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ブライダル関連業種にはどんなものが含まれる?|ブライダル基礎講座

公開日 2021/05/01

このブライダル基礎講座は、ブライダル業界専門の転職支援サービス「ウェディングミーキャリア」がお届けするブライダル業界で働く人なら知っておきたい基礎知識をまとめたWEBコンテンツ。
ブライダル業界の全体を知り、より実践に近づく業務を知ることができる内容をお送りします。

ブライダル関連業種

今回のテーマは『ブライダル関連業種』についてです。今日のブライダルマーケットでは、結婚式・披露宴関連の業種だけでなく、様々な関連業種が誕生している。ここでは、ブライダルの関連業種とその動向について解説する。

婚活ビジネス

結婚相手の紹介を専門とする結婚相談所(結婚紹介所)や、インターネットでの結婚情報サービス、お見合いパーティ、合コンのセッティングなどを行う出会い系ビジネスなどを、包括して婚活ビジネスといいます。
 
結婚相談所や結婚情報サービス会社は会員制が多く、入会金と会費を納めた会員に対して、希望する条件に合う結婚相手を紹介するビジネスです。
結婚相談所で結婚が決まった場合は、結婚式会場や披露宴会場、新婚旅行、新居などの紹介や手配などを総合的に行う場合が多いです。結婚式・披露宴会場をホテルなどへ斡旋し、決定した場合は、その会場に対して5~10%の紹介手数料を請求するのが通例になっています。
 
また、カップルの出会いをサポートするお見合いパーティやカップリングパーティの開催や、インターネットでのマッチングビジネスなども多く、婚活ビジネスとして定着しています。独立した企業が行うほか、ホテルなどのブライダル業種や結婚相談所が、潜在顧客の囲い込みを目的として主催しているケースもあります。
 
ブライダル・コーディネーターは、こうした婚活ビジネス経由でカップル紹介を受けることも多いです。結婚相談所などの会員ニーズを把握したり、自社のブライダル商品・サービスを説明するなど積極的にコミュニケーションを図り、自社の婚礼契約(成約)数を増やしていくことも業務の1つです。

ブライダルエージェント(結婚式場案内所)

カップルが結婚式・披露宴会場を探す際、希望条件に合う会場を提携先から探し、カップルに斡旋する業種で、ブライダルエージェント、代理店、結婚式場案内所、などと呼ばれています。
カウンターなどで実際に対面して紹介する業態と、インターネット上だけで紹介を行う業態とがあります。カップルの相談には専門のカウンセラー(コンシェルジュ)が対応し、会場探しだけでなく会場見学、仮予約、本契約(成約)まで代行する場合もあります。
ブライダルエージェントは、結婚情報誌が運営しているもの、複数のホテルや専門式場がグループとして運営しているもの、独立系企業が運営しているものなどがあり、エージェント経由で成約した場合は、料飲費用の7~10%程度を紹介手数料として請求するといわれています。
 
カップル側から見ると、エージェント経由の場合、会場探しや予約などの面倒がない反面、割引率やパッケージプラン利用に制限があるなど、費用面で割高になることもあるという側面をもっています。
現在はインターネットでの結婚式場探しが増えていますが、ブライダル・コーディネーターは結婚相談所と同様、エージェントとも積極的にコミュニケーションを図り、自社の婚礼成約数を増やして行くことが重要である。

仮予約と成約

仮予約は、予約金を入金せずに仮の日時で会場を確保することをいいます。会場選びを迷っているカップルに勧めることが多く、期限は1週間程度が多いです。成約は、申込金を入金し、会場と正式に契約することです。ブライダル業界では前者を新規客、後者を成約客と呼び、区別しています。

結婚プロデュース会社

一般に、自社では施設をもたずに会場側と提携し、カップルが希望する結婚式・披露宴を企画・提案して、ブライダルの施行を担当する企業のことをいいます。各種手配(衣装、ヘアメイク、演出、装花、引出物、ケータリング、司会、音響、各種印刷物など)をすべて扱い、カップルに対してトータルな提案を行う会社と、結婚式のみ、披露宴のみ、二次会のみを単体で扱う会社があります。単に「プロデュース会社」とも呼ばれます。
 
プロデュース会社には、会場との提携形態によって「運営委託型」と「施行委託型」があります。「運営委託型」は、ホテル・結婚式場などの会場側スタッフとして結婚式・披露宴の企画、運営、施行を行うタイプで、独立採算をとります。一定のロイヤリティを会場側へ支払う、集客業務も担当するなど様々なケースがあります。
「施行委託型」は、会場と提携し、カップルに会場を斡旋し、結婚式・披露宴の企画、運営、施行を行うタイプで、会場側から送客料をもらう方式が多いです。
 
プロデュース会社に所属するブライダル・コーディネーターは、ウエディング・プランナー、ウエディング・ディレクター、プロデューサーなど、その名称も会場により異なります。

旅行会社

旅行会社・旅行代理店のブライダル商品は、大きく分けて2つに分類できます。新婚旅行と、旅行付帯型ウエディングです。
新婚旅行は、結婚するカップルのうち約8割が海外へ旅立つため、旅行会社の大きな収益源となっています。渡航先はヨーロッパ、ハワイ、アジアや南太平洋のビーチリゾートなどが多く、国内では沖縄旅行の人気が高いです。新婚旅行準備は結婚式・披露宴の約2か月半前から開始され、費用は20~80万円程度と幅があります。結婚式・披露宴会場と提携するほか、旅行代理店を通じて新婚旅行のパッケージプランを独自に販売しています。
 
旅行付帯型ウエディングは、旅行先でカップルが結婚式や披露宴を行うもので、交通や宿泊とウエディングがセットになっています。
国内外を問わず、リゾート地で行われる旅行付帯型ウエディングを「リゾートウエディング」と呼びますが、沖縄、北海道、軽井沢などの国内リゾートから、海外の人気リゾートまで、旅行会社が幅広い地域をカバーしています。商品内容も、結婚式と衣装、美容、宿泊、交通などをセットにしたリゾート結婚式プラン、披露宴もセットしたパーティプランなど、招待客数や行き先に応じて様々な商品が用意されています。
 
とくに、海外のリゾート地で行われるウエディングは人気が高く、結婚するふたりと両家の両親、兄弟などが同行する場合が多く、8名前後のツアーが多いようです。渡航先にもよりますが、ハワイだと8~10名、グアム、サイパンだと10~15名程度の規模が多いようです。
リゾート地だけでなく、ヨーロッパの歴史的都市やアメリカなど渡航先は多様で、ヨーロッパの宮殿や邸宅、大自然の中での挙式、船上ウエディングなど、そのスタイルはカップルの希望により様々です。

ケータリング(catering)

ケータリングは、パーティやイベントなどに出張して料理を提供することをいいます。その場で調理することもあり、ケータリング・サービスともいいます。

衣装、ジュエリー、ヘアメイク、フラワー、ギフトなどの関連企業

結婚式・披露宴には付帯する様々な関連企業があり、ブライダル・コーディネーターはカップルの希望をもとに、これらの企業の担当者と連携してカップルのウエディングをつくり上げる必要がある。

1. 衣装会社

婚礼衣装は、レンタル(貸衣装)とセル(販売)、その中間のオーダーレンタルがあり、カップルの利用ではレンタルが大半を占めます。これは、もともと日本では和装の需要が高かったのですが、一般的に高額であったことから、戦後の物資のない時代にレンタル衣装が普及したためです。
 
衣装会社の店舗は、大きく3つに分類される。
 
・ホテルなどに入る「テナント」の「レンタル店」
・独立した店舗を構える「路面店」の「レンタル店」
・独立した店舗を構える「路面店」の「セル店」
 
衣装会社がテナントとして入っている会場では、カップルが外部からレンタル衣装やセルドレス、私物衣装を持ち込む場合、テナントの売上減を補う意味で持込料を設定しているケースが多いです。

オーダーレンタル

自分の好みのデザインやサイズに合わせてオーダーした新品のドレスをレンタルできる「オーダーレンタル」もあります。

持込料

会場内に衣装室や美容室、フローリストなどがある場合や、提携先がある場合、それ以外の外部から持ち込む場合に発生する料金です。保管料と呼ぶ会場もあります。

2. 結婚指輪などのジュエリー会社

結婚式・披露宴会場の多くは、婚約指輪や結婚指輪を扱うジュエリー会社と提携していて、これらの店舗では割引価格で販売を行うことが多いです。ジュエリー会社から会場側へ送客を行うケースもあり、関連業種の中では重要な役割を担っています。

3. ヘアメイクなどの美容関連会社

美容関連は、会場内にテナントとして入っている美容室、提携サロンからの当日派遣、フリーのヘアメイクアーティストに大別されます。
花嫁の美容に対する意識は非常に高く、ヘアメイクは高度な技術が求められます。事前にリハーサルを行うことを勧め、花嫁とのイメージの差がないよう留意する必要があります。
近年はブライダルエステ、メンズエステのニーズも高く、美容関連の業種としては大きな位置付けを占める業種に成長しています。

4. フローリスト

会場装花やブーケ、ブートニア、花嫁の髪につけるヘッドブーケなどは、フローリストが担当します。大別すると、会場にテナントとして入っている店舗、外部の提携店舗、フリーのフラワーデザイナーなどがあります。フローリストがテナントとして入っている会場は、会場装花の持ち込みを禁止している場合が多いです。
外部の提携店舗やフラワーデザイナーにより納品される場合は、ブライダル・コーディネーターが花の管理を行わねばならない場合があるので注意が必要です。

5. 引出物などギフト会社

引出物や引菓子、プチギフトなどを扱うギフト会社は、総合商社、メーカー、インターネット販売会社、カタログギフト会社、百貨店などの業種があります。会場と提携している場合と、路面店をもつ場合があります。
提携先ギフト会社がある会場は、外部からの持ち込みに対して持込料を設定していることが多いです。

結婚情報誌

結婚情報誌は、販売されているものとフリーペーパーとして頒布されるものがあります。
結婚式・披露宴会場のほか、リゾートウエディングやジュエリー、衣装、プロデュース会社、二次会会場などを紹介した情報誌もあり、その多くは会場などの企業が広告出稿することで成立しています。インターネットと並び来館のきっかけとなっている媒体です。

結婚情報サイトなど

カップルが結婚式・披露宴会場の情報を収集するのに最も多く使われるのがインターネットです。会場の企業ホームページや結婚式場案内サイト、口コミサイトなど結婚情報サイトも多様化している上、ブログやツイッターなどソーシャルメディアでの情報共有・情報拡散の動きも加速しています。

まとめ

今回の『ブライダル関連業種』では、結婚式・披露宴に関連する業種とその動向についてを書きました。

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Wedding Me Career編集部
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