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結婚式・披露宴当日のコーディネーターの役割とは?|ブライダル基礎講座

公開日 2021/05/04

このブライダル基礎講座は、ブライダル業界専門の転職支援サービス「ウェディングミーキャリア」がお届けするブライダル業界で働く人なら知っておきたい基礎知識をまとめたWEBコンテンツ。
ブライダル業界の全体を知り、より実践に近づく業務を知ることができる内容をお送りします。

コーディネータの当日業務

プランニングをはじめ、打合せや手配業務のすべての総仕上げとなるのが、結婚式・披露宴当日です。ここではコーディネーターの当日の役割とサービス業務、挙式・披露宴の進行例について、実践的な知識を解説します。まず、『結婚式・披露宴当日のコーディネーターの役割』としてどんなことをするのか知っておきましょう。

結婚式・披露宴当日のコーディネーターの役割

当日のブライダル・コーディネーターは、結婚式・披露宴が滞りなく進められるよう現場のディレクターの役割をします。その業務内容は幅広く、料飲サービス、衣装、美容、写真、映像、音響、照明など関連するスタッフと連携する必要があります。ブライダル・コーディネーターが知っておくべき当日の役割と動きについて学んでいきましょう。

当日の現場業務とは

結婚式当日は、挙式会場、披露宴会場のセッティングから、搬入物・持込品の確認、関連部門や提携先との最終確認、会場コーディネートやブライダルアイテムのチェック、新郎新婦のアテンド(介添え)にいたるまで、ブライダル・コーディネーターの仕事は非常に多く、タイムスケジュールを先取りした行動が求められます。
 
ホテルや専門式場などでは、ブライダル・コーディネーターは直前の手配業務までで当日は同席しないこともありますが、ゲストハウスやレストラン、結婚プロデュース会社などではブライダル・コーディネーターが現場ディレクターの役割を担うことも多くあります。コーディネーターが現場ディレクターを務める時は、会場のセッティングから後片付けまで当日の流れのすべてに関わり、適宜スタッフに依頼・連絡する必要があります。スケジュールはもちろん、新郎新婦や招待客の動き、各スタッフの役割と動きを把握しておくことが重要です。

料飲サービス

披露宴では、一般に宴会キャプテン(チーフ)が進行の責任者となります。レストランなどでは、ヘッドウェイターがその役割を担うことが多いです。
新郎新婦の入退場、乾杯、料理・飲物のサービス、ウエディングケーキ入刀、演出などの進行プログラムは宴会キャプテンやヘッドウェイターの合図で開始され、料飲サービススタッフや照明・音響スタッフなどがタイミングをあわせて動いていきます。料理・飲物のサービスは料飲サービススタッフが担当しますが、招待客の状況に応じてブライダル・コーディネーターがサポートする場合もあります。

当日のコーディネーターの動き

結婚式・披露宴当日の動きは、大きく分けて「準備」「新郎新婦の来館~挙式まで」「挙式・披露宴」「お見送りと後片付け」があります。

準備

・搬入物の確認とチェック
・挙式会場の装花や装飾、演出に必要な物品の準備、備品類のチェック
・披露宴会場のテーブルレイアウトと会場コーディネートの確認
・席札、メニュー表などのテーブルセッティング
・ウェルカムパーティなどの会場チェック
・ブライズルーム、親族控室などの準備
・祝電の確認と新郎新婦への引き渡し
・引出物、引菓子、プチギフトなどの個数とセット数の確認
・進行プログラムの最終チェック(宴会キャプテン、司会者、音響、照明、写真、映像など担当スタッフ
との打合せ)
・特別メニュー、お子様料理のオーダー確認 など

新郎新婦の来館~挙式まで

・新郎新婦のお出迎えと控室への案内
・結婚指輪を受け取り、挙式会場へ運ぶ
・新郎新婦の両親への挨拶
・欠席者の確認と料理部門への連絡
・挙式スタッフとの打合せ
・挙式リハーサル、スタジオ写真撮影の立ち会いなど

挙式・披露宴

・進行状況の確認
・新郎新婦のアテンド、親族集合写真での親族の誘導
・料理、飲物の進行管理
・スピーチ、余興などをする方へのお声がけと誘導
・招待客、お子様などへの目配り
・贈呈用花束の準備 など

お見送りと後片付け

・新婦のお着替えの誘導
・当日の追加費用の精算
・新郎新婦、招待客の忘れ物確認
・新郎新婦お見送り
・装飾品の撤去などの後片付け、ドンデンの手伝いなど

ドンデン

ブライダルや宴会がお開きになったあと、次の宴会などのために短時間で会場をセットアップし直すこと。もともとは「急に方向を転換して引き返す」という意味のある言葉です。

当日のトラブル対処

結婚式・披露宴当日には、アクシデントを含めトラブルが発生することがあります。大事なのは当事者や周囲の気持ちに配慮し、気遣いを忘れないことです。ブライダル・コーディネーターには、各部門のスタッフと連携して対処し、トラブルを最小限に食い止める対応力が求められます。

トラブル対処の一例

・遅刻する招待客があらかじめわかった場合は、料理部門へ連絡し、到着後に最初の料理からサービスで
きるよう手配します。大幅な遅刻の場合は、コースの途中からサービスすることもあります。サービスの責任者に、プログラムの合間に入場してもらうよう伝えておきます。
・途中退席する招待客に対しては、忘れ物がないかチェックし、引出物が配られていない場合は会場の外
で手渡す。
・具合が悪くなった方や飲み過ぎの方は別室へ案内し、病院へ連れて行くべきか判断します。水などをお出
しして様子をみましょう。
・招待客同士のいざこざや暴言・暴挙が行き過ぎる場合などは、別室へ案内します。
・サービススタッフが料理をこぼしたり、ワインをかけるなどした場合は、まずお詫びをし、同時にすみやかにタオルなどで拭き、片付けをします。「お騒がせしました」と同席の人や近くのテーブルの方にお詫びをします。
・外部スタッフが時間通りに来ない、用意していた余興などの物品が壊れるなどのトラブルは、進行に支
障がないよう代替案を素早く考え、適宜スタッフに協力を仰いで実行します。

花の管理と出回り時期

結婚式・披露宴では、当日は会場のフローリストが担当するが、ブーケやブートニア、ヘッドフラワーなどが持ち込まれる場合もあります。ここではそうした花の取り扱いとブライダルで使われることの多い花の種類について解説します。

持ち込みブーケなどの管理

花の持ち込みがあった場合は、当日の搬入時刻を確認し、フローリストや花嫁本人から受け取ったら霧吹きで全体に湿らせて、ブーケスタンドに立てておく。ヘッドフラワーなどは新聞紙などに包まれていることが多いので、中をあらためて同様に霧を吹く。当日はヘアメイクのスタッフに渡し、管理を依頼します。
花を保管する時は室温が低い場所を選び、花が開ききらないよう注意することが大切です。フローリストに管理方法を聞き、結婚式・披露宴時間まで適切な方法で保管します。

花の種類と季節

花には通年出回っている花と、入手時期が限られている花とがあります。また、ブーケや会場装花としてメインに向いている花とサブフラワーに向いている花があります。とくにバラは種類も色も豊富にあり、花もちもいいので、ブライダルフラワーとして非常によく使われます。

花の種類と出回り時期

通年
メイン向き バラ
スプレーバラ
カサブランカ
カラー
トルコキキョウ
(3~12月)
ガーベラ
ラン
コチョウラン
カトレア
ユリ
ユーチャリス
カーネーション
シンビジウム
アジサイ
シャクヤク
マリーゴールド
ヒマワリ
サルスベリ
アマリリス
(11~2月)
イタリアンベリー
ペッパーベリー
ピンポンマム
ライラック
アネモネ
(11~3月)
パンジー
(1~3月)
スイセン
コデマリ
スズラン
ストック
ラナンキュラス
(1~4月)
サクラ
(1~4月)
サブフラワー向き ブルースター
ジャスミン
レースフラワー
デルフィニウム
(5~10月)
スイートピー
(12~3月)
葉物 アイビー
スマイラックス
ハラン
グリーンネックレス
レモンリーフ
ゲーラックス
スモークツリー
サンキライ
ユーカリ
(10~3月)

まとめ

今回は『結婚式・披露宴当日のコーディネーターの役割』について書きました。式場によって担当する箇所は多少変わりますが、全体の状況を見て的確な指示ができる判断力が必要になります。何度も現場を経験し、対応力のスキルをあげていきましょう。

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Wedding Me Career編集部
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