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お見合いから婚約までの流れ

過去の結婚の形態では、見合い、結納、結婚という一連の流れで結婚式を迎える日本特有の風習がありましたが、戦後、恋愛結婚が徐々に増加し、お見合い結婚は年々少なくなっています。
婚約は、結納や婚約式、婚約パーティ、婚約記念品の交換などで、第三者に公表することで成立します。ここでは、婚約の成立について解説します。

婚約とは？

婚約の意味は、大きくわけて2つあると考えられています。1つは、ふたりが結婚の意思を確かめ合い、その意思表示として結婚の約束をすること。もう1つは、結婚することを周囲に伝えて、社会的に認めてもらうことです。
「婚約」は、ふたりの口約束でも成立します。ただし、婚約は婚姻(結婚)と違って民法で明確に定められているわけではないため、両家顔合せ、第三者への公表、婚約記念品を交換するなど、下記の行為が婚約成立の証明となります。

・当人同士の口約束
・両家顔合せ
・結納、婚約式
・婚約記念品(指輪など)の交換
・婚約披露パーティー
・婚約通知 など

婚約記念品

近年は、結納に代わって婚約記念品を贈るケースが増え、結婚式・披露宴を行ったカップルのうち約7割が婚約記念品を交換しています。男性から女性へは、指輪(エンゲージリング)が約9割を占め、ほかに時計、ネックレス、イヤリングなどを贈る場合もあります。婚約指輪の購入金額は約20～50万円までが多いようです。女性から男性へは、時計、スーツなどで、話し合いにより贈らないケースもあります。

1. 婚約指輪

婚約指輪は、結納やプロボーズの時などに贈られるもので「エンゲージリング(engagementring)」と呼ばれます。デザインは、ダイヤモンド+プラチナ台の指輪が圧倒的に多く、人気が高いのは「ソリテア」と呼ばれる石が1つのタイプです。
ダイヤモンドは宝石の中で最も硬度が高く、耐久性も高いことから、「愛の固さ」を表すといわれ、婚約指輪、結婚指輪に多く使われています。プラチナは変質しにくく、錆びないことから「変わらぬ愛」「永遠の愛」の象徴として好まれています。

2. 婚約指輪と誕生石

誕生石は、生まれた月にちなんで定められた守護石のことです。起源は『旧約聖書』に出てくる12の宝石に由来するなど諸説があります。病気や災難を避け、幸運に恵まれるといういわれがあり、婚約指輪に使われることがあります。

誕生石の一例

誕生月	誕生石	象徴
1月	ガーネット	貞操、真実、忠実、友愛
2月	アメシスト	誠実、心の平和
3月	アクアマリン、サンゴ	聡明、沈着、勇敢
4月	ダイヤモンド	清浄無垢
5月	エメラルド・ヒスイ	幸福、幸運
6月	真珠、ムーンストーン	健康、富、長寿
7月	ルビー	熱情、仁愛、威厳
8月	ペリドット、サードオニックス	夫婦の幸福、和合
9月	サファイア	慈愛、誠実、徳望
10月	オパール、トルマリン	心中の歓喜、安楽、忍耐
11月	トパーズ、シトリン	友情、希望、潔白
12月	トルコ石、ラピスラズリ	成功を保証する

出典：社団法人日本ジュエリー協会より

ダイヤモンドの4C

Cut(カット)：カットされた形(プロポーション)と研磨状態などの仕上がりのこと。
Color(カラー)：最高の評価は無色。無色からわずかに色づいた黄色の具合によってランクづけされる。
Clarity(クラリティー)：透明度のこと。天然の内包物や傷の評価で、これらが少ないほど光の通過・反射率がよい。Carat(カラット)：重量の単位。1ct＝約0.2g。

婚約指輪の由来

起源は古代ローマ時代といわれる。宝石は古来魔よけとして神秘的なパワーがあると信じられ、様々な装飾品に用いられてきました。途切れることのない「輪」は、永遠・不滅を象徴するともいわれています。

まとめ

今回の『婚約』では、婚約とは何かを知り、婚約記念品と婚約指輪の種類などについて学びました。

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