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お見合いとは?お見合いの流れや進行例について|ブライダル基礎講座

公開日 2021/05/01

このブライダル基礎講座は、ブライダル業界専門の転職支援サービス「ウェディングミーキャリア」がお届けするブライダル業界で働く人なら知っておきたい基礎知識をまとめたWEBコンテンツ。
ブライダル業界の全体を知り、より実践に近づく業務を知ることができる内容をお送りします。

お見合いと婚約

ブライダル・コーディネーターは、結婚式のプロフェッショナルとしての知識をもとに、カップルに接する必要があります。ここでは、見合いと婚約、結納、結婚式、披露宴、二次会というブライダルの一連の基礎を学習します。今回のテーマは『お見合い』についてです。

お見合いから婚約までの流れ

過去の結婚の形態では、見合い、結納、結婚という一連の流れで結婚式を迎える日本特有の風習がありましたが、戦後、恋愛結婚が徐々に増加し、お見合い結婚は年々少なくなっています。
婚約は、結納や婚約式、婚約パーティ、婚約記念品の交換などで、第三者に公表することで成立します。ここでは、出会いの場であるお見合いについて解説します。

出会いから新生活までのカップルの動き

出会いから新生活までのカップルの動き

お見合いとは?

「見合い」とは、世話人・紹介者などの第三者を仲立ちとして、結婚しようとする男女が互いの性格や容姿などを見るために設定される出会いの場です。
見合いによる結婚は鎌倉時代に始まったと伝えられていますが、当時の結婚の目的は家と家が縁を結び、その繁栄を願って縁組が行われていました。武家社会の時代は、本人の意思よりも家と家との結びつきが重視され、両家の家柄、釣り合いなどを考慮して、適齢期の男女が選ばれていました。つまり、結婚させようとする男女を見合わせることが「見合い」であっったのです。
 
昭和の時代まで、縁談や見合いは家同士の関係を重視して行われていました。今日でも、見合い相手に求めるものは本人の人柄や性格のほかに、家柄や家族状況、学歴、職業、収入など様々な条件があるが、最終的な意思決定は本人同士の気持ちとされています。
見合いや縁談は古いタイプの結婚プロセスと捉えられがちですが、相手の家族や親族の状況など諸条件を知ることができるため、恋愛結婚が主流となった今も結婚相手を合理的に探す方法として一定の支持があります。

世話人、仲人、媒酌人

「世話人」は、縁談から見合いなど婚約前までのお世話をする人のことです。「仲人」は、「両家の仲立ちをする人」という意味から生まれた言葉で、結納などの婚約から結婚当日まで両家の間をとりもちます。
「媒酌人」は、結婚式・披露宴の媒酌の労をとるためにこの名があり、仲人とは別な人を立てる場合と、仲人がなる場合とがあります。結婚式当日は仲人ではなく、「媒酌人」と呼びます。

見合いの由来

「見合い」は、もとは「妻(め)合わす」という語からきており、「目と目を合わす」「女(め)合わす」という意味をもっていました。

お見合いの流れ

見合いの日取りや場所などの形態は、地方によって異なったしきたりがあり、どの形態が正式か、一般的かということは一概にはいえません。以下では、世話人がいる場合の一例を紹介します。

1. 見合いの日取り

かつては大安などの吉日を選んでいましたが、現在はふたりと世話人などの都合を優先し、土曜や日曜などに行われることが多く、時間は午前10時頃から午後4時頃までの間に設定されるようです。

2. 見合いの場所

ホテルなどのラウンジやカフェ、料亭、レストラン、喫茶店、世話人の自宅、男女いずれかの自宅などが使われます。世話人が地理的な条件、本人たちの意向を考慮して選ぶこともあります。

3. 見合いの同席者

同席者は、地方のしきたりや、世話人、本人たちの考え方などにより異なります。かつては世話人のほか、男性には母親、女性には父親が付添人としてついたり、両親、付添人とも同席するケースも多く見られました。現在は世話人だけが同席することも多いです。

4. 見合いの席次

席次は、場所や当日の同席者によっても異なります。通常は、世話人が席順を決め、その指示に従って着席します。正式なお見合いでは、上座に向かって右側が男性、左側が女性となります。付添人はそれぞれの左隣に座り、和室では床の間がある方が上座、洋室は入口から遠い方が上座となります。

【席次の一例】

見合いの席次

付添人が各1名の場合

見合いの席次

付添人がいない場合

5. 見合い時のサービスにおける留意点

見合いの席である旨を告げられたら、以下のような注意をしましょう。
 
・出入口付近から離れた席へ案内します。
・窓際や大きな柱のそばなど、落ち着ける席へ案内します。
・大勢のグループ客や若い世代の利用客は、見合い席から離れた席へ案内します。

6. 見合いの進行例

縁談

見合いは、世話人に依頼する場合と、世話人からもち込まれる場合とがあります。いずれの場合も、見合いをする意思があれば、履歴書、生活状況などを示す身上書、健康診断、見合い写真、スナップ写真などを用意し、世話人の仲立ちによって交換します。

【履歴書の一例】

履歴書の一例

【身上書の一例】

身上書の一例

見合いのセッティング

世話人などの第三者が両家と本人の都合、希望を確認し、日時や場所を決定します。両家の付添人の人数は揃えるのが基本です。

当日の進行例

見合い当日は、通常は世話人の進行によって進められます。ここでは、ホテルのロビーで待ち合せてカフェへ移動する場合の会話の一例をあげますのでぜひ参考にしてみてください。

①待合せ場所への到着

・世話人は約30分前には到着し、カフェへ出向き、見合い席で利用する旨を告げて席を確保します。
・見合いの当事者および付添人は約10分前までにはロビーに到着します。
・先に到着した側は、立って出迎える。
・全員が揃ったら、カフェへ移動。

②世話人が全員の席次を指示

世話人の指示に従って着席します。

③紹介

全員が着席したら、世話人はまず男性側を女性側に紹介します。
 世話人「皆さんお揃いでございますから、ご紹介させていただきます。こちらが先日お話しました○○○○君です」
 男性「○○○○です。よろしくお願いします」
 世話人「そのお隣が、○○君の叔母の○○さんです」
 叔母「叔母の○○○○です。よろしくお願いします」
同様に女性側を男性側に紹介します。

④世話人が話題を提供

世話人が趣味や特技、仕事、出身地など、話のきっかけになる話題を提供します。

⑤当事者ふたりだけで話すきっかけづくり

適当な頃を見計らって世話人は本人同士で話ができるように促します。世話人「おふたりで散歩でもどうですか」「我々は先に失礼して、後はおふたりでごゆっくり」など。ふたりで散策や会話をしたのち、男性が女性を最寄りの駅か自宅まで送り届けます。

見合い後

一般的には1週間以内に家族か本人が世話人に返事をします。両方に交際の意思があれば、ここからふたりの交際がスタートします。2~3か月から長くても半年ほどの交際期間を経て、両方に結婚の意思があれば正式な婚約へと進めます。
縁談を断る場合、結婚生活の条件があわない場合ははっきり理由を言って断っても問題ありません。ただし、身体的・経済的理由は避けましょう。「私にはもったいない方で…」「経歴がご立派すぎて…」などは、無難な断り方といえます。

7. 見合いのマナー

服装

男性はダークスーツやビジネススーツが一般的です。女性はワンピースかスーツ、和装の場合は振袖、訪問着、付下げ、小紋など。場所や相手との釣り合いが大切なので、事前に相談して決めることをおすすめします。

会話

財産や学歴、思想、政治、宗教の話は避けましょう。極端な自慢話や流行語の多用、なれなれしい言葉使いも避けるべきとされています。

費用

見合い当日の経費は、世話人の分を含めて両家で折半するのが一般的です。その場の支払いは、世話人が立て替えるか、前もって現金を預けておきます。ふたりになってから飲食をした場合は、男性が支払いをするのがエチケットとされています。

まとめ

今回の『お見合いの基礎知識』では、出会いの場となるお見合いの流れや当日の進行例、マナーについて解説しました。

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