ウエディングプランナーになりたいけど経験者しか採用していないんじゃないか?もしうまく面接を通過して入社できてもしっかり活躍できるのかな?ブライダル業界はかなり特殊な業界に見えるので、異業種かつ未経験の方が転職して目指そうとすると、このような不安を関してしまうのも無理はないでしょう。実際は未経験歓迎の求人も多いですし、未経験で入社して活躍しているプランナーもたくさんいるのですが、このあたりはあまり知られていないのかもしれません。そこで、今回の記事では未経験からウエディングプランナーへ転職できる可能性と注意すべきポイントについてまとめました。これから未経験でウエディングプランナーを目指す方にとって参考になればと思います。
目次
- 1ウエディングプランナーとして働くために必要な適性
- 2未経験でもウエディングプランナーになれるのか?
- 2.1ウエディングプランナーの採用トレンド
- 2.2未経験者の選考で必要なこと
- 2.3未経験でもウエディングプランナーになれる可能性はあるか?
- 3未経験可/未経験歓迎の求人はどれくらいある?
- 3.1未経験可、未経験歓迎と明記されている求人
- 3.2経験者優遇と明記されている求人
- 3.3業界経験について明記されていない求人
- 3.4それぞれの求人の割合は?
- 4未経験の方がウエディングプランナーの選考を受けるときの注意すべきポイント
- 4.1応募前に業界知識を勉強する
- 4.2異業種の経験をブライダルでも活かせるというストーリーを作りこむ
- 4.3もし余裕があればブライダルの実務経験を積むこともできる
- 4.4入社後の研修やデビューまでのスケジュールを確認する
- 5まとめ
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ウエディングプランナーとして働くために必要な適性
未経験者の転職可能性について解説の前に、そもそもウエディングプランナーとして働き活躍するために必要な能力について説明しておきます。具体的には以下の5つの能力が必要です。
- 営業力、結婚式を売る能力
- 誰かのために仕事ができる、人を喜ばせることが好き
- 強い精神力
- トレンドに敏感、新しいことを覚えるのが好き
- 基本的な礼儀作法が備わっている
この能力を有している人はウエティングプランナーの適性がある、逆に持ち合わせていない場合は残念ですが適性がないと言えます。詳しくは以下の記事にまとめてありますので、こちらもあわせてご覧ください。
https://ichimarke.net/bridal-aptitude
ブライダル業界の経験者であればこれまでの職務経験から自分の適性をある程度は理解していると思いますが、未経験者の場合はなかなか自分で判断するのは難しいでしょう。ただ、そうはいってもウエディングプランナーの採用担当者は上記のような適性を候補者が持っていそうか、もし採用した場合に活躍できそうか、という観点で合否を決めるので、適性が高ければもちろんいいですが、わからない場合でも適性があり活躍できそうだと思ってもらう必要があります。
未経験でもウエディングプランナーになれるのか?
ウエディングプランナーの採用トレンド
ブライダル業界の近年のマーケットトレンドについて少し触れておきます。
- マクロ環境としては、結婚式の需要は景気の変動に強く、一定数の婚姻組数は毎年いるのでブライダル業界の市場規模は比較的安定して推移しており、それに伴いウエディングプランナーの需要も安定しています。
- 一方、ウエディングプランナーをはじめブライダル業界で働く人は女性が非常に多いため、結婚や出産で退職や求職をする人も多く、人材の流動性が高いのも特徴です。そのため、人気職種なのに常に人材不足状態が続いている企業が多いです。
- また、動きの激しいIT業界などと比べると安定しているものの少子化や生涯未婚率の増加(結婚する人の減少)、披露宴実施率の減少(なし婚層の増加)などの要因から市場規模は毎年微減傾向が続いており、最近では業績の苦しいブライダル企業が増えてきています。
このようなマーケット環境下では、コスト削減に取り組む企業も増えており(余剰な人件費を抱えたくない)、即戦力になれる人材を優先的に採用したいという動きが高まっています。一番の即戦力はブライダル経験者(かつ他社で成果を上げてきた人)なのは言うまでもないですが、残念ながらそのような人材はなかなか転職市場に出てこないのでそこだけに絞って採用する、というのは難しいのが実情です。
そのため、未経験者可能または未経験者歓迎としたウエディングプランナーの求人も最近は多く、ポテンシャルがありそうな求職者であれば積極的に採用する企業も増えてきていると言えるでしょう。
未経験者の選考で必要なこと
さて、未経験からウエディングプランナーになるためには、何はともあれ選考を突破しブライダル企業に採用してもらう必要があります。採用する企業側も、全くの異業種からの応募の場合は直接的な経験やスキル、実績から適性を判断することは難しいですから、これまでの職務経歴から定性的に判断していくことになります。
そのため、未経験者が選考を受ける場合は、
- 第二新卒などの若手であれば、ポテンシャルをいかにアピールできるか
- 20代後半~30代の中堅層であれば、異業種で挙げてきた成果をブライダルでも同じように発揮できるとアピールできるか
がポイントだと言えます(ブライダル業界以外でブライダル業界に直接的に活かせる経験を積みことは難しいので)。
未経験でもウエディングプランナーになれる可能性はあるか?
結論をまとめると、以下の通りです。
- 未経験者でもウエディングプランナーになることは可能
- しかし、優秀な経験者と比べるとどうしても採用の優先度は下がってしまう
- 未経験者が選考を通過するためには、これまでの経験をブライダル業界でも活かせることをアピールすることが重要
未経験可/未経験歓迎の求人はどれくらいある?
ウエディングプランナーの実際の求人に未経験可や未経験歓迎の求人はどれくらいあるのか調べてみました(今回はマイナビ転職のウエディングプランナー職で検索しています)。
未経験可、未経験歓迎と明記されている求人
このように、表記の方法は企業ごとに様々ですが、未経験可能、未経験歓迎など、多くの求人で未経験でも受け付けているようです。
経験者優遇と明記されている求人
こちらは経験者優遇の求人ですね。上場企業なのである程度採用時期に余裕があるからかもしれませんが、やはり本音としては即戦力を期待できる経験者を採用したいのでしょう。
業界経験について明記されていない求人
こちらは未経験可能とも読めますが、具体的な記載はされていません。
それぞれの求人の割合は?
90%近い求人で未経験者歓迎となっていました。また、求人によっては未経験者歓迎&経験者優遇となっていたものもあり、ウエディングプランナーの現在の募集状況はおおむね先ほど書いた通りだと思っていただいて問題ないでしょう。ただし、今回調べたのは転職サイトの公開されている求人だけなので、転職エージェントが持っている非公開求人などではもっと経験者優遇や経験者のみの求人もあると思います。
未経験の方がウエディングプランナーの選考を受けるときの注意すべきポイント
ここまでまとめてきたように、未経験者よりは経験者の方が優遇されやすいものの、未経験者可能な求人も多いのでウエディングプランナーになれるチャンスはたくさんあります。ただし、せっかくチャンスがあっても準備が不足していると採用されることも活躍することも難しいので、ここでは注意すべきポイントをいくつか挙げておきます。
応募前に業界知識を勉強する
やる気や熱意があってポテンシャルが高かったとしても、業界の動向や業務に関しての知識が何もないと採用する側としてはかなり慎重になってしまいます。そのため、少なくとも以下のようなポイントくらいはネットで調べればすぐわかることなので、勉強してから応募するようにしましょう。
- ビジネスモデル:新郎新婦、ゼクシィなどのメディア、結婚式場はどのような関係で成り立っているか
- 市場規模:業界全体で2兆3千億、結婚式関連だと1兆3千億円程度
- 主なプレーヤー:応募企業の展開してる地域、近隣の会場、結婚式場とプロデュースサービスの違いなど
- 会場タイプや挙式スタイルなどの基礎知識:ゲストハウスやレストラン、ホテル、専門式場の違い/教会式、人前式、神前式の違い
- 歴史、最近のトレンド:ゲストハウスやレストラン、ホテル、専門式場の違い
- 応募した企業の特徴:会社のホームページは全部読むべき
ちなみに、このブログにもビジネスモデルや市場規模などをまとめた記事はたくさんあるので、ぜひ読んでみてください。
異業種の経験をブライダルでも活かせるというストーリーを作りこむ
面接の自己紹介の時に異業種での経験をそのまま話しても、正直あまり伝わりません。
- これまで人材紹介業にいて、転換率3%を維持していました!
- アパレルで個人の売上は毎月800万円でした!
- 保険の営業をやってきて、毎月新規で3件獲得していました!
私もそうですが、ぱっと聞いてそれがすごいのかどうかわからないからです(長年採用をやっている担当者なら慣れているかもしれませんが)。このときに、実績と合わせて「だからこんなスキルを持っていまてウエディングプランナーの〇〇の仕事に活かせます」と話せるようにストーリーを作りこむことが重要です。
- これまで人材紹介業にいて、転換率3%を維持していました!
- アパレルで個人の売上は毎月800万円でした!
- 保険の営業をやってきて、毎月新規で3件獲得していました!
だから、BtoCの営業スキルには自信があり、新規プランナーとして高い成約率を残せる自信があります。
ここまで言えると、ではその実績を出すまでにどんな工夫や努力をしてきたの?ブライダルとの違いってなんだと思う?という質問を引き出せます。このように、これまでの実績をそのまま話すのではなく、ブライダルの面接官にも理解してもらえるようにしっかり考えてから面接に挑むようにしましょう。
もし余裕があればブライダルの実務経験を積むこともできる
学生や一時的にでも経済的な余裕がある方であれば、結婚式場でアルバイトをして実務経験を積むという方法も取ることができます。サービススタッフや結婚式場の事務スタッフのアルバイトは求人サイトでたくさん募集されているので、正社員のプランナー採用と比較すると難易度は下がります。
もしどうしてもブライダル業界で仕事をしたい!ウエディングプランナーになりたい!という思いがある方でしたら、すぐにプランナーとして採用されなくても事務スタッフからキャリアアップしていくという方法もあるので、応募前に今の自分にとってはどういう方法で目指すのが最適なのかを一度考えてみるといいでしょう。
入社後の研修やデビューまでのスケジュールを確認する
未経験で入社する場合、当然ですが仕事の進め方や業界特有の単語(どんでん、お出迎え、半金、残金、など無数にある)などは全く分からない状態なので、いきなり現場に投げ出されるととても大変な思いをすると思います。未経験可と書いてある求人の募集要項詳細を見ると「充実した研修制度」とか「異業種出身の先輩多数で安心」などがセットで書いてあることが多いですが、入社後の研修や接客デビューまでのスケジュール感は入社前に確認しておいた方がいいでしょう。大きい会社でなければそこまで充実していないことも多いです。
この観点は「プランナーになる」ではなく「プランナーとして活躍する」ために必要なポイントですが、せっかくプランナーになれたのに環境が厳しすぎてすぐに辞めてしまった、となってしまわないように、確認しておくべきポイントだと思います。
まとめ
未経験者がウエディングプランナーになれる可能性と注意すべきポイントについてまとめました。人気職種であるウエディングプランナーが未経験からでも転職できる可能性が高まってきているので、チャレンジする方はぜひしっかりと準備をして挑んでほしいと思います。