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フリーランスとして生きていくために必要なスキルとは?

公開日 2018/11/13
フリープランナー

「好きなことで生きていく」というフレーズとともにyoutuberとして生きる人が増えてきたように、これから先フリーランスで生きていくという人は、業界問わず確実に増えてきています。もちろん好きなことでお金を稼げて生活してけることは誰にとっても望ましいことですが、現実問題として先々ずっとフリーランスで生きていくことは可能なのか、不安に感じる方もいるのではないでしょうか?そこで、今回の記事では、フリーランスとして生きていくのに必要なことをまとめました。独立や起業には勢いも大切ですが、不安の種は1つでも少ないに越したことはありません。フリーランスになることを考えている方にとって、将来までのプランニングの参考になればうれしいです。

フリーランスで生きていくのに必要なこと

フリーランスとして生きていくためには、当たり前ですが必要な生活費を自分の力で稼いでいかなければなりません。短期間で一生分の生活費を稼げるような認知度やスキルを持った人やすでに蓄えがある方、配偶者の稼ぎで十分で本当に趣味程度にやろうとされている方であれば話は別ですが、ほとんどの人はそこまで整った状況で始めるわけではないと思います。

会社に所属しているときとの大きな違いは、仕事をしたからといって給料をもらえるわけではないということ。どうやったらいくらの売上をもらえるのかを考え、その売上を確保するためにどのような知識やスキルを磨いていかなければいけないのか、考え続けなければいけません。

ブライダル業界でフリーランスとして生きていくためには、

  1. まず必要な収入を確保できるようになること
  2. そのために最も重要な結婚式の知識やスキルを磨き続ること
  3. さらに、ブライダル業界だけでなくよりマクロなトレンドや付帯する実務知識・スキルを身に着けること

この3つが大切です。1つずつ解説します。

必要な収入を確保する

まず、必要な収入の確保=お金稼げるようにならなければいけません。生活に必要なお金は人それぞれですが、もし個人事業主としてフリーランスになるのであれば、経費や税金などを加味しても年間1,000万円程度の売上は必要になるでしょう。そのためには、毎月4組の施行担当を持ち(もちろん自分で集客から新規接客、その他付帯する事務処理業務もしながら)、1組当たり20万円くらいのプロデュースフィーをいただく必要があります。また、企業との契約案件であれば毎月8組の施行担当は必要になるでしょう。

※詳しくは以下の記事をご覧ください。

http://ichimarke.net/freelance-weddingplanner-income

またブライダルビジネスでは基本的に顧客はリピートしませんので、常に新しいお客様を獲得し続ける必要があります。そのための集客経路の構築から売上までのオペレーションまでをしっかり組んで安定的に運営することが必須となるので、決して好きなプロデュースだけをやってればOKという世界ではありません。また、自分で集客するプロデュースフィーだけだと売上もかなり不安定になりやすいので、集客や新規、担当の状況によって外部のパートナーからの仕事も受注できるようなネットワーク構築もしておいた方がいいでしょう。プランナー経験が豊富な方であれば、プロデュースだけではなく講演や執筆などでもお金になることもありますので、売上(=収入)を確保するための方法は1つでも多く確保しておくことが重要です。

結婚式の知識・スキルを磨き続ける

結婚式のトレンドは変化し続けます。直近30年を見てもバブルの時代の盛大なスタイルの結婚式から地味婚へ、ゲストハウスやレストランなど会場タイプのバラエティが増え、そして今はなし婚の増加へと、時代ごとに人気のスタイルやトレンドは変化してきていますし、このような変化は時代の変遷とともに今後も変化し続けていくでしょう。

これから先フリーランスとして生きていくためには、その変化へのキャッチアップ、時代にマッチした商品やスタイルの提案は絶対に必要です。会社に所属しなくなると自然と入ってくる情報量が極端に落ちますので、ユーザー向けの雑誌や業界紙、講演会やセミナー、インターネット(このブログも読んでくださいね笑!)を使って定期的に情報収集するための努力や仕組み作りが大切です。お客様はそれらのトレンドに敏感ですし、雑誌で見たことがプランナーに伝わらない、というのは信用してもらうにあたって致命的なポイントになります。ここの意識は高く持っていきましょう。

また、もう1つのポイントとして、誰しもが年齢を重ねる、というのがあります。結婚する人の年齢層は微妙に上がってきてはいるもののそこまで大きくは変わらないので、自分が年を重ねていくとお客様との年齢差がだんだん大きくなっていきます。お客様にとって担当するプランナーが年上であるというのは、「豊富な経験で信頼できそう」というメリットがある一方、「自分たちの感覚とズレがあって希望する提案がもらえないのではないか不安」というデメリットもあります。メリットを生かしつつデメリットを解消するためには、最新トレンドはおさえながらそれに流されることなく経験を活かした提案ができるようにならなければいけません。

単に知識として持っているだけではなく、お客様への提供価値にどう活かしていくかまで、しっかり考えながらスキルを磨き続けていきましょう。

マクロなトレンド、事業運営に必要なことも勉強し続ける

さらに、フリーランスは好きなことだけしていれば生きていけるわけでもありません。youtuberも好きなことだけしているように見えますが、動画の編集技術や企画・構成力、アドセンスの知識、税金などの知識や事務処理など、表に出てこないけど努力していることがたくさんあります。

フリーランスプランナーとして活躍するためには、

  • ウェブで集客するスキル
  • SNSを活用して集客するスキル
  • キャッシュフローを理解して事業運営できるスキル

少なくともこの3つは必須だと思います。上2つは集客ですが、先ほども書いたようにリピーターがいないビジネスなので集客力の低下は売上低下に直結します。そのため、自分にしかできない付加価値を客観的に考え、それをシンプルにユーザーに伝えていくことが重要です。詳細は以下の記事にまとめてありますのでここでは割愛しますが、集客に結びつくことの勉強はどんなに苦手であっても避けて通れない道だと考えておいた方がいいと思います。

http://ichimarke.net/freelanceplanner-homepage-syukyaku

また、3つ目のポイントでは、フリーランスは固定で給料がもらえるわけではないので、収入と支出についてシビアに管理しないとすぐにキャッシュアウト(お金が足りなくなること)してしまいます。特に独立直後は家賃や備品購入など思っている以上にお金がかかりますし、成約を取れてもプロデュースフィーが入ってくるのは施行の翌月で●か月後、となるとキャッシュフローが回らなくなる可能性が高い不安定な状況です。PLやBSの財務諸表に関する知識ももちろん大切ですが、まずはキャッシュフローだけでもしっかりと勉強してお金の管理をできるようになりましょう。

これ以外のポイントだと、近い将来的には、AIが作る結婚式と人がするプランニングは何が違うのか、といったこともテーマになりそうなのでAIとはいったい何なのか?とかも理解しなければいけないですし、様々なアプリが登場してきそうなのでそういったものを活用した結婚式だとユーザーにとってどんなメリットがあるのか?などアプリの知識も理解しておく必要があります。

このように挙げていくとキリがないですが、結婚式以外のマクロトレンドについても勉強し続けることが必要ですし、逆にそれをしっかりできることが強みにもつながっていきます。

最終的にどうするかを決めておく:マネジメント、事業化をする

最後に、最終的に事業や運営をどのようにするのかについても、ある程度考えておいた方がいいでしょう。ブライダルの仕事はプランナーに限らず重労働であることが多いです。現場に立つ以上、結婚式の滞りない進行に対して責任を持たなければならないですから、年齢を重ねていくとだんだん体力的にも厳しくなります。例えば今30歳でフリーランスになることを検討されているのであれば後30年(30年後には定年が70歳になっているとあと40年)、ずっと続けていきますか?ということです。

自分はプレーヤーとしていくつになっても現場に立ち続けたい!というのも、いずれは自分はプレーヤーとして身を引き、次の世代のスタッフを雇って事業を継続させたい!というのも、どのように考えるかは個人の自由です。ただ、いざ誰かに任せようと思ったときに、事業としても土台ができていない、マネジメントの経験もスキルもない、かといって自分でプレーヤーとして働くには体力的にもライフステージ的にも難しい、となると打つ手がなくなってしまいます。

ぼんやりとでもいいので、将来どのようにしたいのか10年、20年単位でとらえたイメージを持っておき、そのための準備は早いうちからしておくことも重要でしょう。

まとめ

フリーランスとして生きていくために必要なことをまとめました。どちらかと言えば厳しめのことを書いてしまいましたが、やはり自分で決めて自分で事業を運営できる、というのはフリーランスにとっての大きなやりがいの1つです。その環境を安定して継続できるように、やりたいことだけではなく、やるべきことにもしっかりと目を向けて取り組んでいきましょう。

Wedding Me Career

Wedding Me Career編集部
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