このブライダル基礎講座は、ブライダル業界専門の転職支援サービス「ウェディングミーキャリア」がお届けするブライダル業界で働く人なら知っておきたい基礎知識をまとめたWEBコンテンツ。
ブライダル業界の全体を知り、より実践に近づく業務を知ることができる内容をお送りします。

ブライダル業界の1年

ブライダルのハイシーズンは、4～6月と9～11月の年2回であります。多くのカップルは、年末年始休暇や夏期休暇で両親からの結婚の承諾を得て、結婚式・披露宴会場の検討を開始します。この期間が1～2月と、7～8月に当たり、2～3か月の検討期間を経て会場を決定しています。
日取りでは気候のよいハイシーズンの土曜、日曜、祝日に結婚式・披露宴を希望するカップルが多く、半数以上は六輝を重視して大安などの吉日を選ぶため、ハイシーズンの大安の土曜、日曜、祝日は、半年～1年前から予約が入ることも多いです。
ハイシーズンは結婚式・披露宴が一定の日に集中しないよう、ブライダル・コーディネーターはカップルの希望日時を調整する必要があります。
逆に、ローシーズンである7～8月や12～3月は、価格設定を低くしたパッケージプランや特典の提供、夏ならでは・冬ならではのテーマウエディングを提案するなどして、会場の成約率を向上させる努力が必要となります。

ブライダル業界の集客システム

ブライダル事業の集客は、自社ホームページや結婚情報サイトなどインターネットを通じた問合せや見学予約受付と、ブライダルフェア、試食会などのイベントでの集客、結婚情報誌からの集客、ブライダルエージェント(結婚式場紹介所)やジュエリー会社からの送客など、様々なルートがあります。

集客システムの概念図

ブライダルフェア・試食会

新規客を対象に、会場側が開くイベントを「ブライダルフェア」や「ウエディングフェア」といいます。模擬挙式や模擬披露宴など、結婚式の疑似体験ができるプログラムや、会場装花、ジュエリーなどの展示や演出実演などが行われます。婚礼料理を割安な価格・または無料で食べてもらう「試食会」のブライダルフェアは人気があります。

ブライダル・コーディネーターはセールスパーソン

ブライダル・コーディネーターの勤務先は、ホテルや専門式場、レストラン、ゲストハウス、プロデュース会社など多岐にわたります。どの企業に属していても共通なのは、「ブライダル・コーディネーターは、カップルの希望する結婚式を実現する存在であるとともに、企業にとってのセールスパーソンである」という意識です。どの勤務先でも、お客様であるカップルに結婚式・披露宴会場を見学してもらい、ウエディングを提案し、仮予約、成約を経て、結婚式・披露宴を実施することが、企業の収益につながるからです。
 
ブライダル事業においては、カップルの結婚式・披露宴の費用が、企業としての売上になります。これは、1招待客当たりの単価×招待客数に、挙式料、会場使用料、衣装、美容、写真、音響、司会などの諸費用を加えたものをいいます。

カップルの来館から成約までを担当するセールスパーソンとしてのコーディネーター業務は、こちらの記事をご覧ください。
コーディネーター業務について

まとめ

今回の『ブライダル業界の1年と集客システム』では、ブライダル業界の1年の動きとハイシーズンとローシーズン、業界の集客システムと、シーズンごとのブライダル・コーディネーターの役割についてまとめました。

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