前に調べておくことが大切です。特に女性で自分が結婚してからも仕事を続けていきたいと考えている人の場合、転勤を伴うと仕事が続けられない可能性がとても高くなるので、その点は注意が必要です。ちなみに、もし転勤がどうしてもできないけど転職を目指す場合は、特定のエリア内にだけ店舗展開している会社を選んで応募する、またはフリーランスとして活動する(経験者であれば)というのもオススメです。

Wedding Me Career

Wedding Me Career編集部
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