「ブライダル業界で働きたい!」そう思ったらまず第一に「どうすれば業界に入れるのか」が気になるところです。ブライダル業界で仕事をするのに必要な資格にはどのようなものがあるのでしょうか。今回は、憧れのウェディングプランナー職に就くために必要な資格があるのか、またその資格にはどのようなものがあるのかについて解説します。
目次
ウェディングプランナーになるのに資格は必要ない
初めに結論から言うと、ウェディングプランナーになるために必ず必要な資格はありません。つまり、何の資格を持たずしてウェディングの世界に入り、仕事をしながら経験を積んでいく人が大多数なのです。ウェディングプランナーは難しい仕事のように思われがちですが、特定の資格がなければ採用してもらえない、というわけではないため、比較的ハードルは高くありません。
実際、ブライダル業界で高い実績を残しているベテランプランナーたちも、資格を保持しているのはごくわずかです。ウェディングプランナーの仕事は、資格を持っているかどうかではなく、どれだけ経験や実績を積んでいるかが重要視される職種であると言えます。
ウェディングプランナーの資格は大きく2種類存在する
ウェディングプランナーになるために、必ず資格が必要であるわけではないとは言え、資格自体は存在します。ここで、ウェディングプランナーの資格について代表的なものを2つ紹介しておきましょう。
資格①ABC協会認定ブライダルプランナー検定
こちらは、全米ブライダルコンサルタント協会(ABC協会)による認定資格です。世界的にも最大規模の資格ですが、実務経験が無くても受験できるため、多くの学生たちや業界出身たちが受験しています。
試験内容はマークシート方式となっており、ウェディングプランナーの実務に関わる問題ですが、難易度はそれほど高くはありません。
ブライダル業界を目指す人の中には、ブライダルの専門学校に通う人も多くいますが、専門学校ではこの資格試験の対策授業や認定講師による講義を受けることが可能なケースもあります。ABC協会認定ブライダルプランナー検定では、ブライダルプランナーの資格取得をしたら終わりというわけではありません。さらなるステップアップとしてその先の資格試験あり、継続的に上を目指すことができる仕様となっています。
※資格一覧
- ブライダルプランナー
- プロフェッショナル・ブライダルコンサルタント
- 上級ブライダルコンサルタント
- マスター・ブライダルコンサルタント
資格②アシスタント・ブライダル・コーディネーター検定
公益社団法人日本ブライダル文化振興協会(Bridal Institutional Association)はBIAと呼ばれる日本独自のブライダル協会です。こちらもABC同様ペーパーテストにより実務知識がどれほど習得できているかを測る試験です。
ABCと異なる点としては、誰でも自由に受験できるというわけではない点です。BIAの資格試験を受けられるのは、BIAの会員となるホテルや専門学校の従業者や学生のみに限られています。
資格の種類としてはアシスタント・ブライダル・コーディネーターから始まり、そこで合格することで、さらに上のブライダルコーディネーター検定を受験できるようになります。ブライダルコーディーネーター検定においては、ペーパーテストのみならず面接と論文による選考となります。
ウェディングプランナーを目指すために資格を取得するメリットとデメリット
実際にウェディングの世界で働くにあたり、少しでも有利になるなら資格取得しておく価値があると言えますが、実際のところどうなのでしょうか。ここで、ウェディングプランナーを目指す場合に資格を取得しておくメリットとデメリットについて紹介します。
資格取得のメリットとは
ウェディングプランナーの資格を取得しておくことで得られるメリットは下記の3つです。
- 就職活動が有利に進められる
ウェディングプランナーになるために必須である資格はないものの、就職活動においては資格があることで優位に立てる可能性は高くなります。他に多数の希望者がほぼ同じ条件で横並びの状況では、プランナーの資格を取得している人の方が取得していない人よりも選ばれやすくなるため、この点は資格取得の大きなメリットとなるでしょう。
- 資格試験対策で学んだことが実務に活かせる
資格試験を受験する際には、その対策として勉強する必要があります。このときに勉強する内容は、実際にウェディングプランナーとして働く上で必要となることばかりです。晴れてウェディングプランナー職に就くことができれば、試験対策で学んだことを実務に活かすことができる点もメリットと言えます。
- 入社してから即戦力として現場に出られる
資格を取得した上でウェディングプランナー職に就く場合には、会社側も「資格保持者=すでに知識がある」という見方をするため即戦力として活躍することができます。もちろん、入社後にそれぞれの式場で必要な研修は受ける必要がありますが、その後の現場デビューが早くなる可能性は高いです。
資格取得のデメリットとは
逆に、プランナー資格を取得することによるデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは3つのデメリットを紹介します。
- 資格取得にかかる時間と費用
資格を取るとなると、それに向けて勉強する期間が必要になります。それだけではありません。資格取得に向けて学校に通うケースも少なくないため、これに費用がかかる点もデメリットと言えるでしょう。資格を持たずにウェディングプランナーになる場合は、費用や準備期間も一切かかりません。
- 就職できるタイミングが遅れる
資格を取るまでに勉強する期間があることで、実際に就職活動を始めるタイミングが遅くなります。これにより、ウェディングプランナーとして仕事をスタートする時期は確実に遅くなるため、この点はデメリットと言えるでしょう。
- 資格があるからといって待遇が良くなるとは限らない
冒頭にもお伝えした通り、ウェディングプランナーになるために資格は必須ではありません。さらに、資格を持っているからと言って、入社後の待遇が良くなるかと言えばそうでもないのが現実です。企業によっては資格手当がもらえるケースもありますが、実際にはそれほど多くはありません。時間とお金をかけて一生懸命資格を取得することに見合うメリットがあまり大きくないとも考えられます。
なるべく早くプランナーとして仕事がしたいなら資格は不要
ウェディングプランナーとして、一日でも早く仕事がしたいと思う人にとっては、資格取得に時間をかけることが少し惜しいと考えられるかもしれません。実際、世の中のウェディングプランナーの多くは資格を保持していないことを考えると、資格を取得してからプランナーになることが正解とも限らないと言えるでしょう。
資格を持っていることで得られるメリットはもちろんあります。そして、資格試験に合格すれば、その分自分自身の自信にもなるでしょう。
時間をかけても、資格を取得して知識を身につけた上でプランナーになりたいと考える人もいれば、今すぐになるべく早くプランナーとして仕事がしたいと考える人もいます。資格を取るべきか取らないべきかは、何を優先するかによって決断するのが賢明です。
ブライダルの資格についてまとめ
ウェディングプランナーになるために取得する資格についての紹介と、資格取得のメリット・デメリットについてお話ししましたがいかがでしたでしょうか。資格は持っておくに越したことはありません。しかし、ウェディングプランナーにおいては、プランナーの資格を持たずして働きながら経験やスキルを積んでいく人たちも大勢います。ご自身にとって、資格を取得するメリットがどれだけあるのかを考えた上で資格取得を目指すか否かを決めましょう。