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挙式・披露宴の演出の手配ポイントは?|ブライダル基礎講座

公開日 2021/05/04

このブライダル基礎講座は、ブライダル業界専門の転職支援サービス「ウェディングミーキャリア」がお届けするブライダル業界で働く人なら知っておきたい基礎知識をまとめたWEBコンテンツ。
ブライダル業界の全体を知り、より実践に近づく業務を知ることができる内容をお送りします。

挙式演出の手配

結婚式・披露宴では、会場スタッフだけではなく、テナントや外部の提携企業、関連会社と連携して各種の商品・サービスが提供されます。ここでは、カップルとの打合せで選定された商品のうち、会場内の関連セクション、外部の提携・協力会社への手配を伴う業務について解説します。今回は『衣装、ヘアメイク、着付けの手配』についてです。

挙式の演出手配のポイント

結婚の儀式については、神前式は神職、キリスト教式は牧師・神父に依頼し、アテンドについても任せるケースが多いが、キリスト教式、人前式では挙式演出を行うことも多く、ブライダル・コーディネーターが手配を行う必要があります。ここでは代表的な挙式演出、披露宴演出の手配のポイントを解説します。

キリスト教式の挙式演出

キリスト教式では、おもに会場装飾と生演奏、挙式後の演出の3つがあります。挙式演出については牧師・神父にあらかじめ相談し、宗教的に問題がないか、儀式への影響はないかなどを確認す

バージンロード装飾

教会式ではバージンロードの左右に並んだ椅子の先端や祭壇に花を飾る。生花で装飾することもあるので、フローリストと相談し、手配を行います。キャンドル装飾をする場合も、フローリストに依頼します。

生演奏

多くの挙式プランにはオルガン奏者・聖歌隊が含まれていますが、希望により聖歌隊の人数を増やしたり、トランペット、フルート、ゴスペルなどの手配を行うことがあります。挙式リハーサルは挙式開始の30~40分前に行われるので、楽器のセットアップや準備などの時間を考慮し、入館時間を設定しましょう。

フラワーシャワー、ライスシャワー

挙式後の演出として最も人気が高いのがフラワーシャワーの演出です。花の香りで新郎新婦の周囲を清め、幸せを妬む悪魔からふたりを守るという意味があるとされています。ブライダル・コーディネーターはフローリストに花びらを手配し、挙式前に小分けしておくなどの準備を整えます。
 
ライスシャワーは豊穣と子孫繁栄の象徴であるお米を新郎新婦に降り注ぐ演出で、チュールに包んだお米を投げることが多いです。これも参列者の人数から数量を確認して準備します。

バブルシャワー

挙式後にシャボン玉で祝福する演出で、参列者1人ひとりにシャボン玉のボトルを渡す場合と、機械で飛ばす場合とがあります。機械の場合は設置場所、電源の位置を確認して手配を行いましょう。シャボン玉ボトルは数量を確認して手配します。

バージンロードとアイル

バージンロードは日本で作られた言葉であり、英語では「チャーチ・アイル(church aisle)」または「アイル(aisle)」と呼ぶ。また、教会のベンチシートを「ピュー(pew)」と呼ぶため、バージンロードを飾る装花のことを「ピューエンズ」「ピューフラワー」とも言います。ピューエンズはもともと、親族が座る席の目印として花を飾ったことが由来とされています。

バルーンリリース

挙式後、参列者にバルーンを持ってもらい、かけ声とともにいっせいに空に放つ演出です。バルーンにはいろいろな種類があり、上昇する速度に違いがあるもの、2重バルーンになっているものなどがあります。ガーデンウエディングなどで人気がある演出です。バルーンは1人何個持つのかを計算し、色のバラエティ感を考えて手配します。

ブーケトス

挙式後、花嫁が後ろ向きにブーケを投げ、未婚女性に受け取ってもらう演出です。ブーケを手にした未婚女性は、次の花嫁になるといういわれがあります。挙式用ブーケとは別に、トス用のミニブーケを準備する場合があります。

シャンパントースト

“挙式後、参列者とともにシャンパンで乾杯(トースト)することです。新郎新婦の健康と幸せを祈る欧米のならわしにちなんだセレモニーで、おもにガーデンなどで行われます。新郎新婦が腕を交差させてシャンパンを飲む「クロスハンドの乾杯」をすることもあります。

人前式の挙式演出

人前式は、ブライダル・コーディネーターの提案力、企画力が要求される挙式スタイルです。音響、照明、立会人、司会者など、進行に応じて様々な手配・依頼が必要になるため、専門スタッフとの打合せを十分に行い、手配して行くことが重要です。

ブーケ・ブートニア・セレモニー、ダズンローゼズ

新郎が新婦にブーケを渡し、新婦がその中から一輪を抜き取って新郎の胸元にさす「ブーケ・ブートニア・セレモニー」は、参列者にあらかじめ花を配っておき、それを新郎が集めて花束をつくるといった演出のアレンジをすることがあります。また、参列者が12本のバラを新郎に贈り、それを花束にして新婦へ手渡し、新婦が承諾の印として一輪を新郎の胸にさす「ダズンローゼズ」がセレモニーとして行われることもあります。ブーケとなる花材はフローリストが準備しますが、人前式の前に管理し、参列者への配布を指示するのはブライダル・コーディネーターの役割です。

水合わせの儀

新郎新婦の両家から汲んできた水をひとつの杯に注ぎ合わせ、飲む儀式で、別々の環境(水)で育ったふたりがひとつになり、新たな家庭を築いていくという意味が込められています。正式には両家の母親が朝一番に汲んだ水を用いりますが、水の代わりに、特産品のお酒や、化学発光液体などを使うこともあります。これらのアイデアを提案し、器などを手配します。

ダズンローゼズ(dozenroses)

1ダース(12本)のバラの花束を贈ると幸せになれるというヨーロッパに古くから伝わる習慣に由来している。12本のバラには、それぞれ感謝、誠実、幸福、信頼、希望、愛情、情熱、真実、尊敬、栄光、努力、永遠の意味があるといわれています。

披露宴の演出手配

進行、プログラムの内容に応じて、当日までは様々な手配が発生します。披露宴演出の手配の要点を学んでいきましょう。

音響、照明、映像

音響は、持ち込みの場合の記録メディアがCD、DVD、携帯音楽機器、テープなど多様化しています。BGM類をお客様が持ち込む場合、どのような記録メディアか、会場のハード環境で再生できるかどうかを事前にチェックしておくことが重要です。招待客による余興のBGMについても、必ず事前確認をして音響担当者に伝えておきます。
映像も新郎新婦や招待客による持ち込みの映像演出が増加傾向にあります。音響同様、記録メディアの種類と会場の再生機器の対応を調べておくことが重要となってきます。照明は、進行表に従ってライトダウンするタイミングやライトの種類、音楽などを照明スタッフに伝えましょう。いずれも、外付けの機器が必要な場合は担当スタッフが用意するのか、ブライダル・コーディネーターが用意するのかを決めて手配します。

その他の演出手配

生演奏は、事前に楽曲の希望や演奏順などをヒアリングし、演奏者に手配しておきます。余興時の伴奏などを依頼する場合についても内容を伝えておきます。パフォーマーによる演出や招待客の余興については、着替え用控室の要・不要、備品の搬入経路と日時、備品の保管方法、入場・退場の動線、来館時間などについて事前に確認し、当日も再度確認を行います。
シャンパンタワーやシャンパンサーベラージュ、ビールサーバーを使ったドリンクサービスなどの演出は、宴会部門やソムリエに準備を依頼します。バルーンスパークなどで外部の提携・協力会社へ依頼する場合は、搬入時間とセットアップの時間を調整します。

まとめ

今回は『挙式と披露宴の演出ポイント』についてまとめました。神前式、キリスト教式、人前式それぞれでおこなえる演出や手配するものが違うので注意しましょう。披露宴の音響、照明、映像を使った演出は、使用する機材が様々で、使えないものもあります。自社で何が使えるのかしっかり確認し、お客様に共有できるようにしましょう。

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Wedding Me Career編集部
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