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何から始めればいい?フリーランスになろうと思ったら最初にやるべきこと

公開日 2018/11/18
フリープランナー

フリーランスになろうと思う動機は、自分の好きなことを仕事にしたい、自由な時間に働きたい、たくさん稼ぎたい、など人によって様々でしょう。副業解禁や働き方改革の推進、SNSなど個人で情報を発信できる社会への変化などの要因もあり、以前に比べて副業や起業のハードルはどんどん低くなってきています。まわりにそういう知り合いが増えると、自然と「自分もいつかは」と思う機会も増えてくることでしょう。ただ、漠然といつかフリーランスになるぞ!と思っていても、具体的に何から始めていいかわからず、そこで立ち止まってしまう方が多いのも事実です。そこで、今回の記事ではフリーランスになろうと思ったらどんなことを準備したらいいか、その内容をまとめました。これからフリーランスになることを検討している方にとって参考になればと思います。

ビジネスモデルを正確に理解する

まず最初は、自分がこれからやろうとしている事業のモデルをしっかりと理解することが大切です。そんなの当たり前に知っているよ!と怒られそうですが、会社に所属して働いていると、事業全体をどうしていくかについて考える機会は意外と多くなく、どちらかと言えば与えられた業務をどうやって覚えて正確にこなすか、という点の方が重視されることの方が多いでしょう。

そもそもビジネスモデルとは、シンプルに言うと企業や個人事業主が売上や利益を生み出す仕組みのことなので、あまり難しく考えすぎず、

  • だれからお金をもらうのか(売上は誰からあげるのか)
  • 仕入れは誰からするのか
  • どういう状態になると利益が出るのか
  • 一連のフローをKPIに設定するとどうなるか
  • 利益を出すために最優先すべきKPIは何か

これらの問いに答えられるようになっておけばよいかと思います。例えばウェディングプロデュースをする事業であっても、発注者が新郎新婦直接なのか企業からなのかによって利益を出すための考え方が変わりますし、単価を上げるべきかコストを抑えるべきかどちらを優先するかで発注額や仕入れ先の選択もしていかなければいけません。おそらく、感覚的には理解している方が多いと思うので順調なときはさほど問題にはならないのですが、いざ何かが起こったときの対応が遅れますので先に自分で腹落ちするまで考えておくようにしましょう。

キャッシュフローを正確に理解する

次に大切なのがキャッシュフローです。売上と利益とキャッシュの違い、正確に説明できるでしょうか?売上が大きいのに赤字の会社も多いですし、黒字倒産という言葉あるように利益が出ているのに倒産することもあります。会社のプランナーとして働いている方は、売上目標とか利益目標を負っている方が多いので、売上と利益はなんとなくわかるとは思いますが、フリーランスで最初に重要視すべきはキャッシュフローです。キャッシュフローとは「お金の流れ(流入・流出、収入・支出)のこと」で、いつ、いくら入金/支払いがあるのかを正確に把握しておくことが大切です。

  • 入金予定を把握する(いつ、どの口座に、誰から、いくら入金されるのか)
  • 支払い予定を把握する(いつ、誰に、いくら支払うが必要か)
  • その間の残高はどうなっているのかを把握する

例えば個人の金勘定で考えてみると(雑ですみません)、

  • 給料:30万円(毎月25日)
  • クレジットカードの引き落とし:10万円(毎月20日)
  • 通帳残高:5万円(今月開始時点)

今月の収支は、給料30万円-支払い10万円=20万円の黒字、となりますが、給料日の前に引落し日が来るので、一時的に支払いが滞って資金ショートしてしまいますよね。会社もこれと同じで

  • 売上:100万円(月末振込予定)
  • 支払い:70万円(25日支払い予定)
  • 残高:50万円(今月開始時点)

このような状態だと、30万円の利益が出ているのにキャッシュが足りなく事業運営が難しくなってしまうのです。立ち上げ直後は利益よりもキャッシュが大事!ということを理解しておきましょう。特に、ウェディングプロデュースの場合、アイテム購入(仕入れ)をプランナー側で建て替える方式を取ると、支払いが先に来て売上が後からついてくることになり一時的に残高がかなり減ることになるので、注意が必要です。

業務フローを設計する

会社員と違って業務を自由に設計できる反面、自分のタスクやしなければいけないことを指示してくれる人は誰もいませんし、マニュアルもありません。すべてのことが自分で動かなければ始まりませんので、フリーランスになったら行動力は非常に大切です。一方、最初は一人しかいないので業務に充てられる時間は限られており、いきなりやみくもに動いて時間をロスするのは致命的でもあります。そのため、基本的な業務フローは独立前にある程度設計しておくといいでしょう。具体的には以下のような基本的な接客関連のオペレーションフローと、事業運営上必要な業務の業務フローくらいはまとめておきましょう。

  • ホームページへのコンテンツ投稿、SNSへの投稿配信
  • ホームページから問い合わせが来たらいつまでにどのように対応するのか
  • 新規来店の受付時間を何時に設定して、初回は何時間の接客にするのか
  • 新規接客はどのような順番で話をするのか
  • 打合せの組み方をどのように設定するか、案内するか(時間、時期、回数、内容、など)
  • 仕入れ、請求、支払いのフロー
  • 経理入力や確認のタイミングと業務の整理

もちろん準備しておいた業務フローで運営した結果うまくいかなかった、ということもあるので柔軟に対応しておくべきですが、事前に準備しておけばどこがうまくいかなかったのかも可視化されやすいので便利だと思います。

営業や集客、管理業務に使えそうなツール・システムを勉強する

実際に動き出す前に可能な限り仕事環境を整えておいた方がいいでしょう。確かに行動力は大事なのですが、極端な話、ホームページやや電話回線を引いてないのに街頭で集客用のティッシュ配りしても無駄ですよね?特に集客面や営業面の効率は事業の売上に直結するので、

  • ホームページの準備・制作
  • ホームページの解析用のツール(Google Analytics、Search Console、など)
  • お客様とのチャットツール(Line@、Facebook Messenger、TwitterのDMなどは一般的かと思います)
  • 新規・打合せ接客時に使う営業ツール(自作するか、外注するか、その場合は知り合いに頼むかクラウドソーシングか)
  • 会計処理用のクラウドシステム(マネーフォワード、freee、あたりが最近は有名)

このあたりは、実際に使うかどうかは置いておいても調べておくことは必須だと思います。システムにはトライアル期間は無料なものも多いので、ぜひチェックしてみてください。

事業計画・スケジュールを作成する

ある程度の企画、構想がまとまったら、事業計画を作成してみましょう。これまで考えてきたことを具体的な数値に落とし込んでいくフェーズです。独立前に事業計画を作成したことのある人なら特に問題ないと思いますですが、初めての場合はどうやって作ればいいかわからなかったり、そもそも何から始めたらいいかわからなかったりすると思います。

具体的な事業計画の作り方は今回の記事では割愛しますが(書籍もたくさんありますし、インターネットにもたくさん出ていますので検索して探してみてください)、計画を立てるときの心構えとしては

  • いきなり完璧な計画を作ろうとしない
  • だめな計画を作っても誰も怒らないので、何度も数値を調整しながら作成する
  • 計画通りに行かなかったときに何がどう悪いのかがわかるようなKPIを設定する
  • KPIごとに計画通りいかなかったときそ想定要因を考えておく
  • 撤退基準を決めておく(どこまで頑張り切るかを決めておく)

こういったところがポイントです。初めてでいきなり上手に作れることはまずありません。私も5-6年くらい事業計画をローリングで作っていましたが、最初のころは本当に難しかったです。ただ、やっていくうちに少しずつ慣れていくと思うので、根気よく取り組んでみましょう。

あとは実行するのみ

最後に、何をやるかを決めていざ実行あるのみです。ここから先は決めたことをやり切るだけの気合と根性も大切です。例えば、

集客

  • ブログ:2日に1回更新
  • インスタ:1日に2枚以上アップ
  • ツイッター:1日に5ツイート以上

営業

  • ツールの作成
  • トークスクリプトの作成
  • 個人ロープレ

管理・法務など

  • 契約書の作成、レビュー
  • 会計システムの導入、入力

などなど、決めたらやるだけです。特に独立前にできることもかなりあるので、そこはできるだけ在職期間中にやっておいた方がいいと思う。時間的な余裕が作れますし(ただでさえフリーランスになった直後は時間がない!)、早く慣れることができます。

まとめ

フリーランスになる前にまず始めること、準備することをまとめました。実際に始めてみると想定外のことは日常的に起こりますし、うまくいかないことの方が圧倒的に多いですが、事前準備をしっかりしておけば何が悪かったのかの振り返りもしやすいですし、どうやって改善していくかのきっかけにもなりやすくなります。考えすぎてマイナスになることはほとんどないので、とにかくしっかりやり切りましょう。

Wedding Me Career

Wedding Me Career編集部
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