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プランニングとプレゼンテーションの方法を知ろう|ブライダル基礎講座

公開日 2021/05/02

このブライダル基礎講座は、ブライダル業界専門の転職支援サービス「ウェディングミーキャリア」がお届けするブライダル業界で働く人なら知っておきたい基礎知識をまとめたWEBコンテンツ。
ブライダル業界の全体を知り、より実践に近づく業務を知ることができる内容をお送りします。

プランニング

今回のテーマは『プランニングとプレゼンテーションの方法』についてです。結婚式ははじめておこなう人が多く、1日をとおしてどんな流れで進んでいくのかわからない方ばかりです。コーディネータはそんな二人のためにブライダルの時間と空間の演出をおこない、プレゼンテーションしていく必要があります。

プランニングとは

ブライダルにおけるプランニングは、コンセプトを立案するところから始まります。コンセプトとは、結婚するカップルが「どんな結婚式・披露宴をしたいのか」を考え、「おもてなし型」「ゲスト参加型」「披露型」などの概念にまとめることです。このコンセプトに、「ふたりならでは」のオリジナリティを加えて導き出したものが、テーマ(テーマウエディング)です。コンセプトとテーマは厳密には違うものですが、このコンテンツ上では、コンセプトから導き出したテーマを中心にプランニングを考えていくものとします。

新規客向けのプランニングと成約客向けのプランニング

ブライダルにおけるプランニングは、核となるコンセプト(テーマ)を中心に、演出や進行、音楽、照明といった「時間演出」と、会場コーディネートや衣装、ブライダルアイテムなどの「空間演出」を考えていくことが大切です。

ブライダルの時空間の演出

ブライダルの時空間の演出

「時間演出」は、インビジブル、つまり目には見えない演出で、「空間演出」はビジブル、つまり目に見える演出です。コンセプト(テーマ)はその両方を包含するブライダルの中心となる概念なので、カップルの希望を聞きながら慎重に提案していく必要があります。
 
新規客向けのプランニングは、カップルのイメージが固まっていないことが多いので、ヒアリングを重ねる中で構築していくことがポイントとなります。新規客は「マーメイドラインのドレスが着たい」「挙式はチャペルでしたい」などの希望があっても、ブライダルの実際の内容まではイメージできていないことがほとんどです。そのため、新規客向けのプランニングでは「顧客が絶対に実現したいこと」と「これは避けたいと思っていること」をヒアリングの中から選別し、テーマにつなげていくことが大切です。
 
成約客向けのプランニングは、「その会場に決定した理由」があるので、それを中心にテーマを考えていくことができます。「明るい日差しが入る会場が気に入った」という決定理由であれば、一例として「太陽」「光」などをキーワードにしたテーマウエディングが考えられ、「チャペルの荘厳な雰囲気が決め手だった」というカップルであれば、「正統派」「オーセンティック」などのテーマが考えられます。
 
いずれの場合も、メインとなるコンセプト(テーマ)を明確にし、その中で時間演出、空間演出を考えていくことが重要となります。

カスタマイズした商品設計

結婚するカップルは「ふたりらしさ」「オリジナリティ」にこだわる傾向があり、ブライダル・コーディネーターがテーマや時間演出、空間演出を考える際には、「ふたりならでは」の要素を取り入れることがポイントになります。
一例として、「新郎のお父さんがつくったお米をメニューに取り入れたい」という要望であれば、メニューの中にリゾットなどの特別メニューを加えるといった提案が考えられます。
ブライダルの提案では、「ふたりらしさ」「ふたりのこだわり」を具体的なアイテムや進行プログラムの形で盛り込み、カスタマイズした商品設計をしていくことが求められます。

パッケージプランの案内

ほとんどの会場が、料理・飲物、新郎新婦衣装、装花、印刷物、会場費、挙式、音響照明など結婚式・披露宴に必要な一式をセットしたパッケージプランを用意しています。
結婚するカップルがパッケージプランを選択した場合でも、お色直しの衣装追加や演出の変更、料理のアップグレードなど、変更や追加が可能な場合がほとんどなので、ふたりのオリジナリティを付加し、カスタマイズしたブライダル提案を行うことができます。
プラン内容の追加や変更は単価アップにつながるため、カップルの意向を反映しながら積極的に販売していくことが求められます。

プレゼンテーションの手法

カップルへのブライダルの提案には、コンセプトシートやパンフレットなどのビジュアルツールを使うなどの様々な手法があります。ここでは、未体験商品であるブライダルを提案するためのプレゼンテーションの手法について解説します。

コンセプトシートの作成

プランニングにおいて、ブライダルのテーマの大枠が決まったら、その内容をまとめたコンセプトシートを作成します。これは、テーマとテーマカラー、時間演出、空間演出の詳細を書き込み、カップルに説明するためのシートです。会場が準備している場合があればその書式を使いますが、ない場合は個別に作成することもあります。
 
例えば、「ガーデンを使ってデザートビュッフェをしたい」「楽しく明るい雰囲気のパーティにしたい」という要望であれば、「太陽と風を感じるガーデン・ウエディング」などをテーマに据えて、テーマカラーを「オレンジとイエロー」などと設定します。
時間演出では、「料理の後にガーデンに続くドアをオープン」などの演出を進行に取り入れ、披露宴進行表に記載します。
 
空間演出では、「日差しの入る会場イメージ」「オレンジとイエローの装花やブーケ」「種類豊富なデザート」「ガーデンパーティの風景」「テーマカラーを取り入れたプリンセスラインのドレス」などのキーモチーフの写真を添付し、カップルがビジュアルで理解できるようにシートをつくっていきます。
これはあくまでも一例ですが、重要なのはテーマを明確な言葉で設定し、それをカップルが「見てイメージできる」ように具体化することです。シートとして提示するほか、イメージボードを作成したり、写真集を用意したりと、工夫したプレゼンテーションをしていくことが、他社との差別化になります。

ビジュアルツールの活用

コンセプトシートの代用として、自社のパンフレットやチラシ、写真サンプルなどのビジュアルツールを活用することもあります。この場合も、テーマやテーマカラーなどはシートに書き入れ、ビジュアルツールを提示しながらカップルにブライダルの提案を行います。カップルとのイメージの差異を少なくし、イメージを具体化することが目的なので、「見やすさ」「わかりやすさ」「美しさ」を心がけた提案を行うことが重要です。

まとめ

今回の『プランニングとプレゼンテーションの方法』では、結婚式をするふたりのために提案していく、演出や進行、音楽、照明といった「時間演出」と、会場コーディネートや衣装、ブライダルアイテムなどの「空間演出」をプランニングする方法と、それを理解してもらうためのプレゼンテーションの手法についてまとめました。

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Wedding Me Career

Wedding Me Career編集部
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