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テーブルコーディネートの基本を学ぼう|ブライダル基礎講座

公開日 2021/05/03

このブライダル基礎講座は、ブライダル業界専門の転職支援サービス「ウェディングミーキャリア」がお届けするブライダル業界で働く人なら知っておきたい基礎知識をまとめたWEBコンテンツ。
ブライダル業界の全体を知り、より実践に近づく業務を知ることができる内容をお送りします。

テーブルコーディネート

今回のテーマは『テーブルコーディネート』について。テーブルコーディネートの基本となる考え方は、「食卓を囲む人々が、くつろぎ、おいしく食べるために演出する」ことです。見た目の美しさだけでなく、招待客へのおもてなしに配慮してコーディネートを行いましょう。

テーブルプラン

着席形式での披露宴の場合、招待客の出欠が決定したら、誰がどのテーブルのどの席に座るのかを記したテーブルプラン(配席表)をつくっていきます。披露宴会場の形によっては、テーブルレイアウトが変則的になる場合があり、配席に注意が必要です。演出でステージを作る場合などには、事前にスペースを確保してからテーブルプランに着手するとよいでしょう。
また、少人数披露宴の場合は新郎新婦とつながりが深い人たちが列席するので、しきたりにとらわれすぎずプランニングすることも大切です。新郎新婦と相談し、会話が弾むような配席になるよう工夫します。

一般的なテーブルプランでは、大別して、新郎新婦が座るメインテーブルに向かって、長テーブルを垂直型、コの字型)」と、円卓または角卓を均等に散らして配置する「ちらし型」の2種類があります。
メインテーブルは会場の一番奥に配置するのが一般的で、向かって左に新郎、右に新婦が着席します。媒酌人を立てる場合は、新郎の左側に媒酌人、新婦の右側に媒酌人夫人が座ります。
ゲストテーブルと、同様に、メインテーブルに向かって左側が新郎側、右側が新婦側となります。婿入りの場合の配置は逆で、左側が新婦側、右側が新郎側になるようメインテーブル、ゲストテーブルを配置します。

一般に、メインテーブルに近い卓、近い席が上座で、上座から順に主賓、恩師や上司、年上の友人や先輩、友人・同僚・後輩、親戚、兄弟、両親の順に配席します。会費制の場合は、発起人が末席に座ることが多いです。
ちらし型の場合、1つの卓に同席するゲストは会話が弾む組み合せになるようアドバイスします。両家の出席者の人数が異なり、1つの卓に両家の招待客が同席する場合には、年齢や立場が似通った人同士を同席にするとよいでしょう。
また、子ども連れ、妊娠中の人は中座する可能性も考えて、動きやすく入口に近い席になるよう配慮します。

ちらし型(円卓、角卓)

円卓には「上座」をなくすとの意味があるともいわれています。各卓で会話がしやすいので、和やかな雰囲気が生まれやすく、現在は最も一般的なテーブルプランです。直前の人数変更にも対応しやすいというメリットがあります。

円卓ちらし型(奇数)

円卓ちらし型(奇数)

円卓ちらし型(偶数)

円卓ちらし型(偶数)

流し(くし型、コの字型)

正餐形式の配置で、国賓が出席する宮中晩餐会などはこの形式です。多人数を収容できるというメリットがあるが、会話の相手が限定され、人数の増減にはやや対応しにくいというデメリットがあります。ちらし型と組み合せることもあります。

流しくし型

流しくし型

テーブルクロスとナプキン

テーブルクロスは、フォーマルな席では、テーブルからのたれ下がりが必要です。面積が広いので、空間全体のコーディネートにおいては、テーマをもっとも的確に表現する色や素材を選ぶことがポイントになります。
ナプキンは、テーブルクロスの素材や色にあわせてコーディネートすることが多いです。ナプキンの折り方にはフォーマルからカジュアルまで様々な種類があり、ブライダルのテーマに応じて選択し、提案していくことが重要になります。

テーブル札

招待客に対して、自分の席がすぐにわかるようにテーブル名を書いたものを、テーブル札といいます。招待客が全員着席したら下げられます。以前は「松」「竹」「鶴」「亀」などの名称がつけられていたが、近年はハート型・星型などの形にしたり、写真を入れるなど個性的なデザインも増えています。ブライダルテーマにあわせたテーブル名を考え、席札やメニュー表と連動したトータルなコーディネーションをすることが大切です。

ショープレート

テーブルにあらかじめセッティングされている飾り用のプレートをショープレートといいます。見て楽しんでもらうためのもので、ウェルカムプレート、デコレーションプレートなどとも呼ばれます。会場によっては数種類を用意し、ブライダルのテーマや好みに応じて選ぶことができます。テーブルコーディネートでは、ショープレートとナプキン、ペーパーアイテムなどが調和していることが重要なポイントです。

センターピース(テーブル装花)

センターピースとは、テーブルの中央に配置する飾りの総称です。おもてなしの心を表現するとともに、食卓での話題を提供するという意味あいがあります。代表例は装花ですが、キャンドルやオブジェなどの場合もあります。ブライダルでは、装花をセンターピースとして使用することが多いです。装花のアレンジメントは多様で、同じ花材を用いても色や組み合せ、デコレーションの方法によって様々なテーマや雰囲気を表現できます。

1. 装花の色と花材

装花の色は第一印象を決めるもので、会場全体のイメージに大きな影響があるので、テーマに沿った色、配色にすることが重要です。近くで見た時の感じ方だけでなく、離れた時の見え方やテーブルクロスの色・素材とのバランス、会場装飾との組み合せなどについても検討しましょう。

また、花は種類、咲き方、花首の大きさなどにより、印象が大きく変わります。ブライダルでは、バラ、カサブランカ、カラー、トルコキキョウ、ガーベラ、ラン、カーネーションなどがメインの花として用いられることが多く、これにサブフラワーや葉ものを組み合せてフラワーアレンジメントをつくっていきます。
花嫁が好きな花でも、ブルースターやレースフラワーなど、メインの花にするには小さく、印象が弱い場合もあるので、装花の提案では注意しましょう。また、香りの強いもの、室温によって開いてしまう花材などはブライダルには不向きなので気をつけましょう。

2. 装花のデザイン

装花は、同じ花材を使っても花器やアレンジの方法、葉ものとの組み合せ方によって、仕上がりが大きく違ってきます。お客様のイメージや好みについては写真などの具体例で確認し、お客様とフローリスト、ブライダル・コーディネーターとの間でイメージの食い違いが起きないよう、情報を共有します。テーブルの大きさ、クロスの色など他のアイテムとの調和を図ることも大切です。とくに、テーブル装花は会話の邪魔にならない高さ、目線をさえぎらない高さにすることが重要です。

3. 花言葉

花にはそれぞれ「花言葉」があります。花言葉は1種類とは限りません。以下は一例になりますので参考にしてみてください。

花言葉の一例

【アジサイ】冷酷、無情、移り気、自慢家、辛抱強い愛情
【アスチルベ】恋の訪れ
【アネモネ】見捨てられた、見放された、あなたを愛します
【アマリリス】自尊心、内気、輝くばかりの美しさ
【アンスリウム】戯れの恋、情熱、煩悩
【ウメ】不屈の精神、高潔
【エゾギク(アスター)】多種多様、追想
【カーネーション】無垢で深い愛、あなたを熱愛する
【カーネーション(赤)】母の愛
【カーネーション(白)】純粋な愛
【カーネーション(ピンク)】女性の愛
【ガーベラ】感嘆
【カスミソウ】無垢の愛、幸福
【カトレア】魔力、魅惑的、優雅な婦人、成熟した魅力
【カラー】華麗なる美、清浄、壮大な美、歓喜
【キク】逆境にいても快活
【キク(赤)】愛しています
【キク(白)】真実
【コスモス】乙女の恋、純心、謙虚、調和
【コチョウラン】純粋な愛、豊穣、あなたを愛します
【コデマリ】優雅、上品、努力する
【サクラ】精神美、純正、優れた美人
【サルスベリ】雄弁、饒舌
【シャクヤク】謙遜、恥じらい
【スイセン】うぬぼれ、自己愛
【スイトピー】つかの間の喜び、わずかな楽しみ、門出、繊細、優美
【スズラン】幸福が戻ってくる、謙虚、くもりのない純粋さ
【ストック】不変の美、愛の絆、逆境の忠節、単純
【ダリア】移ろい、気品、華麗、優雅、威厳、不安定
【チューリップ】思いやり、博愛、正直、まじめな愛、美しい目、誘惑
【チューリップ(赤)】愛の告白
【チューリップ(黄)】名声、希望のない恋
【チューリップ(白)】失われた愛
【デンファレ】
【トルコキキョウ】わがままな美女、お似合い
【バラ】愛、美、私はあなたにふさわしい、内気な恥ずかしさ、あなたへの友情は薄らいだ
【バラ(黄)】嫉妬深い
【バラ(深紅)】無垢で愛らしい
【バラ(白)】少女時代
【パンジー】考え、思い
【ヒマワリ】憧れ、崇拝
【フリージア】優雅、天真爛漫、無邪気、純潔
【マリーゴールド】羨望、嫉妬心、悲哀、勇者、悪をくじく
【ムスカリ】失望、悲嘆
【ユキヤナギ】愛情、自立、殊勝
【ユリ】純粋さ、愛らしさ
【ライラック】謙虚、愛の最初の感情、青春の喜び
【ラナンキュラス】とても魅力的、光輝を放つ、名誉、名声、晴れやかな魅力
【レンギョウ】予測、期待、希望

参考:『知る・飾る・贈る花言葉花事典』池田書店
『花を贈る事典366日』西良祐著講談社

まとめ

今回は『テーブルコーディネート』について書きました。誰がどのテーブルのどの席に座るのかを決めるテーブルプランはお客様に考えてもらうものですが、コーディネーターが配置やマナーを熟知して、お祝いの席にふさわしい提案ができるようにしましょう。テーブルフラワーは好きな花だけでなく、全体のバランスを考えてコーディネートすることが大切です。

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Wedding Me Career編集部
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