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ブーケなどフラワーアイテムやヘアメイク、ネイルアートの提案の仕方|ブライダル基礎講座

公開日 2021/05/03

このブライダル基礎講座は、ブライダル業界専門の転職支援サービス「ウェディングミーキャリア」がお届けするブライダル業界で働く人なら知っておきたい基礎知識をまとめたWEBコンテンツ。
ブライダル業界の全体を知り、より実践に近づく業務を知ることができる内容をお送りします。

ブーケ・フラワーアイテム

カップルの理想の結婚式・披露宴を実現するには、ふたりのブライダルテーマにもとづき、アイテムの提案をしていくことが大切です。ここでは、ヒアリングをもとに作成したコンセプトシートに沿った『ブーケなどのフラワーアイテム』や『ヘアメイク、ネイルアート』提案ができるよう、それぞれの基礎知識を学んでいきましょう。

ブーケやフラワーアイテムについて

ブーケには様々な種類があり、花材、形、デザインなどをドレスにあわせて選定する必要があります。ここでは、ブーケと花を使ったアクセサリー類について解説します。

ブーケの由来と歴史

ブーケとは、もともと結婚式の朝、花婿が花を摘んで作り、求愛の言葉とともに花嫁に贈った花束が原型となっている。求愛を承諾した花嫁が花束から一輪抜き取り花婿に捧げたものが、ブートニアの由来とされます。そのためブーケとブートニアは同じ種類の花を使用します。
 
一般的には、ブーケに使われる白い花には「純潔」、葉の緑には「永遠」の意味があるとされます。キリスト教式の結婚式では、聖母マリアのシンボルであるユリがよく使われます。

ブーケの代表的なデザイン

ブーケは、基本となるデザインのサンプル帳にもとづき、花嫁の好みやドレスのデザインなどにあわせて、花の種類やアレンジが決定されます。以下に、ブーケの代表的なデザインを紹介します。

ブーケの代表的なデザイン

キャスケードブーケ

キャスケードとは滝を意味し、縦に長く、下に流れるようなデザインをさす。格調高く優美なイメージであるため、トレーンの長い正統派のドレスや、教会でのセレモニーに似合うデザインです。やや短めの「ミニキャスケード」と呼ばれるデザインも好まれています。

ラウンドブーケ

コロニアルブーケともいい、花材を球形に集めたものをさします。基本的には可愛らしい印象だが、花材や大きさによって様々な雰囲気を演出することもできるオールマイティなデザインです。

タイドブーケ

花束をつかむように持つタイプのデザインです。花茎を長く残したデザインをアームブーケとも呼びます。花束をまとめる力が他のシルエットに比べると弱く、散逸しやすいためブーケトスには不向きとされています。

ブーケの代表的なデザイン

オーバルブーケ

オーバルとは「楕円」という意味で、卵形、涙型のシルエットのデザインをいいます。たっぷりとしたボリューム感や正統派の雰囲気を出すことができるため、裾が大きく広がったゴージャスなデザインのドレスにぴったりです。

クラッチブーケ

花束をつかむように持つタイプのデザインです。花が詰まったタイプをクラッチブーケと呼びます。クラッチとは「ぎゅっとつかむ」の意味。フレッシュでナチュラルな雰囲気を演出します。

リースブーケ

輪の形をしたデザインのブーケです。輪は、永遠に続く愛を象徴するといわれています。個性的なシルエットのため、会場装花とコーディネートするなどの工夫が求められます。

クレッセントブーケ

クレッセントとは「三日月」を意味し、縦に長く、三日月のように弧を描く形をしたデザインです。しなやかなラインが上品さと華麗さを印象づけるため、正統派のセレモニーにふさわしいブーケと言われています。様々なデザインのドレスに似合うブーケです。

バッグブーケ

ハンドルがついたタイプのデザインです。ブーケ部分はボール型、バッグ型、ハート型などの形状があります。両手がふさがらないため、ビュッフェ形式のパーティや二次会によく用いられますが、フォーマル感にはいくぶん欠けるため、結婚式にはあまり適さないので注意してください。

メリアブーケ

中心となる花に、同じ花材の花びらのみを幾重にも重ねる「メリア」というテクニックで作り上げたブーケです。とくにバラの場合は、「ビクトリアンローズ」「ローズメリア」などと称されます。バラ以外の花でつくることもあります。

フラワーアイテム

近年は、ブーケ以外にも生花を使ったアクセサリーがよく使われています。ブライダルのテーマに応じて、これらの装飾をお客様に提案することも必要です。ここでは基本的なフラワーアイテムとその特徴を紹介していきます。

ブートニア

ブーケと同じ花材で作った、新郎の左側の胸元を飾るコサージュのこと。ブートニアとはフランス語でボタンホールを意味します。

ヘッドドレス、ヘアパーツ

髪を飾る花の総称で、ブーケと同じ花材でアレンジします。髪に固定するためにワイヤリングされている場合が多く、花もちがあまり長くないことに注意します。

チョーカー

首回りのサイズに合わせた短い首飾りで、ネックレス部分にはリボンなどを使い、前面にペンダントトップとして生花をあしらってつくることが多いです。

リストレット

手首に巻きつける飾りで、生花でつくる場合は重さ、大きさに注意します。

コサージュ

胸元を飾るための花飾りで、場合によってはウエストや肩などの部位に飾ることもあります。披露宴の前などに招待客に配る場合もあります。

ヘアメイク、ネイルアートについて

ヘアメイクは、ドレスやアクセサリーとのバランス、ブライダルのテーマに応じてお客様に提案する必要があります。また、写真や映像に残ることを考えて、流行を取り入れすぎないことも重要になってきます。

ヘアスタイル

正装には、アップスタイルにすることが望ましいとされていますが、とくに決まったスタイルはなく、花嫁の好みや顔立ちと、ドレスやアクセサリーなどから考えていくことが多いです。
アクセサリーの種類によっては、ヘアメイクスタッフにコーディネートを相談する必要もあります。ヘアスタイルはメイクと同様、花嫁とのイメージの違いが出やすいため、ヘアメイクリハーサルを行って当日に備えることをお勧めします。

メイクイメージ

ナチュラルなイメージのメイクにしたい場合でも、「ナチュラルに見えるブライダル用のフルメイク」をする必要があります。通常のナチュラルメイクでは花嫁衣装との釣り合いがとれないため、ドレスや和装の雰囲気にあわせたメイクを提案します。人工光と自然光とでは、映えるメイクが異なること、写真写りをよくするためには、ベースメイクを立体的にすることなどにも留意してアドバイスをするとよいでしょう。

ネイルアート

ネイルアートも花嫁を飾るアクセサリーの1つです。着用するドレスとそのデザインや色、お色直しの際のドレスとの組み合せを考えてコーディネート提案を行いましょう。とくに、ドレスと和装の両方を着る場合は、ネイルアートが浮かないようデザインに注意が必要です。ネイルチップは衝撃などで取れやすいので避け、スカルプネイルやジェルネイルが望ましいことを花嫁に伝えましょう。

ブライダルエステ

肌コンディションを整えるエステや顔・襟足・背中などの産毛剃りは、メイク映え・写真映えがよくなることをお客様に説明するとよいでしょう。最近では、花嫁だけでなく花婿のためのエステ、カップルで行うブライダルエステを希望するお客様も増えています。痩身エステについては、肌や体調のトラブルを避けるため、結婚式当日までの長期的観点に立ったアドバイスが重要です。妊娠中の花嫁については、刺激に敏感な時期であること、無理な態勢をとらないことなど考慮に入れ、信頼できる提携店などを紹介します。

まとめ

今回の『ブーケなどフラワーアイテム』や『ヘアメイク、ネイルアート』の基礎知識と提案方法について書きました。ブーケやフラワーアイテムは種類も多く、その時期によって流行のアイテムが変わります。お客様のイメージ通りの提案ができるようトレンドを知るように努力しましょう。

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Wedding Me Career編集部
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