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ブライダル業界から異業種に転職するときの魅力的な自己PRの書き方

公開日 2018/09/15
魅力的な自己PR

転職活動をするときの必要な自己PR。履歴書や職務経歴書への記載は必須ですし、面接の中でもほぼ間違いなく聞かれるでしょう。ブライダル業界内で転職をするときは書類選考をする方も面接官も業界知識を持っているので伝わりますが、異業種の場合はそのまま伝えてもなかなかうまく伝わりません。ブライダル業界のことを相手にも理解できるように一般化・抽象化して伝える必要があります。そこで、今回の記事では、ブライダル業界と異業種の両方の経験をもとに、ブライダル業界での経歴を異業種の方にも魅力的に伝わるような書き方、伝え方についてまとめてみました。

新規プランナーの経験の伝え方

経験している実務ごとに、表現方法や抑えるポイントとしては以下のような内容になると思います。

新規接客(月平均〇成約/◎接客、成約率▲%)

新規接客は新規来館されたお客様の接客を担当し、成約を獲得する、といういわば「営業」の仕事です。最近は仮予約ではなく即決の会場が多いと思います。

  1. BtoC営業で
  2. 約350万円ほどの高額商品を
  3. 約3時間ほどの接客時間で契約まで導く
  4. しかも商品は無形で商品自体の差別化要素が少ない

上記のような新規接客の営業としての特徴は実務をしているとあまり実感することはないかもしれませんが、ほかの業種を見ても、極めて高い営業力がないとできない仕事だと思います。そのため、ブライダル業界に明るくない方との面接時などではこういった特徴も添えて話せるといいでしょう。実績として話せる数字は成約数、成約率、接客数といったところがメインになると思いますが、異業種への転職の場合「新規接客の成約率が50%でした」と言われてもピンと来ない可能性が高いので、業界平均値や会社の平均数値と比べてどうだったのかも併せて伝えるようにしましょう。

また当然ですが、

  • 成約率を上げるためにどのような方法で努力をして成果を残したか
  • 多くの接客に出るために業務の生産性をどのように上げたのか
  • 成約後のキャンセルを減らすためのアフターフォローをどのように工夫したのか

といった点も、合わせて伝えられるように準備しましょう。

ゼクシィなどの媒体出稿・エージェント訪問・フライヤー制作などの集客活動

集客活動の一環でこれらの業務を担当している新規プランナーも多いと思います。どこまで主体性を持って業務を担当していたかにもよりますが、営業としてだけではなく集客・マーケティングの実務も経験していることも伝えましょう。

  • どのような実務を担当していたのか
  • どういう結果・KPIをどれくらいの頻度で確認して、どういう仮説を立てたのか
  • 結果としてどの程度集客が改善したのか

といった内容を端的にまとめ、抽象化して話せるといいでしょう。明らかに供給過剰なブライダル市場で集客で成果を残したマーケティング視点を持つ営業というのは、昨今のマーケティングと営業の壁がなくなってきている市場環境では需要高いと思いますので、もしこういった業務も担当していたら職務経歴書には書いたほうがいいと思います。

業務処理(PCスキル:エクセル・ワード・パワーポイント)

紙の台帳で顧客情報管理をしている会場はほとんどないのではないかと思いますので、基本的なPC操作ができるプランナーは多いと思います。特にオフィス(エクセル・ワード・パワーポイント)はどの企業でも多く使われているので、もし使用経験があるのであれば基本操作ができる、程度であっても記載していたほうがいいでしょう。激烈に得意であればアピールポイントにもなりますが、そうでなくても使えることがわかるだけで足切りにはならなくなりますので。

新規プランナーまとめ

同じブライダル業界で同じ業種への転職なら即戦力を期待されるというのは言うまでもなく、異業種でも不動産(マンションなど)の営業や人材紹介業のキャリアカウンセラーなどの業界・業種であれば新規プランナーの経験をかなり直接的に活かせると思います。ユーザーやクライアントのニーズを瞬時にくみ取り、そのニーズに合った提案ができないと高い成約率は残せないので、そういったスキルを活かせる仕事がオススメと言えますね。

打合せプランナーの経験

経験している実務ごとに、表現方法や抑えるポイントとしては以下のような内容になると思います。

打合せ(月平均〇担当、組単価◎万円、顧客満足度▲点)

打合せプランナーの業務は成約後のお客様の担当を引き継ぎ、結婚式の当日までの打合せを担当する仕事です。会社の方針や業績にもよりますが、通常期で月間5組前後、繁忙期だと月間7組~8組ほどの担当を同時に持っている方が多いのではないかと思います。打合せは営業という側面もありますが、どちらかと言えば「プロジェクトマネージャー」の要素が強い仕事だと思います。

結婚式は当日を迎えるまでに様々な準備をしっかりとスケジュール通りに進めなければいけません。しかも、お客様対自分の1:1の関係ではなく、スタッフ側はスタイリストやフローリスト、シェフ、サービス、司会、音響など様々なスタッフと連携しながら進めなければならず、お客様側は新郎新婦と列席者の予定まで把握しなければいけないという超高難度のタスクなのです。しかもそれを同時に複数担当持つのですから、高い業務効率と正確性が必要になります。

1組の結婚式を1つのプロジェクトと見立てるならば、

  • 複数のプロジェクトを同時に担当し
  • 決して事故や遅延を起こすことなく(もし起こすと1組のカップルの人生に一度の晴れ舞台が台無しに…)
  • それでいて売上を目標に持って達成に向けて業務推進してきた経験が豊富

と言えるでしょう。業界は全く違いますがサイト制作のディレクターとかとと近いかなぁと個人的には思います。

  • 複数のサイト制作を同時に進行管理し
  • エンジニア、デザイナー、コーダーなどと連携しながらプロジェクトを進める
  • 当然、事故や遅延は許されない

特に異業種への転職だと、打合せの実務について詳しくない方がほとんどなので実務経験をそのまま話してもピンとこない可能性が高いですが、上記のように少し抽象化して話せると理解してもらえる可能性も上がるのではないかと思います。

商品開発

打合せ業務の一環で、グランドメニューの開発や商品造成などの商品開発を担当されている打合せプランナーもいると思います。

  • 実際にお客様との接客を通してユーザーニーズを把握し
  • どういう商品があると売上に貢献できるか、顧客満足度を上げられるかを考え
  • その商品化までを進めてきた経験がある

といった内容を端的にまとめ、抽象化して話せるといいでしょう。単に与えられた業務だけではなく、業務を通じて見えた知見から次の施策へつなげてきた経験というのは、市場変化のスピードが速く不透明感の強い昨今の市場環境でも活かせる可能性が高いと思いますので、もしこういった業務も担当していたら職務経歴書には書いたほうがいいと思います。

業務処理(PCスキル:エクセル・ワード・パワーポイント)

打合せプランナーの業務は正確に処理しなければいけない情報量がとにかく多いと言えます。顧客ごとの打合せの進捗、パートナー企業との受発注のやり取り、列席者の返答状況と席次、各商品の納品・検品状況の把握、など。今は何かしらの業務システムを入れているところがほとんどだと思いますが、それでも外部パートナー企業との連絡手段はいまだにFAXだったり、電話だったりすることも多いでしょう。その場合、自社のシステム操作ができるだけではなく、特にオフィス(エクセル・ワード・パワーポイント)などの基本的なPC操作ができるプランナーは多いと思いますので、もし使用経験があるのであれば基本操作ができる、程度であっても記載していたほうがいいでしょう。激烈に得意であればアピールポイントにもなりますが、そうでなくても使えることがわかるだけで足切りにはならなくなりますので。

打合せプランナーまとめ

同じブライダル業界で同じ業種への転職なら即戦力を期待されるというのは言うまでもなく、異業種でも結婚相談所のカウンセラーや人材紹介業のキャリアカウンセラーなど打合せプランナーの経験を活かせる業界・業種は多いと思います。バリバリの営業経験者というよりは、エンドユーザーとのコンタクトもスムーズに取れるコミュニケーション力を持ちかつ膨大なタスクを正確に回すことができるディレクター、というような経験なので、そういったスキルを活かせる仕事がオススメと言えますね。

ブライダル業界から異業種へ転職するには?

ここまで、ざっと具体的な業務経験と転職活動時にそれを一般化・抽象化して表現して異業種の方にどう伝えるか、というポイントを書いてきました。少しでも参考になればと書いていますが、ブライダル業界以外をほとんど知らない方にとって、いきなり他の業界のニーズをとらえた的確な自己アピールを考える、というのは少々ハードルが高いかもしれません。私も以前ブライダル業界から異業種への転職した時は、面接のときにどうやって話すと伝わるのかといろいろと表現を考えましたし、非常に苦労しました。

まとめ

転職活動における自己PRは非常に重要で、企業の採用担当者に「ぜひうちに来てほしい!」と思ってもらうえるかどうかで採用確率が大きく変わります。また、転職活動は始めたら必ず転職しなければいけいないわけではありませんので、まずは紹介した2社に登録してみましょう。サービスの利用は無料ですし、相談したいろいろ考えたら転職すること自体をやめてもう少し今の会社で頑張ってみる、となっても何の問題もありません。今の環境で悩むよりもまずは一歩、行動してみてはいかがでしょうか。

Wedding Me Career

Wedding Me Career編集部
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