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ペーパーアイテムの作成スケジュールと手配方法について|ブライダル基礎講座

公開日 2021/05/04

このブライダル基礎講座は、ブライダル業界専門の転職支援サービス「ウェディングミーキャリア」がお届けするブライダル業界で働く人なら知っておきたい基礎知識をまとめたWEBコンテンツ。
ブライダル業界の全体を知り、より実践に近づく業務を知ることができる内容をお送りします。

ペーパーアイテムの手配

結婚式・披露宴では、会場スタッフだけではなく、テナントや外部の提携企業、関連会社と連携して各種の商品・サービスが提供されます。ここでは、カップルとの打合せで選定された商品のうち、会場内の関連セクション、外部の提携・協力会社への手配を伴う業務について解説します。今回は招待状や席次表、メニュー表などの『ペーパーアイテムの手配業務』についてす。

ペーパーアイテムの手配について

招待状はブライダルアイテムの中では最も早く準備するもので、結婚式・披露宴当日の約3~4か月前から作成を開始します。招待状、席次表、席札、メニュー表などのペーパーアイテムは、誤字脱字などのミスがないよう事前によく確認し、早めに手配することが重要です。

招待状

招待状は、結婚式・披露宴当日から逆算し、約3~4か月前には準備を開始します。成約後の第1回打合せでは、カップルに招待客リストを持参してもらい、それをもとに人数を決定します。デザイン、紙質、書体、文面など、打合せで決める内容は多いので、次の手順で確実に手配していくことが大切です。

1. 招待状の作成スケジュール

招待状を印刷会社へ依頼し、作成する場合の流れは以下の通りです。
カップルが自作を希望する場合にも同様の手順で行いますが、スケジュールは前倒しで策定し、発送が遅れないよう注意を促しましょう。

結婚式・披露宴当日の約3~4か月前 印刷会社への手配

・招待客数を決定し、印刷部数を決めます。招待状は世帯単位で1通となるため、印刷部数と招待客数が同じとは限らないことに注意してください。成人した家族を招待する場合は別世帯と考え、別途1通を用意します。
・デザイン、紙質、書体、文字色、文面、差出人、返信ハガキの宛先などをカップルと相談して決定し、印刷会社に手配します。返信ハガキの期日は大安に設定します。
・筆耕を依頼された場合は、カップルに住所リストを依頼します。

約1週間後→校正確認

・印刷見本として校正紙が送られてくるので、カップルに校正紙を渡し、名前、住所、郵便番号、文面、日付と時間、会場名などの確認を行ってもらいます。
・ブライダル・コーディネーターも確認し、間違いがあれば修正を手配します。

約1週間後 校了

・修正箇所を確認し、最終的な部数を決定し、印刷を開始します。書き損じや追加招待に対処できるよう、印刷部数は多めに発注します。
・カップルから筆耕のための住所リストを受け取ります。人名や旧漢字(「斉」の場合、「斎」「齋」など)については十分に確認し、誤字がないよう注意します。

約1週間後 納品、筆耕手配

・印刷会社から納品された招待状の部数、仕上がりなどを検品します。
・筆耕を依頼します。

約1週間後〉筆耕の納品

・本人が発送を行う場合は、郵送または手渡しで納品します。

結婚式・披露宴当日の約2か月前 招待状を発送

・発送を会場側が行う場合は、大安または友引に発送します。

結婚式・披露宴当日の約1か月前 返信ハガキの到着

2. 同封する印刷物

招待状には、本状のほか、返信ハガキや会場の地図など、複数の印刷物を同封します。同封するものの一例が以下になります。

本状

・招待状の中身に当たる用紙。二つ折の見開きタイプのものが多いです。

封筒

・定形のシンプルなものが基本。中が透ける薄手のものは避けましょう。
・本状と会場地図、返信ハガキ、メッセージカードなどを同封します。差出人の住所を明記します。
・返信ハガキの受取人の氏名には「様」ではなく「行」をつけ、招待客の名前記載欄は、「ご芳名」とします。ハガキには慶事用切手を貼ります。

地図

・結婚式・披露宴会場の地図は本状と同数を用意し、同封します。

メッセージカード

・結婚式への参列依頼やスピーチ依頼など、全員には必要のない内容を記入します。親族集合写真の時間などを案内することもあります。

切手

・発送用の切手には慶事用を使う。数種類のデザインがあります。
・重さによって、94円切手、120円切手が必要な場合があるので、事前にサンプルで重量を確認しておきましょう。

3. 差出人の名義

・招待状の差出人は、最近は新郎新婦名義で出すケースが増えているが、両親とも相談の上で決定します。

両親名義とする場合

・両親名 続柄 本人名 の順に記します。
・続柄を入れる時は見た目のバランスを揃えます。次男と三女の場合は「二男」「三女」と漢数字で揃えましょう。

発起人名義の場合

・会費制披露宴の場合には、新郎新婦の友人らが「発起人」となってお祝いの会を行う「結婚祝賀会」とするケースもあります。こうした会費制の祝賀会の場合は、招待状ではなく「案内状」として、発起人名義で発送します。

4. 招待状の文面

文面については、招待状のサンプル集の中から新郎新婦に選んでもらうケースが一般的です。また、招待状の文面には、区切りを付けないという意味で「、」「。」をつけず、代わりに文字1文字分を空けます。季語は投函月にあわせ、本文は結婚式・披露宴のテーマに沿ったものを選びます。発送日は、結婚式・披露宴の当日2か月前を目安に「平成○○年○月吉日」「20XX年○月吉日」、または「○月吉日」と明記します。

席札・席次表について

招待状の返信ハガキが届いたら、席札と席次表の作成を開始します。デザインや仕様はブライダルテーマにもとづいて選び、テーブルレイアウトもあらかじめ決めておきます。ここでは席次表の注意点を中心に、席札・席次表の作成の流れの一例を紹介します。

席札・席次表の手配の流れ

結婚式・披露宴当日の約1か月前~3週間前 印刷会社への手配

・返信ハガキの確認後、大まかな印刷部数を決定し、テーブルレイアウトを記載した席次表原稿に招待客の名前、肩書きや本人との間柄、席次を記入して印刷会社に手配します。席札も名前を確認し、招待客数分を手配します。
・席次表の肩書きは新郎側、新婦側とも統一し、来賓の表記は名刺などに従います。
・親戚は血縁関係を記します。「伯父(父母の兄)/叔父(父母の弟)」「伯母(父母の姉)/叔母(父母の妹)」「従兄/従姉、従弟/従妹」など年上・年下の表記に注意します。
・席札、席次表とも、両親と未婚の兄弟姉妹は新郎新婦の家族とみなし、「様」はつけません。ただし、結婚して姓が変わった場合は「様」をつけます。

約1週間後→校正確認

・印刷見本として校正紙が送られてくるので、カップルに校正紙を渡し、名前、肩書きや本人との間柄、席次を確認してもらいます。場合によって両親にも校正を依頼します。
・ブライダル・コーディネーターも原稿内容とつきあわせて確認し、間違いがあれば修正を手配します。
・校了までに最終的な招待客数、招待客名、席次を確定します。

結婚式・披露宴当日の約1週間前~5日前〉校了

・修正箇所を確認し、確定部数・枚数で印刷を開始します。

結婚式・披露宴当日の約3日前〉納品

・会場に納品されるので、仕上がりの内容・部数を検品し、当日まで保管します。

メニュー表、オリジナルパンフレット

メニュー表は、大まかな招待客数が決まり、料理・飲物の詳細を打ち合せた後に制作を開始します。招待客数が最終確定するのは結婚式・披露宴の約10日前~1週間前なので、確定数を決めてから印刷を手配します。

パンフレットは、編集方針や写真点数、デザインなど内容によって制作・印刷日数は違ってきます。カップルとの打合せは結婚式当日の約2か月前から開始し、制作会社、印刷会社の日程を確認して、当日の約1週間前には校了するよう手配しましょう。

まとめ

今回は、ブライダルアイテムの中では最も早く準備する招待状を含む、『ペーパーアイテムの手配の流れ』について書きました。印刷物は一度失敗してしまうと取り返しのつかないことになります。誤字脱字などのミスがないよう事前によく確認し、早めに手配することが重要です。

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Wedding Me Career編集部
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