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ウェディングプランナーの出戻り転職は成功する?業界の特色と知っておきたいメリット・デメリット

公開日 2021/12/02
ウェディングプランナーの出戻り転職は成功する?業界の特色と知っておきたいメリット・デメリット

ブライダル業界では、ウェディングプランナー経験者の人材的な価値は非常に高く、前職を離職して別の業種や同業他社に転職していても「出戻り転職」の機会やきっかけが他業種に比べ多い業界と言えるでしょう。出戻り転職のメリットデメリットや、出戻り転職を考えた際に転職を成功させる方法について、詳しく解説します。

一度辞めた会社に出戻り転職はあり?ウェディングプランナーの場合や現状は?

近年、以前に在籍していた会社へ再びUターンする、いわゆる「出戻り転職」を認める企業が増加しているのをご存知でしょうか。
以前は常に人手が足りないベンチャー企業ならよくある話でしたが、一度退職した社員を再雇用する「出戻り制度」を設けている大手企業や、制度がなくても、離れていた期間に他の会社で得たスキルや実績を評価して受け入れる企業もあります。

ブライダル業界で「出戻り転職」は実はよくあるケース

ブライダル業界では激務や多忙による離職率が比較的高い業界のため、一度離職したものの、他社や異業種を経験して「戻りたい」と希望する元社員を受け入れるケースは、実はよくあるケースです。
というのも、ブライダル業界、特にウェディングプランナーという仕事は、業界の特異性から誰にでもすぐにできる仕事ではなく、人材をいちから採用し育てるには、時間もコストもかかります。企業側にとって出戻り転職の人材は、未経験者に比べ断然魅力的な人材なのです。
実はコロナ禍でブライダル業界を離れてしまったプランナーも多く、業界は慢性的な人手不足である現状から、会社側から声がかかるケースも多いでしょう。
「出戻り社員を採用する企業側」にはメリットの多い部分もあるのです。

【前職企業が出戻り採用に期待するメリット】
・人柄とスキルを知っているため即戦力として期待できる
・採用・教育コストをほとんどかけずに済む
・お互い入社後のミスマッチが少ない
・他社の経験を活かして働いてもらう期待ができる

ブライダル業界に戻りたい出戻りウェディングプランナーの理由

実は、異業種や同業他社に転職したウェディングプランナーが「ウェディングプランナーに戻りたい」「元いた職場に戻りたい」と思うのもよくあるケースです。

他社を経験して前職の会社の魅力に気づいた

ウェディングプランナーはじめ、ブライダル業界で働くほとんどのひとは非常に多忙であり、転職活動で重要な自己分析や業界研究、情報収集がほとんどできないまま、転職してしまいます。そのため、同業でありながら思っていた条件や環境と違い、転職を失敗してしまうケースかあるのです。

他業界を経験してウェディングプランナーの仕事の魅力に気づいた

他業界を経験して、ウェディングプランナーのやりがいを改めて感じるケースも少なくありません。異業種に転職したものの、「仕事で感動の涙を流せる経験は素敵でした」「他業界はウェディングプランナーよりドキドキワクワクしない」といった考えから、もう一度ウェディングプランナーに復帰する率も高いのです。

ウェディングプランナーの出戻り転職に有効な期間や制度はある?

実際、ウェディングプランナーの出戻り転職は、基本的に採用担当による書類選考や面接のいずれかは課せられるため、流れは通常選考とさほど変わりはありません。

出戻り転職が有効な期間や年齢は?

転職後に出戻りを検討するうえで「どれくらいの期間であれば出戻りが許されるのか?」は気になるところです。会社を辞めて転職してから長い年月が経過した後では当然出戻りは難しくなってしまいます。また、ウェディングプランナーの場合、接客という仕事の持つ特性上、年齢についても考慮する必要があります。

ウェディングプランナーの出戻り転職期間

一般的に辞職してから、半年~1年以内に出戻りをする方が多いようです。社内の環境、ひと、仕事のシステムが変わってしまう前のほうが、断然スムーズに復帰できますし、話も通りやすいでしょう。
ただし、ウェディングプランナーは専門性の高い職種なため、長い方だと2~3年後に出戻りしている方もいます。またキャリアアップするために他社や異業種で働くなどの計画性を持って出戻りする方ならば、もっと長い期間が空いてしまっても出戻りすることができますが、かなりレアなケースです。

ウェディングプランナーの出戻り転職年齢

ウェディングプランナーの出戻り転職で、離職期間より重視されるのは年齢です。というのも、ウェディングプランナーが現場重視で働くのは30代半ばまでで、それ以降はキャリアアップして管理職のポジションに昇進しているケースが多いため、同僚との年齢で摩擦が生じる可能性もあります。
また、会場の雰囲気やテイストで、年齢制限が課せられる場合もあります。客層が若いゲストハウスやトレンドの結婚式専門会場は客層に合わせ働くプランナーの平均年齢は低くなっています。
いっぽうでホテルや由緒ある専門会場は、フォーマルで落ち着いたホスピタリティが求められ、所属するプランナーの年齢も幅広いため、出戻り可能な場合も。
改めて転職を検討すべきかべきかの判断材料になるでしょう。

ジョブ・リターン(再雇用)制度とは

さまざまな企業では、働き方が多様化しているなか、社員が働きやすい環境づくりのためにさまざまな取り組みをおこなっています。その一環として「ジョブ・リターン(再雇用)制度」を導入する企業が増加しています。
結婚・出産・育児・介護などやむを得ない事情や、転職・留学などのキャリアアップを理由に退職した社員に、培った知識や経験・スキルを生かして、再び活躍してもらうための制度です。
ただし、再雇用後の処遇・雇用形態・勤務条件は、本人のキャリア・知識・スキルなどに応じて、個別に決定されます。また、通常の選考を受けたうえでの採用であり、確実な採用を約束するものではありません
ブライダル業界やホテルなどのサービス業界でも、この制度を取り入れている企業があります。

ウェディングプランナーの出戻りは成功する?成功する人の特徴は?

ウェディングプランナーの出戻りは成功する?成功する人の特徴は?

ブライダル業界だけでなく、出戻り転職の成功のためには、以前勤務していた際の働き方や退職後の人間関係、次の転職先での働き方がが大きく関係しています。

出戻り転職を実現するには前職の退職理由や関係性が重要

最も重要な成功ポイントは「前職を問題なく、いい形で辞めたかどうか」です。
実は出戻り転職の成功例の多くは、以前の上司・同僚から「ぜひ戻ってきてほしい」「このポジションがあいているのでチャレンジしてみないか」といった声をかけてもらったのをきっかけに、転職を考えるのです。前職の辞職時に周りからの心証が悪ければ、出戻りの声はかからないでしょう。
出戻りのルートを期待するなら「後腐れなく退職する」「退職後も気軽に声をかけてもらえるよう上司や先輩、同僚たちと定期的にコミュニケーションをとる」ことで、パイプを繋いでおく必要があります。

ブライダル業界では現職の勤務態度や評判が評価になる場合も

いっぽうで「今の会社が合わないから、慣れ親しんだ環境に戻りたい」「転職してみて、前の会社の方が自分にとって条件が良いと知った」という消極的な理由では、出戻り転職後に、企業の方針転換や事業フェーズの変化といった、環境の変化を受け入れられず、後になって出戻り転職を後悔する可能性も否めません。
また同業他社に転職していた場合、ブライダル業界という特異な環境上、現職の仕事へ取り組む姿勢が消極的であったり上司から高い評価を得られていない場合、評価や後ろ向きな情報が、しらないことろで繋がり、知れ渡っている可能性も考えられます。
前職だけでなく、現職でも仕事の実績やスキルアップを残しているのが出戻り転職で大きく評価されるポイントになるでしょう。

ウェディングプランナーにとって出戻り転職のメリットとは?

出戻り転職にはいい面もあれば、懸念すべき面もあります。会社を一度退職して他の会社で働いてみて、「やっぱり前の会社の方がいい」と感じ、出戻り転職をする人にとって、出戻りは通常の転職と比較してどのようなメリットがあるのでしょうか。

ミスマッチが少なく馴染みやすい

以前勤務していた企業ですから、仕事の内容や社内の雰囲気などはよくわかっているはずです。また、その企業の良い面だけでなく、悪い面も十分にわかっているでしょう。その上で、再び転職するということですから、他の企業に転職する場合に比べて、ミスマッチが起こる可能性は少ないといえます。
また通常多くの新人や転職者は、ウェディング業界や企業独特の慣習やカルチャー、社内用語などを理解し、人間関係を構築するのに苦労します。が、前職の業務知識があって、企業文化も理解していることから、会社に「馴染みやすい」のも大きいメリットです。

客観的に自社を見ることができる

一度他の企業に転職して異なる企業文化などに触れているため、最初に勤めていたときよりも客観的に自社を見ることができるようになります。
外にいったからこそ、この業界や仕事に「どんな問題点があるか」の視点は、以前在籍していた頃より、仕事への改善点や、よりよい方法を見出しやすいメリットがあります。

今までの実績やスキルを即戦力として活かせる

かつての勤務先に復帰するうえでカルチャーフィットの土台があり、在籍時に積み上げてきた実績やスキルを活かした仕事をすることができます。さらに、他社で培ってきた経験やスキル、ノウハウ、人脈など、一度退職したからこそ得られたものを活かせるでしょう。早期にやりがいのある仕事や役割を任されたり、安心して仕事に取り組めるメリットがあります。

転職活動が長引かない

転職活動は準備から入社に至るまで、一般に3ヵ月から半年程度はかかるとされています。転職活動が難航すれば1年ほどかかる場合もあり、生活、体調面、現在の仕事にも影響が出る場合もあります。しかし出戻り転職は、企業側も応募者のスキルや人柄などを把握しているため、採用までの期間が短縮されるケースが多いでしょう。

ウェディングプランナーにとって出戻り転職のデメリットは?

様々なメリットがある出戻り転職。しかし、残念ながらメリットだけではないのが実情です。必ずしも、以前と同じ雰囲気、関係性で働けるとは限らないからです。転職する側にとっても、企業側にとってもメリットが多い反面、それなりのハードルがあり、転職にあたって注意すべき点を詳しく紹介します。

以前と同じ雇用条件とは限らない

じつは出戻り転職をした場合、全く同じ雇用条件で戻れるとは限りません。他社で積んできた経験やスキルを評価してもらえれば、以前よりも給与や役職がアップする場合もありますが、企業によっては他の社員とのバランスなどを考慮して、以前よりも給与や役職などの待遇が悪くなる可能性もあります。

出戻りのメリットがデメリットになる場合も

退職してからの期間が長い場合、以前在籍していたときとは会社の雰囲気が変わっていたり、自分の退職後に入社した人が上司や同僚になったりすることも珍しくありません。特に、企業や会社内部が進化しているのに、以前と同じやり方が通じると勘違いし「何も他社から学んでいない」と考えられてしまうケースも。出戻り転職した場合には、人間関係を改めて築く必要があると心得ておきましょう。

ウェディングプランナーが出戻り転職を成功させるためにできる活動や方法は?

ウェディングプランナーが、以前の勤務先に出戻り転職する方法や働きかけには、大きく分けて次の3つがあります。

【ウェディングプランナーの出戻り転職の活動方法】
・以前の勤務先の上司や先輩、同僚に出戻り転職したい旨を相談する
・以前の勤務先の求人募集に応募する(通常の転職活動)
・転職エージェントを利用する

成功率を挙げるなら前職の伝手は必須

出戻り転職を成功させるには、通常ルートではなく、前職の繋がりや伝手を活用する方が採用確率が高まるのは前述で説明しています。
先輩や同僚を通して、あるいは直接、元の上司と連絡を取り、出戻り転職したい旨を相談して、採用担当者への橋渡しや根回しなどをサポートしてもらうことで、採用への道をできるだけ確実なものにしましょう。

前職に伝手なしで戻りたい場合は転職採用に応募

他の応募者と同じように転職活動に臨んでも、以前働いていた経歴が出戻り転職に有利に働くかどうかは転職活動の準備次第です。
自己分析にできるだけ時間をかけ、応募書類や面接で、「他社に転職して、御社の○○が良いことに気付きました」「御社には、他者にない○○があるからです」といった前向きな転職理由や志望動機を述べたり、転職先での経験やスキルをどう活かして貢献したいと考えているかをしっかりとアピールしましょう。

出戻り転職に転職エージェントを活用し成功率を上げる

元上司や同僚と交流を続けていたり、前社の動向を追っていても、一度外に出てしまうと社内の状況を正確に把握するのは困難です。
またこの時代に、企業も短期間で大きな変化を迫られるケースが増えており、ほんの数年で制度や社風がガラリと変わっている場合も少なからずあります。
公表されにくく、インターネッで得られない情報を得るために、転職エージェントを活用しましょう。

転職エージェントは無料で相談可能

転職エージェントは一般的に、無料で「キャリアの相談」「応募書類のチェック」「面接スケジュールの調整」「自分に適した求人の紹介」「内定後の年収や入社日の交渉・調整」に至るまで転職の全てをサポートしてくれまるため、相談するだけの利用も問題はありません。相談やカウンセリングから、業界の動向や転職全般のアドバイスを受けられるでしょう。キャリア相談にも乗ってくれるため、自分では見つけることができなかった分析によるスキルの強みの発見や、キャリアの道が開ける可能性があります。

代理人として出戻り企業とのやりとりを任せられる

転職エージェントはまさに、あなたの代理人となって転職をサポートしてくれる存在です。
登録すると、あなたに担当のキャリアアドバイザーが付いて、転職で何を重視しているかなどをヒアリングし、プロ目線であなたの希望に合った求人を紹介してくれます。
また、自分では言い出しづらい、交渉しづらい出戻り転職について、転職エージェントは「選考スケジュール(面接日程)の調整」「条件交渉(内定後の年収交渉)」など、自分ひとりではできないことも調整してくれます。もちろん並行して、それ以外の自分にマッチした転職活動先や一般には公開されてない「非公開求人」も紹介してくれるので、悔いなく、安心して転職活動を勧められるでしょう

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Wedding Me Career編集部
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