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披露宴の内容と二次会や1.5次会スタイルについて|ブライダルの基礎講座

公開日 2021/05/01

このブライダル基礎講座は、ブライダル業界専門の転職支援サービス「ウェディングミーキャリア」がお届けするブライダル業界で働く人なら知っておきたい基礎知識をまとめたWEBコンテンツ。
ブライダル業界の全体を知り、より実践に近づく業務を知ることができる内容をお送りします。

披露宴

今回のテーマは『披露宴と二次会や1.5次会』についてです。結婚式が新郎新婦とその家族・親族を中心とした儀式であるのに対し、披露宴は、そのお披露目として招待客に社会的に認知してもらう場です。また、これまでお世話になった方々を招き、おもてなしをするという意味をもちあわせています。一般に、新郎新婦および両家が主催する形で行われる祝宴です。

披露宴とは

披露宴は通常約60~80名が招待され、開宴からお開きまでは通常約2時間~2時間半となっており、その間に様々なプログラムが進行します。
一般的な披露宴を例に、基本的な進行など、基礎知識をまとめます。

披露宴のスタイル

披露宴は、招待客数やカップルの希望、地域などによって、様々なスタイルとバリエーションがあります。

1. 披露宴会場

会場としては、ホテルと専門式場を選ぶカップルがそれぞれ3割程度と最も多く、両会場で約6割を占めています。次いで多いのがゲストハウスで約2割、レストランウエディングは1割程度、ホテルや式場、会場内にあるレストランウエディングが約5%弱となっています。

2. 披露宴の形式と招待客数

大きく「着席形式」と「立食形式」に分けられ、着席形式が主流です。招待客数は約60~80名が最も多く、約3割を占めています。
立食形式を選択するのは、招待客数が100名以上など大人数の場合や、カジュアルなパーティを望むカップルが多いようです。
近年は、親族や親しい友人だけを招いた少人数披露宴を望むカップルも急速に増えており、多くの会場では「少人数パーティ」として割安なパッケージプランを用意しています。

3. 「ご祝儀制」と「会費制」

全国的に、9割以上は「ご祝儀制」をとっており、親族・友人などからのご祝儀が結婚費用の一部に充てられます。北海道と東北の一部では「会費制」といって、結婚式当日に招待客から一律の会費を集め、披露宴費用に充てる慣習があります。北海道は会費制披露宴が9割以上を占めています。

披露宴の時間帯

ホテル、専門式場、レストラン、ゲストハウスなどのブライダル業種では、午前の結婚式、午後の結婚式という時間帯の区別があります。披露宴会場数やチャペル・神殿での挙式時間を考慮して決められ、企業・会場ごとに異なっています。挙式時間は約20~30分、披露宴は2時間~2時間30分が基本。午前と午後の部を分けることで、1会場当たりの回転率を向上させる目的があります。

[午前の例]10:00挙式、11:00~13:30披露宴
[午後の例]16:30挙式、17:30~20:00披露宴など

披露宴の進行(洋式披露宴の一例)

一般的な披露宴では、招待客が先に入場し、続いて新郎新婦入場、開宴の辞、主賓挨拶、乾杯、お色直し、ウエディングケーキ入刀、祝辞、余興、両親への花束贈呈などのプログラムで構成されます。

キリスト教式と披露宴の進行の一例

親族紹介
挙式(チャペル)
親族集合写真撮影(ウェルカムパーティ)
 
披露宴開宴
新郎新婦入場
開宴の辞
新郎新婦紹介
主資祝辞
乾杯
ウエディングケーキ入刀
食事スタート
祝辞
 
お色直し退場
(記念写真撮影)
再入場
テーブルサービスなど
余興
祝電披露
 
花束贈呈
両家代表謝辞
新郎謝辞
お開きの辞
新郎新婦退場
送賓

ウェルカムパーティ

披露宴開宴までの待ち時間に、軽いアルコールやソフトドリンク(ウエルカムドリンク)と、一口サイズのカナッペなどを用意し、招待客に楽しんでもらうパーティのことをウェルカムパーティといいます。ウェイティングルームやバー、会場ロビー、ホワイエ(休憩室)などで行われます。「プレ・パーティ」ともよばれます。

お色直し

新郎新婦が衣装を着替えることです。武家文化の伝統に、白装束で嫁入りし、その後婚家の色に染まるという意味で色地の衣装に着替えるというならわしがあった、といわれています。その名残りが現代のお色直しの始まりといわれ、現在は新郎新婦の衣装替え全般をさす言葉となっています。

海外ウエディングと新婚旅行

海外ウエディングは、文字通り海外で結婚式・披露宴を行う旅行付帯型ウエディングのことで、宿泊や交通などが料金に含まれます。おもな渡航先は、場所は、ハワイ、グアム、ヨーロッパ、アジアンリゾートなどです。ここでは、海外挙式と新婚旅行についての総論をまとめます。

海外ウエディング

海外ウエディングは、1990年代~2000年代前半にかけて大きな伸びを示し、ニーズはあるものの、政治状況や気候、天災、病気の流行など、渡航先の事情によって実施が左右されるマーケットです。現在では海外ウエディングを検討したカップルは約3割程度、実施したカップルも結婚式・披露宴を行ったカップル全体の約5%と、そう多くない比率です。

海外ウエディングの渡航先は、ハワイが全体の半数を占め、とても人気が高いです。これは、もともと新婚旅行先としてハワイ人気が高かったことに加え、ハワイ挙式が海外ウエディングの先鞭をつけたこと、ホテルなどの施設が充実していたことなどが上げられます。渡航時間や時差が少なく、旅費も比較的安価なことから、グアムの人気がハワイに次いで高くあります。ヨーロッパ、アジアンリゾート、オーストラリアとニュージーランドなども、海外ウエディング先として人気があります。
海外ウエディングでは国内でのリゾートウエディング同様、現地へは両親などの家族やごく親しい友人のみが同行し、結婚式のみを行うケースも多く、本格的な披露宴や披露パーティは、カップルの居住地や、実家近くの地域などであらためて催されることが多いようです。

新婚旅行

新婚旅行は、結婚するカップルの約7割が実施しています。新婚旅行準備は、結婚式・披露宴の約2か月半前に旅行先などの検討を始め、約1か月前には旅行の申し込みを終わらせています。出発の時期は、結婚式の翌々日~1か月以内が最も多く、日数も6~8日が多いようです。
新婚旅行先は、7~8割のカップルが海外へ出かけています。人気の渡航先は、年度により変動がありますが、近年ではヨーロッパ、ハワイ、アジアや南太平洋のビーチリゾートなどです。国内では沖縄の人気が高いようです。
旅行費用は約20万円~80万円までと幅広く、カップルによって様々です。宿泊と交通費のみ、もしくはそれに観光や食事もついたパッケージツアーを申し込むのが圧倒的に多いようです。

二次会

結婚式後の二次会は、約6割のカップルが行っており、挙式・披露宴と同じ日に行われています。ここでは、二次会と1.5次会など、アフターウエディングについて解説します。

二次会会場

レストラン、カフェ・バー、ホテル・式場内の会場、パーティスペースの順に人気があり、全体の約7割を占めていますが、パブや貸しホール・スタジオ、カラオケボックスなどの利用もあり、場所は多彩です。
平均して約50名程度の出席者が一般的ですが、100名以上の出席者がある二次会も約7%を占めるなど、カップルによってばらつきがあります。会費も5,000~9,000円程度が多く、ボリューム価格帯は7,000~8,000円です。

二次会は、披露宴に招待できなかった人を招いたり、フォーマルな場では話せなかったことなどを気軽に語り合うのが主旨なので、ブライダル・コーディネーターが二次会会場をお勧めする場合は、「愉しさ」「演出の取り入れやすさ」「値ごろ感」「会場からの移動のしやすさ」などをキーワードに、カップルの好みを考慮して推薦します。
ブライダル・コーディネーターに対し、二次会会場を探してほしい、演出をしてほしいという要望は多くあります。二次会会場の情報を常時ストックしつつ、披露宴の出席者も二次会からの出席者も楽しめるプログラムを策定することは、ブライダル・コーディネーターの重要な仕事の1つになっています。

1.5次会

披露宴と二次会の中間的な存在である「1.5次会」も、最近は微増しています。結婚式後に行うパーティの一種で、披露宴ほど格式ばらず、二次会ほど気軽になりすぎないスタイルとして知られるようになりました。
披露宴のように決まりはないので、列席者の人数、立食・着席の別、会費制かご祝儀制か、などは自由に選んでよく、プログラム進行も簡易なものが多いです。会費制で開催する場合は、カップル主催ではなく、発起人を立てるよう進言します。
海外挙式やリゾート挙式などのDVD上映を組み合せたり、人前式のあとに行うなど、カップルの自由度が高いのが特徴です。

1.5次会のプログラム例

新郎新婦入場
新郎新婦スピーチ
乾杯
列席者スピーチ
ウエディングケーキ入刀
余興・歓談
お開き

会場はレストランやパーティスペースなど、カジュアルな場所で行われることが多いようです。

まとめ

今回の『披露宴の内容と二次会や1.5次会スタイルに』では、ふたりの結婚のお披露目として招待客に社会的に認知してもらう場となる披露宴の内容と進行例や、カジュアルなウェディングパーティーとなる二次会や1.5次会について、また、海外ウェディングと新婚旅行についてにもふれました。

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Wedding Me Career編集部
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