同業他社への転職が比較的多いブライダル業界ですが、同業他社への転職で得られるメリットにはどのようなものがあるのでしょう。今回は、同業他社へ転職のメリットと注意すべき点について解説します。
目次
- 1ウェディングプランナーはどのブライダル企業に転職しても経験を活かしやすい
- 2ウェディングプランナーとして同業他社に転職するメリット
- 2.1メリット①結婚式場が変わることで心機一転フレッシュな気持ちで頑張れる
- 2.2メリット②多くの式場を知ることで経験値が上がる
- 2.3メリット③プランナーの先にあるステップは企業により異なる
- 3安易に転職するのは危険!同業他社に転職する際の注意点3つ
- 3.1注意点①転職する際には現在の職場に迷惑が掛からないよう配慮する
- 3.2注意点②転職することで条件や待遇が悪くなることもある
- 3.3注意点③勤続1年未満の転職はイメージダウンに繋がりやすい
- 4ブライダル業界で同業他社に転職するメリットと注意点まとめ
- あなたにオススメの記事
ウェディングプランナーはどのブライダル企業に転職しても経験を活かしやすい
ブライダル業界の中でも特に注目度の高いウェディングプランナー職、プランナーとして複数のブライダル企業を渡り歩く人は少なくありません。これは一体なぜなのでしょうか。
ウェディングプランナーの仕事内容は、主に「新規」と「既存」の2つに分けられます。つまり、分かりやすく言えば新規受注に関わる部分と、すでに申し込み済みの結婚式の施行に関わる部分です。これはどのブライダル企業に勤めても変わりありません。
企業によっては新規と既存を分業にして、それぞれ別チームで動いていくこともあれば、新規と既存の両方に全員が携わるケースもあります。この点は企業により異なりますが、それぞれの仕事内容に関しては大差ありません。
つまり、一度ブライダル企業に就職してプランナーとしてのノウハウを身につけたら、そのスキルはどのブライダル企業に転職しても存分に活かすことができるのです。同業なのでスキルは当然活かせるものと言われればそれまでですが、ブライダルほど企業ごとの業務内容に差がない業種はなかなかありません。
打合せの流れや、新規接客から結婚式当日の業務に至るまで、その業務はどの企業でもほぼ変わりません。そのため、同業他社にプランナーとして転職した際にはすぐにでも即戦力として活躍することができるのです。
ウェディングプランナーとして同業他社に転職するメリット
業務内容がほぼ変わらないのであれば、何のために同業他社への転職をするのでしょうか。ここで、ブライダルの同業他社への転職で得られる3つのメリットを紹介します。
メリット①結婚式場が変わることで心機一転フレッシュな気持ちで頑張れる
プランナーとして仕事を続けていくと、「他の式場だったらどんな感じなんだろう」と気になってくるものです。全ての結婚式場にはそれぞれの持つ魅力があるため、式場が変われば提案できる結婚式も変わります。同業他社に転職し、別の結婚式場でプランナーとして勤務することで、これまでの経験やスキルを活かしつつ新たな結婚式の在り方を学ぶことができます。
このように、初心に戻りフレッシュな気持ちでプランナーとしてのリスタートを切れる点は、同業他社へ転職するメリットのひとつです。
メリット②多くの式場を知ることで経験値が上がる
例えば、専門式場に勤めていたウェディングプランナーが、転職してホテルウェディングの企業で働く場合には、これまでと全く異なるスタイルの結婚式を知ることができます。
ホテルウェディングはホテルの敷地内で挙げる結婚式なので、ホテル側の部署のスタッフとの連携も大切です。このような新しい業務に携わることは、これまで専門式場に勤務していたプランナーにとって、さらなるスキルアップのチャンスでもあります。基本の業務内容は変わらずとも、企業ごとに新しい学びはあるものです。こうしてプランナーとしての経験値をますます積み上げていくことができる点も大きなメリットです。
メリット③プランナーの先にあるステップは企業により異なる
ウェディングプランナーとして勤める多くの人が、プランナーを経てどのような道に進むべきかを考えます。プランナーは体力のいる仕事でもあるため、この先退職するまで継続することは現実的に厳しいでしょう。ブライダル業界の仕事はプランナーだけではありません。魅力的なオプションを開発する部署や、マーケティングや戦略を考える部署、営業部署などプランナー以外にもたくさんの道があります。
ブライダル企業によって、その選択肢は異なります。プランナーとして同業他社に転職することで、プランナーの先にある道が開けることも少なくありません。ひとつの企業に長く勤めることは素晴らしいことですが、可能性を広げる意味では、同業他社への転職が有効であるのは確かです。
安易に転職するのは危険!同業他社に転職する際の注意点3つ
同業他社への転職により得られるメリットは多く、「それなら私も転職考えてみようかな」と思った方も多いかもしれません。ですが、ここで安易に転職してしまうのは賢明ではありません。ブライダルで同業他社に転職をする際には、ここで紹介する3つの注意点を理解しておくことがとても大切です。それでは早速その内容を見てみましょう。
注意点①転職する際には現在の職場に迷惑が掛からないよう配慮する
当たり前のことではありますが、転職しようと決めてしまうとつい転職先の企業に意識が向いてしまい、今抱えている業務がおろそかになりがちです。プランナーの仕事は、お客様の一生に一度の大切なイベント「結婚式」に関わるため、責任を持って最後まで仕事をやり抜くことがとても大切です。
また、転職する際には時期の選び方がとても重要です。繁忙期と言われる時期や、新規受注の取り込みに注力する商戦期直前の退職は、会社にとって大きな痛手となるため気を付けましょう。なるべく影響の出にくい時期を選び、会社にもお客様にも迷惑が掛からないように配慮することが大切です。
注意点②転職することで条件や待遇が悪くなることもある
同業他社に転職するとなると、経験やスキルを持った上の転職になるため、「給与面や諸待遇」が良くなると思われがちですが、必ずしもそうとは限りません。安易に転職を決めてしまうと、蓋を開けてみれば収入が下がってしまったということになり兼ねません。せっかく経験者として転職するのなら、収入が下がるという事態はなるべく避けたいところです。
転職して、今よりもさらにいい条件でプランナー職を続けるためには、事前に給与や待遇に関する話をきちんと済ませておく必要があります。この類の話は、内々定が出てから面談の機会にするのがおすすめです。ここで条件面をきちんとクリアにした上で、本当に転職するメリットが自分にとってあるのか否かを判断しましょう。
注意点③勤続1年未満の転職はイメージダウンに繋がりやすい
今の職場にどのくらいの期間勤めているかもまた重要なポイントです。勤続年数が極端に短い場合、転職先として希望する企業から「なぜ退職するのか」について質問されることが多いでしょう。特に1年未満の退職は、職務経歴書上の見え方が良いとは言えません。「1年も経たないうちに転職を考えるのはなぜなのか、もしかすると仕事が続きにくい人なのではないか」と疑われるのは必至です。どうしても転職を考えるなら、採用担当者を納得させられる説明を準備した上で面接に臨みましょう。
ブライダル業界で同業他社に転職するメリットと注意点まとめ
転職しても即戦力としてすぐに活躍できるのがウェディングプランナーです。これまでの経験や身につけたスキルを存分に活かし、新しいフィールドで活躍できる機会を得るには、同業他社への転職は理にかなっていると言えるでしょう。しかし、転職する際には気を付けなければならないことも多くあります。ここでお話ししたことをしっかりと頭に入れ、今現在担当しているお客様や会社のメンバーに迷惑が掛からないよう、細心の注意を払いましょう。