ウエディングプランナーとして仕事をするのに学歴は必要なのか、実際の求人の募集条件に学歴を要件として書かれているのかなど、就活生や業界未経験の転職希望者は気になる方も多いのではないでしょうか。そこで、今回の記事ではウエディングプランナーとして働くことと学歴の関係についてまとめました。これから就活に臨む学生や、ブライダル業界への転職を考えている方にとって参考になればと思います。
目次
ウエディングプランナーになるために学歴は必要?
学歴の重要性
結論から書くと、ブライダル専門学校やウエディングプランナーに認定資格などはあるものの、仕事をする上でこれらの特別な学歴や資格は必要ありません。就活時に、専門学校を出ていないから不利になるということもないですし出ていたから有利になるということもありませんし、転職時も同様です。
ただし、最終学歴が高校卒、短大卒、専門学校卒、大学卒、大学院卒業の違いは採用する企業や職種によってはある場合がある、と言うのが正しいかと思います(特に新卒採用時)。募集要項や応募条件の中に「高卒以上の学歴」「大卒以上の学歴」など明記されていることがあるのでその場合は一定の学歴が必要と言えますが、大学のランクによって選別を行ういわゆる学歴フィルタはほとんどないんじゃないかなと思います(少なくとも私は聞いたことがないです)。
また、中途社員を採用する場合の学歴の重要性はもっと低くなると思います。第二新卒などある程度の若手層であればまだ学歴も選考要素の1つとなるかもしれませんが、ある程度の社会人経験を積んでいる人であれば、学歴よりもそれまでの経験や持っているスキル、自社の会場でパフォーマンスを発揮できそうか、という観点の方が重要だからです。
転職サイトに掲載されている求人の募集要項を見てみよう
今回はマイナビ転職のウエディングプランナー求人を見て、いくつかピックアップしています。
「学歴不問」と明記されている求人
このように、学歴不問と明記されている求人は全体の30%くらいでした。
特定の学歴を要件としている求人
上段の求人は高卒以上、下段の求人は専門卒以上を要件としています。このように学歴を要件としている求人は全体の10%くらいでした。
学歴について明記されていない求人
これらの求人のように、学歴ではなく経験やスキル、性格や志向性などを求める求人も多く、残りの求人の記載はだいたいこのような感じでした。
プランナーとして活躍するために学歴は必要か?
先ほどはウエディングプランナーになるため(=採用されるため)に必要かという観点で書きましたが、次にプランナーとして活躍するかどうかと学歴についても書いてみます。
こちらも結論から書きますが、学歴とパフォーマンスはほとんど関係ないと思います(統計的なデータを取ったことはないので、あくまで主観です)。新卒も中途も同じくです。裏を返すとだから採用時に学歴を重視する企業もないのだと思いますが…。
ウエディングプランナーとして活躍するためには、以下の能力が必要です。
- 営業力、結婚式を売る能力
- 誰かのために仕事ができる、人を喜ばせることが好き
- 強い精神力
- トレンドに敏感、新しいことを覚えるのが好き
- 基本的な礼儀作法が備わっている
こららの能力や適性について詳しく知りたい方は以下の記事も合わせてご覧いただければと思いますが、これらの能力と学歴には直接的な相関がなく、特に、ウエディングの接客ではコミュニケーション力の有無が大きいので、学歴が高い=活躍できる、と言うわけではないのだと思います。
https://ichimarke.net/bridal-aptitude
ウエディングプランナーの資格
どちらかと言えば学歴よりも、資格を取得する方が実務には生きる可能性は高いと思います。代表的な資格には次のようなものがあります。この記事での詳しい説明は割愛しますが、興味のある方は以下の記事も合わせてご覧ください。
https://ichimarke.net/bridal-requirement
ウエディングプランナーは資格を持っていないとできない仕事ではありませんが、資格取得の過程で身に着けた知識やスキルや合格するまでやり切れたという自信は、仕事をする上で役に立ちますし、選考を受ける際のアピールポイントにもなりますので、これからウエディングプランナーを目指す方やスキルアップをしたい方などは、資格取得を検討してみてもいいと思います。
ブライダル業界で働く時に学歴が必要になるシーン
ここまで、学歴は関係ないと書いてきましたが、(多少無理やり感ありますが)学歴が必要になりそうなシーンについても触れておきます。
それなりの規模の会社であることが前提ですが、プランナーのキャリアパスで、数年プランナーを経験後、マーケティング部門や商品企画部門などのいわゆる本部機能に異動になることがあります。プランナーの経験を活かして他の職種にチャレンジする、であったり、結婚・出産があって土日休みの職種に異動になった、などのケースですね。こういった本部機能で働く人たちは、会社に寄りますが中途社員がほとんどを占めている企業が多いです(そこまで会社の歴史が長い企業がブライダル業界に多くないので)。そういった異業種から転職してきている専門職系の方々は、学歴の高い人たちが多い印象なので(以前私がいた会社がそうだっただけかもしれませんが…)、そういう人たちと対等に仕事をしていくなら、ある程度あったほうがいいかもしれません。
まとめ
ウエディングプランナーとして働くことと学歴の関係についてまとめました。学歴と業務は直接関係があるものではないですし、学歴が高いからと言ってなりやすくなるわけでも、活躍できるわけでもないと思います。学歴も資格もその過程でどんな努力をしてきたか、それをどう仕事に活かせるか、という点が大事なので、こだわりすぎることのないようにしましょう。