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ウェディングプランナーの同業他社、または異業種への転職選びで注意したい年齢別ポイント。給料アップの交渉術

公開日 2021/12/03
ウェディングプランナーの同業他社、または異業種への転職選びで注意したい年齢別ポイント。給料アップの交渉術

ウェディングプランナーが同業他社に転職する際に、または異業種に転職する際に、特に注意したいポイントは、年齢や目指す方向性によって大きく異なります。転職の際に企業を選ぶ際のポイントとして「仕事内容、収入、就業環境や働き方、休日休暇や勤務時間について、福利厚生、昇給昇進、会社組織や経営方針について」といった点を調べるのは一般的ですが、年齢に合わせた自身のキャリアアップや将来を見つめたうえで、転職活動を計画的に進める必要もあるでしょう。

ウェディングプランナーが転職する際に気を付けるべきポイント

ウェディングプランナーという職業は女性が非常に多い業界であり、結婚や出産などで退職をする人も多く、離職率は高い仕事です。人気職種のひとつでありながら、人材の流動性が高いのも特徴で、常に人材不足状態が続く企業は多いため、ウェディングプランナーの転職の機会やチャンスは他業界に比べ多いと言えます。
しかしいっぽうで、結婚式はBtoCで無形の高額商材というかなり特殊なサービスであるため、知識、営業力、コミュニケーション力、ミスや事故を起こさずにしっかりとプランニングできるのかといった、一朝一夕では身につかない専門性が求められ、経験を重視される職業でもあります。ウェディングプランナーとしての転職は、スキルアップの機会のひとつと捉え、仕事を長く続けて極めていきたい人に向いている職業と言えるでしょう。

転職活動を成功させるために転職活動全般での優先順位やポイントについて詳しくはこちらをご覧ください。

ウェディングプランナーが同業他社、または異業種に転職する際には、転職する企業に対する理解や、自己分析、面接対策といったことも転職活動成功のポイントですが、上記のような職種上の特性から、次の3点に関して、特に重視して転職活動をおこなう必要があります。

【ウェディングプランナーが転職する際に気を付けるべきポイント】
①年齢に合わせ、将来を見据えたスキルアップ、キャリアアップが叶えられる転職活動
②給料をアップさせたいか、働く環境を重視するか見極めが大切
③激務の合間をぬって効率よく情報収集や転職活動に必要なサイトやエージェント選び

ウェディングプランナーは年齢に合わせた転職活動の方向性が重要

結婚式を挙げるカップルの年齢は20代~30代半ばが多いため、会場選びから準備まで、親しみやすさや共感力を重視して、現場で活躍するウェディングプランナーの年齢も20代~30代が多くなっています。
しかし、この年齢層は会場の雰囲気やテイストによっても異なり、ゲストハウスやトレンド性を重視した専門会場は客層の若さにあわせてプランナーも若い年代の採用が中心ですが、ホテルや伝統ある専門会場とったフォーマルさ、格式、ホスピタリティ、高級感を重視する会場では、活躍するウェディングプランナーの年齢層が高くなっています。

年齢に合わせた知識や経験が重視される

ウェディングプランナーの転職は年齢に合わせた経験や実績が重視されるため、未経験の転職は年齢が上がるほど難しい状況です。逆に1年~2年と短くても経験があれば、転職の機会と間口は30台半ばまで格段に広がります。

20代での転職活動は会場の種類や経験幅を広げるのに活かせる

ウェディングプランナーとして経験があるなら、20代から30歳前後まで、非常に転職しやすい状況といえます。ほとんどの会場が「ブライダル業界の経験者優遇」を条件に掲げており、ウェディングプランナーとしての営業経験値やプロデュース力の幅を広げたいと、20代で定期的計画的に転職を繰り返すプランナーもいます。

異業種からウェディングプランナーに転職したい場合は「第二新卒」が有利

いっぽうで、異業種からの転職でブライダル業界を考えているなら、第二新卒を歓迎している企業も多いでしょう。第二新卒とは、一般的には「新卒で入社して3年未満の求職者」を指します。年齢については一般的には卒業後約3年以内を指すため25歳前後とされますが、最終学歴によっても異なりますし、企業によってもそれ以上でも受け入れてくれるケースも多いため厳格な基準はありません。
4年制大学卒業から考えると25~26歳ぐらいまでになります。
ウェディングプランナーの職種は未経験での転職は、中途採用は業界経験者を採用したいと考える企業が多く、年齢が高くなるにつれて異業種からの挑戦は難しくなってきますが、第二新卒は年齢がまだ若く、社会人としての社会人としての経験があるので、言葉遣いや立ち振る舞い、所作、名刺交換、電話のかけ方など基礎的なビジネスマナーは身についているため、研修期間をカットできるので、業界未経験からの転職であっても新卒社員よりは早く接客にデビューすることができると期待されて採用されるケースが多いでしょう。

30代半ばからはキャリアを見据えた転職活動を

ウェディングプランナーは経験重視とともに体力や健康状態も重要なファクターです。特に女性は体調や体力が変化し、自身の婚姻や出産を含む環境の変化に伴い、ウェディングプランナーの最前線で働き続けるのが難しい状況が急増します。
そのため、30代半ばからは現役のプランナーを支えチームをまとめられるマネジメント能力や、若いプランナーたちの相談役、教育係といった立場での仕事を視野に見据え、キャリア形成していく必要があります。

40代から年齢を見据えたキャリアアップやマネンジメント力が必要になる

ウェディングプランナーの現役にこだわる人は、よりウェディングプランナーとして質の高い専門性が求められる会場に転職するか、プランナーを取り仕切る立場として独立して起業を行う人、フリーランスとして自分のペースで接客や、結婚式をプロデュースできる働き方に方向転換するケースも見られます。
ただし、この方向性を選ぶにも、ウェディングプランナーとして幅広い経験と質の高い専門性が大いに求められ、それまでの自身の経験や、転職を重ねての幅広い分野の会場やウェディングプロデュース能力が不可欠になります。

ウェディングプランナーの転職は条件の見極めが重要「給料アップ重視か」「働く環境重視か」

志望動機が考えられない、自己分析が難しい場合の相談先

ウェディングプランナーの転職で最も多い理由に、激務でありながら給料水準が低い、または給料アップが見込めないといったケースが挙げられます。そのため、転職条件を第一に給料アップとして、転職活動を行っている方も多いでしょう。
ただし、ウェディング業界で将来を見据えてウェディングプランナーとしてのキャリアアップ、スキルアップを考えた場合や「激務から開放されたい」「自分のペースで働きたい」といった気持ちも強くある場合は、給与面だけで転職を判断するのは避け、自分がどんな条件を優先して働きたいか、冷静に判断する必要もあるでしょう。
ウェディングプランナーが転職で給与アップするためのポイントと注意点を解説します。

大手企業だからといって給料が高いとは限らない

ウェディング業界では、一般的によく知られている有名企業やたくさんの会場を保有する会社が給与が高い傾向にはあるものの、保有するスキルやキャリア、ポジションで大きく給料が変わる傾向が強いのです。
また、給与は高い金額を提示されても、働き方に無理が生じると分かっていての転職になるなら、長く働き続けるのは難しい場合も多いでしょう。自身のキャリア形成と今後の働き方をよく考えたうえで、給料アップを交渉する必要があります。

実力重視や評価制度、インセンティブで給与アップする方法が多い

ウェディングプランナーの給与アップは、年功序列やキャリア、役職でアップでも昇給しますが、実力主義の評価でアップする歩合制・インセンティブ制で給与アップを約束するケースも多いでしょう。
営業力や接客力に自信がある方の場合は、成果主義の企業を選ぶことで給与の上がり幅を作ることができます。ただし、年間を通して安定した給料が約束されているわけではないため、多少低くても安定した給与で、安心感をもって働きたい方には不向きです。

給料の額面だけでなく福利厚生や諸手当もよく確認して判断する

ベースの給与が前職と同じだったとしても、福利厚生で他企業の商品を安く買えたり、家賃手当・家族手当で実質給与がアップするケースがあります。
特に交通費、住宅手当、育児支援、保養施設、健康診断などは「法定外福利」であり、企業が「従業員の満足度や意欲を高めたい」、「人材定着につなげたい」とった理由で、設けられているもの多いのです。なかには、ウェディングプランナーとしてプラスとなる資格取得をサポートしてくれる福利厚生を掲げている企業もあります。経営者が従業員やその家族の生活をどう捉え、どうサポートしたいかを映し出すものともいえるでしょう。
ただし、福利厚生は経営者の判断で途中でなくなってしまうケースもあり、転職を希望する企業の経営内容や経営方針、役員の顔ぶれなど、企業研究をじっくりして判断するのをおすすめします。

給料交渉は採用するメリットをしっかりと伝える

年収を上げるためには、自身のスキル・能力を評価してもらうために、転職先でどのように発揮できるかのプレゼンが重要です。
現職でこなしている仕事がどのくらいで、今貰っている給料がなぜ低いと感じているのか客観的に伝えつつ、転職先の方針や特色のなかで、どのスキルがすぐに発揮できるのか、どのくらいの給与額を貰いたいのか、明確な根拠をもって交渉しましょう。

ウェディングプランナーから異業種に転職する際の年齢とポイント

異業種への転職はまったくの未経験としての転職になるわけではなく、今までの業務で培ったスキルや経験を活かすことや、転職する業種との親和性をよく考えたうえで転職先を検討しプレゼンすれば、自分の経験やスキルを新しい会社で発揮できると評価され、ポジションアップや給与アップが望める場合もあるのです。
しかし、転職を成功させるには年齢ごとに注意すべきポイントがあります。

20代で異業種へ転職する場合

ポテンシャルや入社後の成長率に期待されることが多いため、20代での異業種転職はチャレンジしやすい年代といえます。しかし、歳を追うごとに求められるものは大きくなるため、20代後半での転職はスキルや専門的な知識も重要視されます。自分がどの位置かを把握し企業に訴求する内容を変えていきましょう。

30代で異業種へ転職する場合

転職市場でいう30代はやる気や潜在能力よりも、実績や専門知識を重視されます。即戦力で活躍し、しかもチームをまとめられるマネジメント能力も必須になってくるので、スキルがない未経験状態での転職は非常に難しいといえるでしょう。20代の未経験者と同等のことを求められても、誰よりも早く仕事をこなし、短時間で成果を上げられる人材でないといけません。過去の仕事の経験とスキルを新しい業種でどれだけ生かせるかを明確に伝えて採用率アップに繋げましょう。

40代以上で異業種へ転職する場合

40代以上の転職はどんな業種でもマネジメントスキルを重要視します。専門性の高い業種の場合、深いスキルを求められるので、同業種の転職と比較するととても難しいといえます。どんな業種でも一目置かれるようなマネジメント能力や実績を持っているなど、即戦力となれる人材であることを証明する必要があります。

ウェディングプランナーの転職サイト・転職エージェント選びのポイント

ウェディングプランナーは転職や離職する確率が高い業種ですが、ウェディング業界の特異性が高いことや、激務でなかなか自分の時間が取れないことなどの理由から、転職活動が難航してしまう、または自分のキャリアを活かせないまま転職活動が進んでしまうケースが多く見られます。
ブライダル業界の多くの転職志望者は、転職サイトに登録するか、または転職エージェントを利用しての転職活動が多くなるでしょう。
転職サイトを利用しての活動と、転職エージェントを利用しての活動では、次のような違いがあります。

【転職エージェントのメリット】
・カウンセラーが担当についてくれるので、自分の経験やスキル、これからのキャリアについて客観的なアドバイスがもらえる
・その転職エージェントだけが保有する非公開求人も紹介してくれる
・面接時に推薦状を書いてくれるので、面接官に第三者目線でプッシュしてくれる
・サービスは無料で受けることができるので、金銭的な負担がない

【転職サイトのメリット】
・自分の時間・ペースで転職活動を進めることができる
・パート・アルバイトや契約社員など、幅広い求人が掲載されている

転職エージェントの利用ポイント

転職エージェントは、ひとりの求職者にマンツーマンで担当者が付き添い、自己分析・転職企業選びや企業研究のための情報収集、面接対策といった転職に必要な手順や活動のアプローチを代行してくれるため、激務の合間をぬって、プライベートのわずかな時間を転職活動に効率よく利用して進めたい方におすすめです。
また、自身のキャリアの専門性や強みの客観的な見極めも第三者目線で面談して分析してくれるため、今後の仕事への取り組み方だけでなく、キャリアの方向性や人生についても見直したい方におすすめです。自分の培った専門的なキャリアが、客観的にどこまで通じるのかを計りたい方であれば、まずはブライダル業界に特化した転職エージェントに相談してみるのをおすすめします。

転職サイトの利用ポイント

求人情報サイトとは、採用企業が広告として掲載している求人から、自分で選んで応募できるサービスです。転職エージェントとは異なり、キャリアアドバイザーがカウンセリングをしてくれたり、面接対策をしてくれたり、「強み」や「特徴」に適った最適な求人企業を紹介してくれるといったサービスはありません。
今すぐ転職したいわけではないがいい条件の求人がないか探してみたい、時短やパートなど転職エージェントだと扱っていないような雇用条件の求人を探したい方には、求人情報サイトの方がオススメです。

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