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【転職成功例レポート①ウェディングプランナーの場合】ブライダル業界をサバイブするには?自分の実績を定期的に振り返る「記録」のすすめ

公開日 2022/01/13
転職成功例レポート①ウェディングプランナーの場合】ブライダル業界をサバイブするには?自分の実績を定期的に振り返る「記録」のすすめ

転職した方たちの体験談から、リアルな成功の秘訣や転職の裏話を公開!ブライダル業界の業界特化型転職エージェント『Wedding Me Career』を利用した方の中から、リアルな体験談と、転職成功のための秘訣をとことん聞き出すインタビュー連載。初回はウェディング運営会社を4社経験し順風満帆にキャリアを積み重ねてきたS・Yさん(35歳)。しかし一転、コロナ禍の厳しい業界状況が直撃!異業種への転職を考えたものの「やはりブライダルの、プランナーの仕事を諦められない」と転職活動を始め、転職成功に至るまでの経緯と秘訣を詳しく伺いました。


【S.Yさん(35歳)のプロフィール】
ブライダル業界歴:約10年(現職含め5社を経験)
ウェディングプランナー歴:約9年
取得資格など:全米ブライダル協会プロフェッショナル、おめでた婚サポートプランナー


音楽大学卒で、ブライダル業界に入る以前はホルン奏者をしていたという異色の経歴の持ち主。
テレビ番組からブライダル業界に興味を持ち、未経験のため当初はブライダル業界へアルバイト入社。1年のアルバイト期間にホテルウェディングの電話対応・衣裳部門・新規接客などさまざまな持ち場を経験をする。
アルバイトのかたわら専門学校に通い資格取得後、地元仙台のゲストハウスでウェディングプランナーとして正職員採用。その後は、担当一貫性が売りの都内人気ゲストハウスや、地方の専門式場など4社を経験。
前職では茨木の専門会場で支配人としてマネジメント職に昇格転職。しかしコロナ禍前の折に体調を崩し、さらに親会社はコロナ禍の打撃でブライダル業界から撤退という二重の非常事態に。
『Wedding Me Career』を通じて都内を希望する転職活動をおこない、現在は東京都心の結婚式で人気の高い神社の新規会場の事業立ち上げスタッフとして転職。2022年度オープンを目指し、準備に邁進する日々。

ウブライダル業界歴:約10年(現職含め5社を経験)
ウェディングプランナー歴:約9年
取得資格など:全米ブライダル協会プロフェッショナル、おめでた婚サポートプランナー
マタニティのお客様向け・TGでは全員取得

ウェディングプランナーの転職タイミングとは「目標を実現する近道」になる時

ーーS.Yさんは、ブライダル業界に入る前はプロのホルン奏者という異色の経歴です。ブライダル業界には、まったくの未経験で、いわば異業種からブライダル業界へ転職だったわけですね。

【S.Yさん】テレビで見たウエディングプランナーの仕事に感銘を受けて、未経験で飛び込みました。
当初は、地元仙台では結婚式会場として有名なホテルのアルバイトを始めたんです。
受付や電話対応から、アルバイトながらもウェディングプランナーとして新規接客を任されるようになりました。
アルバイトと並行して専門学校のウエディングコースに通って資格を取得し、正社員として採用してくれる場所を探して転職活動を行いました。

ーー晴れて正社員として、仙台の人気ゲストハウに転職されたんですね。2年後に、もう一度転職されていますが、もともとウェディングプランナーを目指すきっかけとなった、憧れの会場があったとか。

【S.Yさん】ウェディング業界のトレンドを牽引する、憧れのプロデュース会社にどうしても就職したくて…。
実はその会社を、3回も受けているんです。3度目の正直でやっと受かりました。
2度目に落ちた時に、憧れの会社に受かるためには、正社員のウェディングプランナーとして経験を積んでから、絶対にもう一度挑戦しようと思っていました。

ウェディングプランナーの転職タイミングとは「目標を実現する近道」になる時

ーー憧れの会社に転職する際は、はじめて転職エージェントを使われたと聞いています。どのようなサポートを受けたのでしょうか。

【S.Yさん】憧れの会社に確実に受かりたいと考え、ブライダル業界に特化した大手の転職エージェントを初めて利用しました。
エージェント会社に赴いて、履歴書を提出し、キャリアアドバイザーと面談し転職に際しての自分の希望や、譲れない条件といったものをお伝えしました。
その後、求人案件がメールで送られてくる以外、先方からは特に連絡はありませんでした。

絶対に行きたい第一希望は決まっていましたが「それ以外にも受けてみませんか」と何社か求人案件を紹介していただきました。
ただ、それ以外のサポートは特に何もありませんでした。
特別に転職活動をサポートしてもらったといった実感はなく、転職サイトと転職エージェントの違いもほとんど感じられませんでした。

ーー憧れの大手ブライダル会社で数年キャリアを積まれた後に、前職である茨木の専門会場への転職されています。どういった思いで転職を決意されたのでしょうか。

【S.Yさん】ブライダルのトレンドを牽引する憧れの会場で、実にさまざまな経験を積ませていただきました。
しかし大手だけにプランナー数も非常に多く、よりキャリアアップするのは難しいと感じていたのです。
私の仕事の目標として、より数字に強くなるためにマネジメント職を目標にしていました。
私の転職の際は毎回、今の状況で学べるものは全て学んで、次の目標に向けどう動いたらいいか考えている時期なんです。
そんな時、2社目で大変お世話になった先輩からお声がかかり、様々な状況を判断した上で、前職の会社に支配人のポジジョンとして、転職を決意しました。

転職を諦めなかった理由とは?コロナ禍で直面する厳しいブライダル業界の状況

転職を諦めなかった理由とは?コロナ禍で直面する厳しいブライダル業界の状況

ーーS.Yさんのご経歴だけ見ていると、転職タイミングはその時の目標に合わせ、とても順調にスキルアップとキャリアアップを重ねている印象です。

【S.Yさん】そうですね。
ただ前職では、慣れない土地で無理をしすぎて、体を壊してしまいました。
自分の今後の働き方も含め、転職を考えた時期に、コロナ禍の煽りで所属していた会社がブライダルから撤退する事態になり、本気でブライダル業界引退も考えました。

実際、コロナ禍の期間で、ブライダル業界の先行きへの不安から離れてしまった親しい人も多くいます。

ーーS.Yさんにとっても、この時期の衝撃や挫折感は大きかったでしょう。それでも、S.Yさんがブライダル業界から離れず、ウェディングプランナーを諦めなかった理由とは?

【S.Yさん】実は私も将来が不安になり、異業種でも人と関わりたい、お世話したいという気持ちから、介護職への転職も同時期に考えていました。
でもコロナで結婚式ができなくなった時、初めて自分にとってウェディングの仕事の重要性を感じたんです。

結婚式ができることが当たり前だと思っていたのに、当たり前ではなくなってしまう…。
プランナーの仕事がなくなり、自分の身体の一部がなくなる深い喪失感がありました。

ウェディングプランナーの仕事は、辛い時の方が多いでしょう。
でも当日の新郎新婦の笑顔が見れる、1組1組違う結婚式に立ち会える、おふたりの人生最良の日の思い出に自分も加われる…。
そんなことが、私のいちばんの幸せだったんですね。担当しなければ出会うことができない人と知り合うことができる仕事です。
ブライダルは私にとって人生そのものなんだ、と気付いて、いま辞めるべきではないと考えました。

転職エージェントを使った転職活動のリアル。エージェント選びが成否を分けた

転職エージェントを使った転職活動のリアル。エージェント選びが成否を分けた

ーー改めてブライダル業界の転職に方向性を定めてから、前回ご利用になったエージェントだけでなく、『Wedding Me Career』も並行して登録されています。エージェントを変えようと思った理由は何でしょうか。

【S.Yさん】実は今回の転職に際し、前回お世話になった業界特化型のエージェントにもう一度お願いしますと声をかけたのですが、全く動いてくれませんでした。
希望地域が東京都内、または地元である宮城だったのに、大阪への求人案件がきたり…。
現在の状況でブライダル業界を中心に転職活動を進めるには、あまりにも心もとなく。
かといって、誰でも知っている大手の総合転職エージェントも何社か登録したものの、全く同じ状況でした。

そこで、ブライダル業界特化型の転職エージェントである『Wedding Me Career』を見つけて登録してみたのです。

ーー今回『Wedding Me Career』を利用した、率直な印象や感想はいかがでしたか?

【S.Yさん】キャリアアドバイザーと初めての面談で、彼女が実は自分の3社目と同じ職場にいたと聞いて、すぐに親近感が湧きました。
同時に、自分の担当アドバイザーが本当にブライダル業界をよく知っている人だとわかり、とても安心しましたね。
何より「この時期だから正直、求人は少ない」と本当のことをまず話してくれたのも、とても誠実に感じました。

また、転職後を想定し、働く場となる会場の雰囲気や、文面では伝わらない部分、本当に知りたい情報まで、細かく教えてくれるのはありがたかったですね。
求人を紹介してくれる際には「希望条件とは違うが、ここならS.Yさんの希望にあった、こういう働き方ができる」と見方を変えた伝え方をしてくれるため、希望と全く違う印象も受けなかったです。
彼女のおかげで「ブライダル業界に、ウェディングプランナーとしてまだ残れる」希望をつなげられたんです。

以前に利用した転職エージェントとの違いは大きかったのでしょうか?

ーー以前に利用した転職エージェントとの違いは大きかったのでしょうか?

【S.Yさん】今まで私が知っている転職エージェントとはまるで大きく違っていました。
面接が終わったらすぐ「面接はどうでしたか?」と声をかけてくれるのは、本当に心強かったですね。
前回利用した転職エージェントはメールのみで、電話でのフォローは1度もありませんでしたから。
特に「面接でうまく伝えきれなかったアピールポイントや思いはありますか?わたしが代わりに伝えます」という言葉に、手厚いフォローと手応えを感じました。

ーーとても心強いフォローですね。お話の感じだと、転職が決まる過程は、かなりスムーズに進んだのでしょうか?

【S.Yさん】実は採用面接が進んだ段階で、先方の都合で合否の結果通知と入職が、かなり待たされたのです。それで、決定までかなり時間が開いてしまいました。

ーーそんなことが!転職活動期間はできるだけ短くしたい方が多いでしょう。かなり不安になる出来事ですね。

【S.Yさん】「不安はなかった」と言い切るのは嘘になってしまいますが、心は折れなかったですね。
というのも、私以上にアドバイザーの方が、状況を心配してくれたんです。
「もしよければ他も紹介しますので、並行して活動。進めましょう」と、常に代案を紹介してくれたので活動が停滞せず、先に進んでいる感覚がありました。

ウェディングプランナーの転職成功を分析!自分の経歴からどんな役割を求められるか

転職エージェントを使った転職活動のリアル。エージェント選びが成否を分けた

ーー今回、転職が成功した理由を、S.Yさん自身はどのように分析していますか?採用された要因は?

【S.Yさん】採用されたポイントは、私の経歴を通じて「複数の会社で勤めたことにより得た知識」や「それぞれの会社の良かった所、直した方が良いと思うところを知っているから」といった点が、きちんと採用担当に伝わり、キャリアとして評価されたからだと思っています。
採用が決定した会社では、リニューアルに伴い、1からブライダルチームを作りたい意図がありましたから。

自分の転職歴が「さまざまな会社が運営する会場の状況や接客スタイルを知っている」と判断され、経験を活かし新しいブライダルを作ってくれると、明確な役割を期待されたのだと考えています。

ーー採用後、入職した際に自分のイメージと実際の働き方はどうでしたか?現在の働き方に対する満足度を教えてください。

【S.Yさん】実は「思ったようには働けていない」が本音です。
というのも、転職先での仕事は神社での神前挙式を中心に、挙式後の披露宴について全く新しくプロデュースするための新規事業と聞いていたからです。
「すべてを新しく変えられる!」と期待していましたが、やはり歴史ある会場なので…過去の伝統ゆえに、変えられない部分が多かったのが実情です。
「より良い結婚式を作りチーム作りを重視するなら、ここは変えたほうがいいのに…」と、変える部分の仕事のやり方や慣習は明確に分かっているですが。歯がゆいです。

ーーなるほど。それは難しい誤算ですね。今後は、仕事にどのように取り組むのでしょうか?

【S.Yさん】今すぐに現状を変える難しいでしょう。しかし、いまの場所で実績を積んで、上の立場にキャリアアップすれば必ず実現できると考えています。
また、やり方を変えられるタイミングは必ず来ると思っているので、それまでに実力を蓄えるのが次の仕事の目標になっています。

ウェディングプランナーの転職成功の秘訣は実績の振り返り「転職は人生の扉を開く鍵」

ウェディングプランナーの転職成功の秘訣は実績の振り返り「転職は人生の扉を開く鍵」

ーー今後、ウェディングプランナーで転職を考えている人へアドバイスありますか?

【S.Yさん】『Wedding Me Career』のアドバイザーの方と最初のやりとりで「いままでの会社での実績を詳しく教えてください」と言われました。
実は今まで、4度も転職しておきながら、自分の実績をほとんど拾ってなかったんです。
なのでこれから転職活動をされる方は、下準備で実績収集と整理をおすすめします。

特に私の場合は複数の会社を跨いでいるため、直近の会社の実績はすぐ洗えるものの、過去の会社に関しては「あの時どうだったかな?」と、実績を振り返るのがちょっと大変でした。
本格的に転職活動に入る前に、転職事や時期ごとに常にまとめておくといいですね。

ーー前に転職エージェント使ったとき、職務経歴書を作る際にアドバイスはなかったでしょうか?

【S.Yさん】他では、実績に関しては全然聞かれなかったです。簡単な経歴ぐらいでした。
だから今回、本格的な自分の実績を丁寧に分析し、ふりかえることになり焦りました。
ただ、自分の実績を振り返ることは自信にもつながります。
ブライダル業界は離職率が高い職場だからこそ、動きたいと思ったらすぐ動けるよう準備があれば、不安なく先を見据えて動けるはずです。

ーーコロナ禍でブライダル業界は、一部を除き大きな打撃を受けました。メンタル面で傷ついたり、やモチベーションがかなり落ちている方も多いと思います。何かアドバイスはありますか?

【S.Yさん】仕事がつらいから、不満があるから今の会社からはなれたいといった理由は、なかなか転職で成功にはつながらないでしょう。厳しい状況のなかでも、転職のモチベーションと成果を出すのに必要なのは「どれだけ前向きな姿勢で人生の扉を開けるか」だと思っています。
私の転職時の、そして現在の目標は、体調不良で一度降りてしまったマネンジメント職にもう一度つくことです。
でも転職のおかげで、今まで経験が薄かった和婚や神社式もしっかり経験でき、会場経験の幅を活かしてフリープランナーとして活動する目標も視野に入っています。新しい人生の扉が開きました。
転職は自分の人生の目標を広げる手段だと、改めて感じています。

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Wedding Me Career編集部
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