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キャリアパスとは。作成例や考え方を実際の職種(ウェディングプランナー)に例えて考えてみる!

公開日 2020/12/25
キャリアパスとは

人事評価や面接などでよく耳にする「キャリアパス」という言葉。言葉は耳にするけど、キャリアパスは何をすればいいのか分からないという人も多いのではないでしょうか。キャリアパスの考え方やキャリアプランとの違いなど実際の職種(ウェディングプランナー)を例にしながら解説していきます。

キャリアパスとは

キャリアパスとは

「キャリアパス」とは、自分の目標や仕事上でのポジションを決めて、それに向けた道筋やどのようにすれば目標に到達できるかの考え方を示すものです。Careerが「職歴」、Pathが「道」なので、職歴の道を作っていくイメージが近いかもしれません。キャリアパスとは、どのような職歴や経歴を作っていけるかを示す仕組みの一つです。
企業が用意している「キャリアパス制度」では、モデルケースを提示することが多いかと思います。会社が用意している役職やスペシャリストになるための職歴などを図表にしながら給料体型と一緒に説明されたことなどがある方もいるのではないでしょうか。会社側としては、職種のモデルケースを社員に示すことで、モチベーションの維持や離職率の低下に役立てるという狙いもあります。
目標や目的を示す道しるべとなるのがキャリアパスなのです。

キャリアプランとの違い

上司から「あなたはどのようなキャリアプランを描いているんだ」みたいなことを聞かれることもあると思いますが、急にキャリアプランと言われても普段何気なく働いている人にはピンとこないのではないでしょうか。
「キャリアプラン」とは、将来の目標や目的のために具体的に何をしていけばいいかを可視化することです。
3年後や5年後に自分はどのような人物になっていたいか、理想の自分になるためには何をしていけばいいかを順序だてて書いていく方式が多いと思われます。
要するに自分が将来どのような役職やポジションで活躍していきたいかを明確にイメージして、そこに必要なスキルや能力をどれぐらいの期間で習得していくか可視化していきましょうということです。
可視化することでキャリアを積むための道筋が見えてくるので、より具体的な行動の指針となります。

「キャリアパス」と「キャリアプラン」の違いは、キャリアパスは指標を示すための仕組みである一方で、キャリアプランは具体的な行動指針を書いていくところにあります。
キャリアパスは全体像でキャリアプランは具体的な行動やスキルの習得と考えれば分かりやすいです。

キャリアデザイン

キャリアパスとは

「キャリアデザイン」とは、将来の目標や目的に向かってどのようなスキルや技能が必要かを考えていくことです。キャリアプランと近いところがありますが、仕事に対する価値観やマインドから行動特性、知識・技能とキャリアプランよりも幅広くとらえている考え方をキャリアデザインと呼びます。

将来的に独立や経営者として活躍していきたい人は、キャリアデザインに近い考え方で行動することが多いかもしれません。
キャリアパスが指標、キャリアプランが具体的な行動ととらえると、キャリアデザインは二つの特性を持ち合わせながら会社だけに縛られることなく人生を考えていくキャリアといった位置づけです。

キャリアパスの作成例

ここでは、一般的なキャリアパスの考え方を具体的に考えていきます。

ゴールを決める

まずは、具体的なキャリアのゴールを決めます。何をゴールにしても大丈夫ですが、すぐに達成できてしまいそうなゴールではなく、大きなもう目標の方が好ましいです。
すぐに達成できてしまうゴールではゴールを達成してからまた新しいゴールを決めなければならないので、実現可能だけどなかなか難しそうだなと思うものをイメージしてください。
例えば、新卒で入社した会社で10年後にはエリア統括部長になっているなどは、具体性が合っていいと思います。
今の自分では、まだまだ足りないが努力すればできないことはないと思うことが大切です。

業務を確認する

次に業務の洗い出しです。今自分がやっている業務ではなく、自分より役職や職種が高い人の業務を想像してください。
もし、想像することが難しいようなら上司の仕事を観察してみるのもいいでしょう。ゴールを達成するためには職種をステップアップしていく必要があります。
例えば、役職に新人教育係、チームリーダー、マネージャー、課長、部長、統括部長とあれば、各役職を経由して昇進していくのが一般的です。
もちろんこの限りでないケースもありますが、可能な限り現実的なケースに当てはめる方が具体的な行動指針になりやすいです。
自分が目標とする役職になるために上司やその役職の人たちがどんな業務を日々こなしているかを知ることが大切です。
もし、マネージャーが定例会に出す報告書を作っていれば、売り上げの把握やそれをまとめるエクセル、パワーポイントなどのスキルが必要かもしれません。
統括部長がPLやコスト戦略を考えていれば、統計や会計の知識も必要となるでしょう。
このように業務によって何のスキルや知識が必要かを把握して、それをいつまでに取得すればゴールにたどり着けるかを逆算するわけです。

市場価値を確認する

ここでは客観的に自分の市場価値を考える必要があります。会社の中でどんなに昇進しても転職市場に出てしまえば全く役に立たないでは意味がないからです。
10名規模の会社の統括部緒は、100名規模の会社のどの位置にあたるのか。上場している会社や大企業に転職したら自分はどれぐらいの給料をもらえるのかなどを一回冷静に考えてみましょう。
その上で、自分が目指すゴールには市場価値も目指す価値もあると判断できれば問題ありません。

ブライダル業界のキャリアパス

では、実際にウェディングプランナーを例にして具体的なキャリアパスとキャリアプランを考えていきます。

ウェディングプランナー

従業員300名規模のブライダル企業に新卒で入社したとしましょう。ブライダル業界は縮小傾向にありますが、それでも年間60億円の売り上げがあるとします。
最初に配属されたのが、地方ホテルでのウェディングプランナー業務で結婚式のアシスタントを担当することになりました。現場には、同僚社員、先輩上司、現場リーダー、ホテル支配人がおり、その上にエリア統括部長、ゼネラルマネージャーがいるとします。
本社には、人事部、総務、WEBプロモーション事業部があり、現場以外の仕事はそちらが担当してます。

ゴール

10年後にエリア統括部長になりたい。
そのために2年で現場リーダーになり、5年後にホテル支配人。いったん現場を離れ、人事部か総務で現場以外の仕事を覚えて、再度現場に復帰する。
その後、エリア統括部長へと昇進。

業務

現場リーダーは、結婚式のスケジュールから料理の注文、電話やメールでのお客様対応をしているので、一連の業務を自分だけでもこなせるようにする。
ホテル支配人は、ホテルの売上管理からフェア、プロモーションの立案・提案、従業員のシフト管理などをしている。
エリア統括部長はエリア全体のホテルやゲストハウスの売上管理や各ホテルの支配人とのミーティング、担当エリア社員との面談などをしている。
売上やシフト管理などはエクセルや管理ツールの使い方を覚える。数字を正しく把握するための会計の知識も必要。
面談などにはコミュニケーションのスキルが必要でそのためにセミナーに行く。

キャリアパスを正しく理解して、後悔のないキャリアを送ろう

キャリアパスとは考え方や仕組みの一部ではありますが、正しく理解することで自分の目標とするキャリアにより早く近づけるものでもあります。
会社から強制的にやらされているのではなく、自分の意思を持ってキャリアを歩んでいくことも幸せへの一歩です。
今の自分のキャリアは思い描いていたものに近いのか、考えてみるのもいいのではないでしょうか。

Wedding Me Career

Wedding Me Career編集部
ブライダル業界の求人・転職情報やキャリアに関することなど、ブライダル業界で働く人に役立つ情報をお届けします。

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