採用面接においては、質問に対して簡潔に伝わりやすく回答することが大切です。そして、その回答が面接官の心に響き「この人材は企業に必要だ」と思わせるものでなければなりません。ブライダル業界に転職する際の面接で「得意なことは何ですか」と質問されたとき、皆さんならどう答えますか?ここでは、面接で「得意なこと」について聞かれた際の答え方のポイントを紹介します。
目次
- 1面接でよくある質問「得意なことは何ですか?」の意図
- 1.1①自分の強みをきちんと理解した上で相手に分かりやすく伝えるスキルを測るため
- 1.2②それぞれの志望者の強みを知り、より企業に合った人材を採用するため
- 2ブライダルの面接で好印象を与える「得意なこと」についての回答
- 2.1回答例①「新しいものをゼロから考えて作ることです」
- 2.2回答例②「人と仲良くなり、早く打ち解けることができることです」
- 2.3回答例③「人前で話すことです」
- 2.4回答例④「人の話を聞き相手に寄り添うことです」
- 2.5回答例⑤「商品やサービスを販売することです」
- 3得意なことについて回答する際の3つのポイント
- 3.1コツ①明るく自信のある口調を心がける
- 3.2コツ②嘘はつかない
- 3.3コツ③長くなりすぎない
- 4「得意なこと」を聞かれたときの答え方まとめ
- あなたにオススメの記事
面接でよくある質問「得意なことは何ですか?」の意図
面接では様々な質問をされますが、その中には「面接において頻繁に聞かれる質問」があります。今回のテーマである、「得意なこと」に関する質問もそのひとつです。企業はなぜ、面接時に「得意なことは何ですか」と尋ねるのでしょうか。そこには下記の2つの意図があります。
①自分の強みをきちんと理解した上で相手に分かりやすく伝えるスキルを測るため
面接は、自分自身の魅力を存分に企業にアピールし、「自分こそが御社の求める人材である」と伝えることができる最大のチャンスです。いくらアピールしたいところがたくさんあっても、自分の強みをきちんとアピールできなければ、あなたがどれだけ有能な人材であっても面接を通過することが難しくなるでしょう。
企業は面接の際に、志望者それぞれに「得意なこと」について質問しその回答の仕方や内容を聞くことで、
- 自分の強みを自分自身が100%理解できているか
- 得意なことが何であるかを簡潔に分かりやすく伝えることができているか
の2点を知る指標にしています。
ブライダル業界においては、式場の魅力を言葉で伝える営業力が必須となります。魅力を伝える際には説明が完結で分かりやすく、要点がダイレクトに聞き手に伝わらなければなりません。
得意なことは何かを面接の際に回答させることで、「自分の魅力を相手に伝える」スキルがきちんと備わっているかを見ることができます。これがこの質問の意図のひとつです。
②それぞれの志望者の強みを知り、より企業に合った人材を採用するため
もうひとつの意図は、志望者の強みを知り、その強みが企業の成長や方向性に合うものかどうかを測ることで、適切な人材を雇用する判断材料にすることです。
ブライダル業界で、プランナーを目指す場合には必要とされる資質があります。
- 責任感
- コミュニケーションスキル
- 忍耐力
- 提案力
- 営業力
など、挙げればまだまだたくさんありますが、少なくともあなたがアピールする「得意なこと」が、ブライダル業界での仕事をする上で必要とされる資質にリンクしている必要があるということです。
例えば、得意なことが「体を動かすこと」である場合、ブライダルで活かせる強みとしてアピールするのは少し難しくなります。逆に「アイデアを生み出すこと」が得意なことであれば、プランナーに必須とされる「提案力」に絡めてアピールしやすくなるでしょう。
企業は得意なことを聞くことで、「その強みを入社後に活かすことができるか否か」を判断していることを踏まえて回答を考える必要があります。
ブライダルの面接で好印象を与える「得意なこと」についての回答
具体的にどのような回答をすれば、ブライダル企業の採用担当者に好印象を与えることができるのでしょうか。ここで5つの回答例を紹介します。いずれもブライダル業界において求められる資質に関連するものばかりを集めています。ご自身にあてはまるものがあれば、積極的にアピールすることをおすすめします。
回答例①「新しいものをゼロから考えて作ることです」
ブライダル業界と言えば「結婚式」です。結婚式をいかに素晴らしいものにするかはプランナーの腕にかかっていると言っても過言ではありません。得意なことが「新しいものを作り出す」ことであれば、その強みはしっかりとアピールしましょう。
プランナーに求められるのは「提案力」。お客様の目指すイメージを理解し、それを形にするための演出を提案することは、プランナーの主な仕事でもあります。提案力があればあるほど、「これまでにない結婚式」や「オリジナリティを取り入れた結婚式」を実現しやすくなります。
回答する際には、何を根拠に「新しいものを作る」ことを得意と感じるのか、そのきっかけになるエピソードを具体的に絡めつつ説得力を持たせましょう。
回答例②「人と仲良くなり、早く打ち解けることができることです」
ウェディングプランナーは、お客様と良い関係を築き上げていく必要があります。お客様に信頼してもらい、結婚式という人生においてとても重要度の高いイベントを一任してもらうためには、お客様と仲良くなることは必須です。
「誰とでも早く打ち解けて仲良くなることができる」と面接の際にアピールできれば、採用担当者にも「プランナーに求められる資質が備わっている」と認めてもらえるチャンスです。
回答する際には、これまでの仕事やプライベートの場面において、「初対面の人とすぐに打ち解けて良い関係が築けた」事例をひとつ選び、具体的にそのエピソードを交えつつ回答しましょう。
回答例③「人前で話すことです」
ブライダルにおいては、複数の聞き手に向かって会場の魅力をプレゼンテーションしたり、ブライダルフェアや試食会などの場面で人前で挨拶をしたりする機会があるため、「人前で話すスキル」もまた非常に重要とされます。
これまで勤めてきた会社で、人前でのプレゼンテーションやスピーチの経験があり、自分にとってそれらが「得意である」と感じる場合は、その点を自身の強みとしてアピールするのがおすすめです。
回答する際には、これまでに経験した人前でのスピーチなどの実例を挙げ、それにより生み出した成果についても盛り込むと良いでしょう。
回答例④「人の話を聞き相手に寄り添うことです」
ウェディングプランナーに求められる資質の中に、「傾聴力」があります。人の話を聞き、相手の気持ちや求めるものを正確に理解することができなければ、お客様の求める理想の結婚式は生まれません。
傾聴力はただ聞くだけにとどまりません。相手が話しやすい空気を作り、もっと話したくなるような心地よいあいづちを入れることも必要です。傾聴力の高いプランナーはお客様から慕われやすく、お客様が求める「理想の結婚式」を現実にするために必要なものが何かを正確に判断することができます。
これまでに、「聞き上手であると評価された」、もしくは「話をしっかりと聞きこんだことで人に感謝された」経験のある方は、その具体的なエピソードを交えて、自身の「得意なこと」をアピールする際に盛り込みましょう。
回答例⑤「商品やサービスを販売することです」
ウェディングプランナーに必要なスキルとして、忘れてはならないのが「販売力」です。お客様にたくさんの商品の魅力を伝え、そして購入してもらうことができれば、結婚式一組あたりの単価も上がります。
プランナーの販売力が高いか低いか、それは直接売上に影響するため、プランナーとして雇用するのであれば販売力が少しでも高いと思われる人材を選びたいと企業は考えます。
これまでの職務経験上、販売力の高さを評価された実績がある場合は、その点を「得意なこと」としてアピールしましょう。具体的に「〇〇の販売において、〇〇の取り組みを行ない、結果的に〇〇の成果を収めた」という伝え方が最も効果的です。
得意なことについて回答する際の3つのポイント
面接の際に得意なことについて回答する際には、回答内容はもちろんですが、回答の仕方にもコツがあります。最後に、得意なことについて回答する際の3つのポイントを紹介します。
コツ①明るく自信のある口調を心がける
得意なことについて聞かれたときは、自身の強みをアピールするまたとないチャンスです。明るく自信に満ちたはきはきとした話し方を心がけましょう。口調や表情で、伝わり方はまったく違います。相手の目を見てしっかりとアピールしましょう。
コツ②嘘はつかない
得意なことを答える際には、自分の本当の強みを伝えるのが大前提です。面接担当者に良い印象を与えるために、本当は得意でないことを得意と偽って伝えるのは論外です。偽りの回答をすれば、その話し方などから不自然な印象を与えてしまうこともあります。本当の自分の魅力を知ってもらうためにも、嘘偽りのない本当の自分の強みを伝えましょう。
コツ③長くなりすぎない
得意なことを話すときに、つい熱が入り過ぎて「あれもこれも伝えたい!」と長くなりすぎるケースがありますが、この点も気を付けた方が良いでしょう。面接では、基本的にすべての質問に「簡潔に答える」ことを心がけておくと印象UPに繋がりやすいです。要点を絞り、簡潔に伝えるよう心がけましょう。
「得意なこと」を聞かれたときの答え方まとめ
ブライダル業界での仕事をする上で特に求められる資質を理解し、それを自分の強みにマッチさせて話すことが「得意なこと」を答える際のポイントです。企業に対して自分という人材が「必要とする人材」であると思わせることができるよう、今一度ご自身の強みを整理し、アピールするポイントを絞り込んでみてくださいね。